アーティスト・声優の山崎エリイさんが趣味の“紅茶”について綴るコラム連載「Erii Salon」【第8回:紅茶とライブ】
アーティスト・声優として活躍する山崎エリイさんが、趣味の「紅茶」をテーマに綴るコラム連載「Erii Salon」。
日常的に紅茶を嗜みつつ、紅茶アドバイザーの資格も所持している山崎さんが、各月のテーマに沿って紅茶の魅力をお届けします!
第8回のテーマは、「紅茶とライブ」。
5月18日(日)は、いよいよ「山崎エリイ 7th LIVE 2025 ~invert〜」が開催! コラムの前半では、ライブを目前に控える山崎さんより、今回のライブのコンセプトや意気込み、現在の心境について綴っていただきました。
また、後半ではそんなライブにちなみ、山崎さんの楽曲をイメージした紅茶的セットリストをご自身でセレクト。あの3曲になぞらえた茶葉をピックアップいただきました。ライブがもっと楽しみになる今月ならではのコラムを、ぜひお楽しみください。
前回はこちら
【写真】山崎エリイが“紅茶”を綴るコラム連載「Erii Salon」【第8回:紅茶とライブ】
紅茶とライブ
遂に来週は「山崎エリイ 7th LIVE 2025 ~invert〜」です!
なんとこのライブはもう1人の私“ワリイ”(※)が主役!
(※ダークな世界観を表現する時に見せるワルいエリイの総称)
現時点では未知な要素も多く、普段のコンセプトとは違い特殊なライブなのかな?と参加しようか迷っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回はこの場をお借りして、ライブを発表するまでの経緯や気持ちを少しお伝えさせていただきたいと思います。
まずライブコンセプトが生まれたのは2023年。
6th LIVE Blu-rayのブックレットの対談の中で『ダークな色味の衣装を着ているエリイちゃんを見てみたい』という衣装さんの一言がきっかけでした。
以前からライブで歌唱するときは、後半戦にクールな楽曲をまとめて持ってくることが多かったのですが、メインコンセプトとして打ち出せば全体的な雰囲気が確実に変わる。
『今までの見せ方や演出を覆したらとっても刺激的で面白そう…!』と、まだその時点では次の公演の予定が決まっていなかったにも関わらず、こんな感じのタイトルにしてみたい、こういう衣装を着てみたいと勝手に想像して、夜通し参考画像をリサーチしてしまうほど胸が高鳴り、実際にライブの開催が決まった瞬間はいつも以上に嬉しかったです。
また大前提として、ライブを開催させていただけるということは、決して簡単なことではありません。
何に関してもそうですが、私1人では企画を動かすことさえ出来ない。
スタッフの皆さんの多大なるサポートと、ファンの皆さんお一人お一人の温かい応援のお気持ち、この2つが揃って初めてスタートラインに立つことができます。
さらにコロナ禍などを通して、“また今度”は約束できない、いつ日常が日常でなくなってしまうのかわからない怖さを身をもって経験し、定期的にライブやイベントを開催させていただけることや自分の希望が形になることがどれほど贅沢なのかを痛感しました。
だからこそ、長く温めてきたこの7th LIVEも出来る限り多くの方と共に迎えたいです!
普段の番組やトークイベント、コンテンツで私のことを知ってくださった方や、まだ単独イベントに行ったことがないという方、今までライブに行こうか迷って結局行けずじまいという方もいらっしゃるかと思いますが、ワンマンライブの中でしか見られない山崎エリイの姿が必ずあります。
最初で最後のワリイライブ。
是非この機会をお見逃しなく!!
ご来場、心よりお待ちしております!
さて後半は紅茶のご紹介に移ろうと思うのですが、今回はライブ間近ということで少し趣向を変え、山崎エリイの楽曲の中からピックアップした3曲とそのイメージに合うフレーバーを紅茶ブランド『amsu tea』の商品の中から組み合わせてお届けしようと思います。
まず1曲目は『ニメンセイ・パペッティア』。挑発したかと思えば気まぐれに姿を消す、独裁的で掴みきれない操り人形師をテーマにした楽曲です。
こちらと重なるのは『エンジェルジャスミン』。
口に運んだ瞬間、初めに感じられるのは豊潤なジャスミンの香り。その後にキリッとしたベルガモットが姿を見せ引き締めてくれます。
“エンジェル”と可愛らしい名前がついておりますが、私は初めて飲んだ際、お花のフレーバーならではの特徴的な芯の強い香りに圧倒され、どこか大人な雰囲気を感じた記憶があり、このギャップの要素が『ニメンセイ・パペッティア』の世界観と結びつきました。
続いて2曲目は『トキメキズム』。飾らないナチュラルな可愛さと自分自身の“興味”や“好き”を肯定する素直な気持ちを詰め込んだポップな楽曲です。MVで断髪式をして人生初のショートカットに挑戦できたのもとても良い思い出。
『トキメキズム』のイメージとして思い浮かんだのは『コスモポリタントーキョー』。今回ご紹介する中で一番おすすめのフレーバーです。
パイン・グレープフルーツ・マンゴーがミックスされており、どこか南国を感じさせるような爽やかな甘みがとても美味しい。
またアイスティーにするとよりフレッシュな印象になるので、軽やかな『トキメキズム』のリズムと更にリンクするかなと思いました。
最後にご紹介するのは『Adore me』。
たった1人の愛する人に向けた一途な気持ちと溢れるほどの多幸感が染み渡る一曲です。
作品では林檎がキーアイテムだったのでアップルティーにすべきか迷ったのですが、あえて曲そのものの雰囲気をピックアップして『スウィートホワイトピーチ』というフレーバーを選んでみました。
メインはピーチですが、さりげなく苺がアクセントになっていて甘さは控えめ、その分ベースの茶葉の深みをじんわりと感じます。
個人的にストレートティーとフレーバーティーの間のような印象で、シンプルだけれどどこかホッとするお味が純度100%のまっすぐな歌詞と重なるなと思いました。
ということで紅茶のセットリストはいかがでしたでしょうか?
今回は私視点で楽曲と紐付けていきましたが、皆さんがもし組み合わせを考えるとしたら、それぞれの捉え方・印象に応じて厳選されるフレーバーも変わりそうですね。
優雅に紅茶を楽しみながら、楽曲への思いを馳せていただけましたら嬉しいです。