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意味がないと感じた会議の特徴は? 「議論ではなく報告中心」「目的が不明確」などの声 民間調査

月刊総務オンライン

意味がないと感じた会議の特徴は? 「議論ではなく報告中心」「目的が不明確」などの声 民間調査

「識学」を使った経営・組織コンサルティングや従業員向け研修を展開する識学(東京都品川区)は1月29日、職場の会議に関する調査を実施し、その結果を公表した。

近年はリモートワークやハイブリッドワークの普及により、職場における会議の在り方が問われている。そこで、同社は今回、経営会議や朝礼など、どんな会議に参加しているのかや「意味がない」と感じたことがあるかなど、職場の会議に関する疑問や課題について調べた。調査は1月8日~10日にかけて実施し、20歳~59歳の会社員2268人(うち本調査は300人)から回答を得た。

必要がないと思う会議に、全体会議・部門別会議・朝礼などの回答

会議の実施状況については、職種にかかわらず、66.4%が職場では定期的に会議が行われていると回答した。会議の種類としては、「部署や部門などのグループでの会議」(67.7%)が最も多く、次いで「全体会議」(56.0%)、「各プロジェクトごとでの会議」(47.0%)、「朝礼/夕礼」(38.0%)の順となった。

参加している会議必要のない会議1部署や部門などのグループでの会議67.7%18.7%2全体会議56.0%21.7%3各プロジェクト毎での会議47.0%10.7%4朝礼/夕礼38.0%17.3%51on1ミーティング29.0%7.0%6経営会議18.3%5.3%7ブレインストーミング(アイデア出し)16.7%5.0%

参加している会議の種類とその中で必要がないと思う会議(複数回答、n=300 SHIKIGAKU CO., LTD.)

続いて、これまでに会議に出て「意味がない」と感じたことがあるかを聞いた。その結果、「ある」と回答した人は75.0%に上った。

また、参加している会議のうち、「必要がないと思う会議」を尋ねたところ、「全体会議」は21.7%、「部署や部門などのグループでの会議」は18.7%、「朝礼/夕礼」は17.3%。「全ての会議が必要だと思う」は47.7%だった。

この結果について、同調査は、参加する会議の人数や目的が絞られているものほど「必要な会議」と思われていると分析している。

報告のみ・とりあえずやる・結論が出ないような会議は不要!

調査では、「意味がない」と感じさせる会議の原因を探るため、会議の課題について聞いた。

その結果、最も多かったのは「議論ではなく報告中心になっている」(37.0%)だった。次いで、「目的が不明確」(29.3%)、「議題に関係のない会話が多い」(23.7%)、「振り返りばかりで次への課題等が話し合われない」(20.0%)などの回答が上位に挙がった。

1議論ではなく報告中心になっている37.0%2目的が不明確29.3%3議題に関係のない会話が多い23.7%4振り返りばかりで次への課題等が話し合われない20.0%5議題が事前に共有されない19.7%6進行役のスキル不足19.3%7会議のための準備に時間がかかる19.0%8発言機会が均等、もしくは偏っている18.0%9記録やフォローアップがされていない17.7%10参加者の選定が不適切15.0%

会議の課題は?(複数回答、n=300 SHIKIGAKU CO., LTD.)

「意味がない」と感じた会議に関しては、具体的に以下のような意見が寄せられた。

 ・報告のみの会議はメールで十分(29歳男性/一般社員)

 ・事前準備が不足しており、目的が定まらずダラダラ進んでしまう(34歳男性/一般社員)

 ・アピール大会になってしまい、本質的な議論がなされない(50歳女性/課長クラス)

 ・上層部だけで良いものを、下の人間も参加させられる(23歳男性/一般社員)

 ・会社の方向性などをだらだら話すだけ(36歳女性/主任クラス)

会議を開催する側、出席する側双方が会議の意義そのものを再考し、共通認識を持つことが重要だと同調査は指摘する。

調査の詳細は同社の公式リリースで確認できる。

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