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「初心者がついついやりがち?」キス釣りで釣果を出すために【やってはいけないこと5選】

TSURINEWS

キス釣りでやってはいけないことを解説(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

これから最盛期を迎えるキス釣りは、堤防やサーフから気軽に楽しめる人気ターゲット。しかし、初心者ほど見落としがちな「やってはいけない行動」が釣果を左右することも。今回は、名手が避ける5つのNG行動を実例とともに紹介。快適なキス釣りのために、基本を見直してみよう。

キス釣りでやってはいけないこと

これから最盛期を迎える堤防やサーフからのキス釣り。初心者でも手軽に狙える人気ターゲットだが、実はやってしまいがちな「やってはいけないこと」が存在する。今回は、名手はやらない、でも初心者ならやりがちな事を5つ紹介しよう。

1. 情報を確認しない

釣りは釣行前から始まっている。どんな事に注意すべきかをみていこう。

潮汐

キスは上げ潮(干潮から満潮に向かう潮)を釣れと言われるように、下げ潮よりも上げ潮がよく釣れる。下げ潮でも釣れなくはないし、最盛期に入ればそこまで神経質にならなくても良いが、より確実に釣りたいなら上げ潮を狙った方が良いだろう。

釣果情報

キスは一度釣れ始めると、シーズン中そのポイントはずっと釣れるようになる。「これから行く場所でキスが釣れているかどうか」という情報は、事前にきちんと確認しておきたい。

釣れているサイズ

キスは口が小さい魚。15cm程度の小型が主体の場所でキス針の7号や8号を使用すると、大きすぎて針掛かり効率が悪く、釣果を得辛い。逆に20cmクラスがメインの場所なら、5号程度の針だとすぐに呑まれてしまい手返しが悪くなる。「釣れているかどうか」と併せて、釣れているサイズにも注目しておこう。

キスの口にあった針サイズを(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

天気

当然だが、悪天候時の釣行はご法度だ。特にサーフから狙う場合、予想外の高波が来て危険なケースもある。キスは晴天時の方が釣れる印象なので、可能なら好天時に釣行したいところだ。

澄んだ空と海は気持ちがいい(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

2. エサの付け方を考えない

続いて、エサの付け方に注目してみよう。

基本は針いっぱい

キスはエサを吸い込むように食うので、大きなイソメ1匹付けだと先端を吸われてしまい、針掛かりせず……といった事も多い。基本は針いっぱいとし、タラシはほぼないようにしよう。

この口で餌を吸いこむ(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

食い渋りなら1匹付け

全くアタリが無い、潮がほぼ動かない、濁りが強い……といった場合は、イソメの動きで誘いやすい1匹付けが効果的なケースもある。状況により使い分けたいところだ。

適当に付けると千切れる

一番良くないのが、イソメの胴体にチョン掛けといった、「イソメが気持ち悪いから適当に付けた」ケース。これだとキャスト時に千切れやすくなるし、キスがイソメを吸い込んだ際に針まで到達しないことも考えられる。適当に付けたりせず、丁寧にセットしよう。

フグが多い時

仮にゲストであるフグが多い場合、針のチモトより上に付けるとハリスごと噛み切られてしまい、手返しが最悪になる。極力針の分だけにするなど工夫が必要だ。

フグは厄介なゲスト(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

3. 一か所で粘る

キス釣りに限らず、これこそが「初心者がもっともやりがちなミス」かもしれない。詳しくみていこう。

なぜ粘りがちに?対策は?

タックル、クーラー、バケツ・ハサミやペンチ等の小物……。一式を持って移動するのは大変面倒に感じるだろう。

であればいっそのこと、タックルは手持ちの竿1本とし、小物は全てリュックやポーチに収納。クーラーは15リットル程度の小型の物を選べば移動もラクラク。渓流釣りなどで使用するビク(クリール)を使用するのも良いだろう。

ビクは移動が多い釣りにピッタリ(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

キスは足で釣れ

釣り場が混雑しているなら話は別だが、投げ釣り会には「キスは足で釣れ、・カレイは腰で釣れ」と言う格言が存在するほどだ。特にサーフで釣る場合はどんどん移動しながらキャストを繰り返す「ランガンスタイル」が良い。

意外な場所で釣れるかも

好ポイントであるはずの砂浜にある突堤でアタリがない際に、砂浜の真ん中の方が良く釣れた……なんて事もあるのがキス釣りの面白いところ。やはり幅広く探る視野を持っておきたいところだ。

4. 竿を置きがち

キス釣りは絶えず竿を動かす引き釣りスタイルが基本となる。詳しくみていこう。

なぜ竿を置いてしまう?

アタリが無いと、ずっと竿を動かすのが億劫になり、竿を置いてしまう事もあるだろう。そうすると幅広く探る事ができなくなるので、必然的に群れで移動しているキスに出会うチャンスも減少してしまう。

アタリが来るまで辛抱強く竿を動かしながら(仕掛けを引っ張りながら)、キスがいる場所を探してほしい。

置き竿はダメなのか?

置き竿=ダメ、という訳ではない。状況によっては置き竿にした途端アタリが出ることもあるし、むしろ微かな反応が出た後、仕掛けを止める意味で竿を置き、ゆっくり吸い込ませると明確なアタリが出た……なんてこともある。状況判断が重要となるのだ。

トラブルになる事も

仕掛けを動かさずにいると、ヒトデやウミケムシ、フグといったゲストが増える事が多い。潮の速さによっては仕掛けがグチャグチャになったり、他の人とオマツリの原因になる事もあるので注意が必要だ。

5. 投点を変えない

最後に、これもやってしまいがちなミスである「同じ距離ばかりを探ってしまう」ケースをみていこう。

なぜやってしまいがち?

キスは群れで移動する魚。一度アタリが出た場所でしばし釣れ続くことも多いので、「今日のヒットポイントはココのはずだ!」と、ずっとその場所を狙ってしまいがちだ。ところが、群れが移動するとパッタリアタリが止まってしまうので、この見極めが重要となる。

扇状に探る

アタリが止まってしまった際に、近くにアングラーがいないなら、自身がいる場所から扇状に投げ分けるのがおすすめだ。正面向きに投げてアタリが無くても、左斜めに投げたら釣れた……なんて事も多い。投点を僅かにずらすだけでヒットする事もある、という事を覚えておこう。

投げる距離を変える

遠投していい結果が得られないときに、案外近場でアタリが出た、というケースも多い。投げる距離は足元近くから遠投可能な距離まで、幅広く探りたい。そしてアタリが出た辺りを集中的に攻めるといいだろう。

障害物の傍にいることも

引っかかってしまう事もあるが、藻の際や捨て石の際など、障害物周辺で良型が出ることもあるので、根掛かりに注意しながら狙ってみる価値はある。ただし、ガシラ(カサゴ)が釣れる場所ではキスは釣れないので、一つの目安にすると良いだろう。

ガシラは岩場に生息(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

シンプルな釣りだが奥が深い

今回紹介したのは、たとえ経験者であっても「前回はこうやって釣れたんだ」と固執してしまいがちなものばかりだ。キスは釣り方が不変なように感じられる魚だが、実際は釣り場の状況や季節によって微妙に変化する。

こういった所に奥深さと趣があるため、現在も根強いファンが数多くいるし、全国各地で競技も行われている。ぜひ、やってしまいがちなミスを避けて、キス釣りに興じてみてほしい。

知識を得てからキス釣りを楽しもう(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

<荻野祐樹/TSURINEWSライター>

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