『ファンタビ』今後についてジュード・ロウ「何の目処も立っていない」「『ハリポタ』ドラマ化に注力するのでは」
『ファンタスティック・ビースト』シリーズが打ち切り終了になったかもしれない……。シリーズの主人公であるニュート・スキャマンダー役エディ・レッドメインの発言を受け、ファンの間ではにわかに動揺が広がっている。
レッドメインは最新主演作の取材で、ニュートの最後について「もしかしたら、もう見たのかも」「僕が知る限りではそうです」とコメント。このシリーズは2022年の『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』以来、続編に関する情報が確かに全く聞こえてこなかったのだが、やはり打ち切りとなっていたのではないかとの確信をますます高めることとなった。
時同じくして、若きダンブルドア役を好演したジュード・ロウも米の特集インタビューに登場。『ファンタビ』の進捗について言及されると、「確かに保留中になっています」と、彼も棚上げ状態となっていることを認めた。
「僕の推測としては、彼らは今『ハリー・ポッター』のドラマ化をやっているので、そちらにエネルギーを注ぐんじゃないか」と続けるロウ。ワーナー・ブラザースは現在『ハリー・ポッター』シリーズの物語全てをドラマシリーズでやり直す新企画を進めており、目下キャストのオーディションが進行中。2026年後半または2027年の配信開始を目指すという。
新シリーズとなるこのドラマと、旧シリーズとなりつつある『ファンタビ』が同時に展開されるとは、確かに考えにくい。残念ながらロウは、『ファンタビ4』について「何か目処が立っているという風には聞いていません」と加えている。
この取材でロウは、ダンブルドア役を過去のもののように振り返るようになっている。原作者J・K・ローリングと出会ったのは2017年のことで、当時は彼女からダンブルドアに予定される“物語の流れの完全なもの”を聞かされたのだそうだ。そのためロウには、ダンブルドアが「どうなるか、明確な感覚があった」という。
ダンブルドアのキャラクター像についてJ・Kは、自分自身のことを“モンスター”とみなしている、などの解釈をさまざまに伝えたという。「だから彼はニュートのことが好きなのです。ニュートはモンスターの世話をしてくれるから」。
『ファンタビ』が打ち切りということは、ファン最大の関心ごとの一つであるダンブルドアとグリンデルバルドの微妙な関係描写も完遂されないということになる。ふたりは元恋人関係でありながらシリーズ最大の宿敵で、かつて行われた決闘によりダンブルドアの妹アリアナが死亡してしまうという悲劇を抱えている。本来であれば、伝説的に語られる二人の最後の決闘も映像化されなければならない。
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ロウには、グリンデルバルドとの過去に対するダンブルドアの心情についての解釈を持ち合わせているようだ。「恋に落ちてしまっていたせいで惑わされていたことに、彼はいつも罪悪感を感じていたのだと思います。その感覚が付きまとっていた。彼は自分の心を信じていたからこそ、自分が愛されない存在だと気づいてしまったのです」。
ダンブルドア役の演技を通じて、ロウは“禅”の感覚を見つけたと振り返っている。「彼を演じて、あの並外れたパワーを感じると、自分の中に素敵な居場所が見つけられたんです。なので、彼の心が好きだし、彼を演じるのも好きでした。彼に成りきることをいつも楽しんでいましたよ」。
なんだか過去の友人を振り返るような語りとなっているのが寂しいのだが、果たして、本当に『ファンタビ』は終了してしまったのだろうか?レッドメインやロウが演じるニュートやダンブルドアの活躍は、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』で見納めになってしまったのだろうか?残念ながら、現時点では何もわからない。
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