風情ある下町エリアが竹あかりの光に包まれる!「東京下町回遊~竹あかり~」が1月31日まで開催中
東京下町を代表する二大観光地ともいえる、浅草と東京スカイツリー(R)。その中間に位置するすみだリバーウォーク(R)、北十間川河川テラスほかで「東京下町回遊~竹あかり~」が2026年1月31日(土)まで開催中。期間中は竹あかりによるライトアップが各所で行われるほか、さまざまな催しも。観光とセットで足を運ぼう!
2つの観光地の中間エリアをライトアップ
「伝統と革新が交差する下町を優しい竹あかりの光で包む」をテーマに、2022年の牛嶋神社からスタートした竹あかりによるライトアップイベント。「元々、東京スカイツリーと浅草を結ぶ中間エリアは人通りが多くありませんでした。鉄橋高架下には『東京ミズマチ』という商業施設をコロナ禍の2020年にオープンしましたが、当時はあまり認知されませんでした。このエリアを知ってもらい、冬の夜のにぎわいを創出したいと始めたのが同イベントです」と話すのは東武鉄道の江森敬太さん。
ただライトアップするだけの消費型イベントではなく、社会に対してなにかいい影響のあるイベントをと考えていたところ、熊本を拠点に活動するアートユニット「CHIKAKEN」の竹あかりに出合った。竹あかりとは、日本人にとって古くから身近な存在である竹を用いて、竹に穴を開けて内側から光を灯したもの。天然の竹は穴を開けて数カ月経つとひびや割れが発生してしまうため使用後には燃料にしたり、また竹を模した樹脂性の竹あかりは翌年以降も再利用したりするなど、循環性のある取り組みを行っている。
コンサートやマルシェも開催!
4年目を迎える2025年はライトアップエリアを拡大。北十間川河川テラスの源森橋~小梅橋間が新たに加わり、竹のオブジェと竹毬による幻想的な光の道が約400mにもわたって出現する。これによって浅草エリアと東京スカイツリータウン(R)エリアが竹あかりでつながり、東京に新たなライトアップスポットが誕生した。ほかにも、牛嶋神社では神聖な雰囲気の中で和の情緒あふれる竹あかりを楽しむことができ、隅田公園では地域の人たちが制作した竹あかりを観賞することができる。会場ごとに異なる趣を楽しめるのも魅力だ。
期間中には週末を中心にさまざまな催しが行われる。11月22日(土)には新日本フィルハーモニー交響楽団のメンバーによる「水上コンサート」を開催(1部は16時~、2部は19時~)。北十間川をコンサート会場に見立てて船上で演奏が行われ、弦楽四重奏の調べが夜空に響き渡る。幻想的な風景と音楽が一体化する様子は必見だ。
また11月23日(日・祝)・24日(月・休)、12月18日(木)~21日(日)、2026年1月30日(金)・31日(土)には、船から竹あかりを眺める特別な体験を楽しむ「ナイトクルーズツアー」(有料)も。さらに同じ日程で「竹あかりマルシェ」も開催。地域の事業者によって北十間川河川テラスに飲食や物販などの店舗が出店され、ライトアップとともに食べ歩きや買い物を楽しめる。
竹を使った和のライトアップと下町の親和性を感じられる、このエリアならではのイベント。「北十間川に400m続く光の道は圧巻です! イベントをきっかけに浅草から東京スカイツリーの間を歩いてもらえればうれしいです」と江森さん。浅草と東京スカイツリーの間は約1.2㎞の距離で、ぶらぶら歩いても20~30分と散歩にはちょうどいい距離。竹あかりの温かな光にほっこりしながら夜の散策を楽しもう。
開催概要
「東京下町回遊~竹あかり~」
開催期間:2025年11月7日(金)~2026年1月31日(土)
開催時間:17:00~22:00
会場:すみだリバーウォーク、北十間川河川テラス(東京都墨田区)ほか
アクセス:東武鉄道東武スカイツリーラインとうきょうスカイツリー駅すぐほか
【問い合わせ先】
東武鉄道お客さまセンター☎03-5962-0102
URL:https://www.tobu.co.jp/odekake/special/takeakari/
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供
香取麻衣子
ライター
1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。