四日市の大規模商業施設で消防訓練、7日まで春の全国火災予防運動
三重県四日市市十七軒町のヤマダデンキテックランド四日市店で3月3日、春季全国火災予防運動の消防訓練が行われた。従業員たちは初期消火や通報、避難誘導が事前準備通りにできるか、市消防本部の隊員たちは、速やかに消火体制をつくり、逃げ遅れた人の確認や救出などができるか、などの行動を確認した。
営業中に大規模な地震があり、2階の家電売り場から出火し、店内や屋上に逃げ遅れた客が確認されたとの想定。ヤマダデンキ側から約15人、同じ建物内のニトリ四日市店から5人が参加。市消防本部中消防署などの隊員ら計70人近くが参加した。はしご車など緊急車両8台が投入された。
店内に飛び込む消防隊員と、訓練の状況を見守る店の従業員ら
訓練があった朝は、時々強い雨も降ったが、消防隊員が素早く店内に入り、店内を捜索し、逃げ遅れた人を緊急避難口などからクレーン式のはしご車を使って救助した。訓練後の講評で、中消防署の今尾清署長は、従業員の通報や誘導などは上々だったと述べたあと、「各地で山火事が続いている。乾燥した状態が続いており、ちょっとしたことが大火事につながる。十分に気を付けてください」などと呼びかけた。
消火設備を手に店内を捜索する消防本部の隊員ら
ヤマダデンキテックランド四日市店の平山建店長は、「訓練前から何度も従業員と消防署側の打ち合わせをし、確認すべきことがしっかりできて、有意義な訓練になりました」と話した。市消防本部によると、火災予防運動期間中、管内では11件の消防訓練が予定されているという。