Yahoo! JAPAN

巨人の「ネック」1番打者は誰が適任?打順別データで候補者を比較

SPAIA

巨人の萩尾匡也・丸佳浩・門脇誠,ⒸSPAIA

リーグ5位101得点の巨人、1番の打率は.204

巨人が5月に入って8勝4敗と成績を上げている。40試合を終えた時点で21勝16敗3分けの貯金5、勝率.568。まだまだ混戦は続きそうだが、交流戦までにできる限り貯金を増やしておきたい。

投げては菅野智之が無傷の4連勝で防御率1.37と復活。16日に登録抹消されたが、阿部慎之助監督は軽症を強調している。さらに山崎伊織も4勝0敗、防御率1.51をマークしており、戸郷翔征も3勝1敗、防御率2.01と先発陣は安定している。

打線も不動の4番・岡本和真が打率.284、8本塁打、20打点と好調をキープ。投打の主軸が好成績を挙げていることは大きい。

課題を挙げるとすれば、固定できていない1番もそのひとつだろう。ここまでリーグ5位の101得点にとどまっていることと無関係ではないはずだ。今季の打順別成績は下の通りとなっている。


投手が多い9番は別にして、打率.204の1番は6番(.181)、8番(.203)に次いで低い。岡本で不動の4番は打率、本塁打ともチームトップ、2番も.253、3番も.278と悪くない打率をマークしていることから、1番の打率がもう少し上がれば得点力アップにつながるだろう。

スタメンだけでも今季1番を務めた選手は9人もいる。適任は誰なのだろうか。

丸佳浩は1番の打率.269

4月28日のDeNA戦から1番で起用されたのが35歳の丸佳浩だ。いきなり4打数3安打3打点と活躍し、5月14日のDeNA戦まで14試合連続で切り込み隊長を務めた。

その間、チームは8勝6敗と貯金を2つ増やした。丸の今季打順別成績は下の通りとなっている(途中出場も含む)。


調子の波や相手投手の巡り合わせなどもあるため一概には言えないものの、3番は打率.176、5番は打率.154と結果が出ていないのに対し、1番では.269をマーク。年齢的に走力が衰えているなど割引要素はあるものの、長打も打てる1番として適正があるのかもしれない。

15日のDeNA戦ではスタメンから外れたが、7回に代打で登場して貴重な2号2ラン。阿部慎之助監督も認める存在感だった。

萩尾匡也と門脇誠の1番適性は?

丸に次ぐ11試合で1番スタメンで起用されているのが萩尾匡也。今季の打順別成績は下の通りとなっている。


慶応大からドラフト2位で入団して2年目の萩尾は1番として43打数10安打の打率.233。今季の打率.240を下回っており、盗塁もなし。もう少し経験を積んで地力をつけるまでは下位打線で起用するのが良いかもしれない。

同じ2年目の門脇誠も1番で6試合にスタメン出場。今季の打順別成績は下の通りだ。


1番では打率.167だが、2番では.278、3番では.324をマーク。得点圏打率.348が示す通り、1番よりはチャンスで打順が巡ってくる確率が高い3番の方が適性がありそうだ。

開幕1番の佐々木俊輔、吉川尚輝は3番で打率3割

開幕戦に1番でスタメン出場したのが佐々木俊輔。今春キャンプから話題をさらったドラフト3位ルーキーだ。今季の打順別成績は下の通りとなっている。


開幕カードの3試合は1番だったが、その後は2番での起用が増加。1番では打率.143だが、2番では73打数19安打の打率.260と一定の成績を残している。5月の月間打率.219と苦しんでいるが、ルーキーとしてはここまで合格点を与えてもいいだろう。

昨年は1番での起用も多かった吉川尚輝だが、今季は8番が多く、最近は3番に定着している。今季の打順別成績は下の通り。


唯一、1番で起用された4月7日のDeNA戦は3打数無安打。8番でも打率.247だったが、4月28日のDeNA戦から固定されている3番では打率.317をマークしている。俊足の左打ちで1番タイプではあるが、今の調子なら3番での起用が続きそうだ。

オコエ瑠偉も昨年は1番で起用されてブレイクの兆しもあったが、今季の1番は4月18日の阪神戦のみで4打数無安打だった。


打順別では7番が11打数5安打の打率.455と好成績。2番でも21打数6安打の打率.286をマークしている。いずれにしてもプロ9年目を迎え、さらにインパクトを残したいところだ。

ベテラン長野久義、19歳・浅野翔吾も1番で起用

39歳のベテラン長野久義も元気だ。4月27日のDeNA戦では1番で起用され、4打数1安打だった。今季の打順別成績は下の通りとなっている。


打数が少ないため参考程度ではあるが、6番では20打数5安打、2番では3打数1安打となっている。通算1500安打まであと5、100盗塁まであと2に迫っており、節目の記録が達成が期待される。

2022年ドラフト1位の浅野翔吾も4月6日のDeNA戦に1番でスタメン出場。左犠飛で1打点は挙げたものの4打数無安打に終わった。

9年目の31歳・重信慎之介は4月9日のヤクルト戦に1番で先発し、4打数1安打。今季は16試合出場で打率.111にとどまっている。

昨年日本一の阪神・岡田彰布監督はシーズンを通して打順をほぼ固定して戦った。固定した打順が機能すれば理想的だが、そう簡単にはいかないからこそ指揮官は悩むのだ。

データから見ると丸が有力とも言えるが、シーズンを通して固定できるかどうかは分からない。ペナント奪回を目指す阿部慎之助監督の采配が注目される。

※成績は5月16日終了時点

【関連記事】
・巨人・菅野智之復活の秘密をデータ解析、「新風」吹き込む“スガコバ”バッテリー
・「初回」と「中盤」は要注意!データで見るソフトバンク・山川穂高の“不敗神話”
・2024年にFA権取得見込みのプロ野球選手、宣言なら争奪戦必至の目玉は?

記事:SPAIA編集部

【関連記事】

おすすめの記事