新名商店街 「アル子ちゃん」で活性化 横断幕や貸し店舗に利用
武蔵新城駅南口側、新名商店街「あいもーるアルコ」が、昨年誕生したマスコットキャラクター『アル子ちゃん』を用い、商店街の活性化に力を入れている。横断幕や空き店舗を活用したレンタルスペースのロゴに使い、親しみやすさを演出することが狙い。
飲食店やサービス業など46の加盟店が名を連ね、1950年代から続く老舗の商店街(新名商店街振興組合【電話】044・750・8754)。83年にあいもーるのアーケードが完成し、商店街の通称にイタリア語でアーチを意味する「アルコ」を付けたという。昨年理事長に就任した甲斐摂子さん(59)の発案で、新たなマスコットキャラクターづくりに着手。新城に拠点を設けるピークスタジオ一級建築士事務所の藤木俊大さん(41)に相談し、イメージを伝えた。
藤木さんが描いたのが、懐かしさを感じるおかっぱ頭の女の子。明るくて好奇心旺盛な性格という設定だが、かつて下新城に住んでいた藤木さんが娘と一緒に商店街を歩いたころの記憶がベースにある。横断幕は季節に合わせて変化させているが、「今後はアル子ちゃんの友だちや、商店街の人たちも登場させたい」と意欲を見せる。
地域の人へ開放
アル子ちゃんが目印のアルコ商店は、商店街の空き店舗を活用した広さ4・5坪の貸しスペース。甲斐理事長は「地場の野菜、パン、総菜の販売でもいいし、教室や展示会もできる。1日単位で貸出するので、地域の人たちに気軽に利用してもらえたら」と呼び掛ける。3月21日(金)、27日(木)、28日(金)、29日(土)には焼き芋などを販売する「アル子のおいも屋さん」がオープン。午前10時から午後5時(売れ切れ次第終了)。4月19日(土)午後2時からはクリスタルキングのムッシュ吉崎さんを迎えて加盟店の店主とスタジオトークを行い、商店街にクリスタルキングの曲を流すイベントも実施する。
甲斐理事長は「アル子ちゃんは年配の女性にも好評で、小さいころの自分に重なるという声も聞く。マスコットを使いながら、にぎわいを演出できるような企画も考えていきたい」と話す。