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【高知グルメPro】高知の歴史ある街並みでいただくイタリアン「伊太利亜食堂リンダリンダ」

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【高知グルメPro】高知の歴史ある街並みでいただくイタリアン「伊太利亜食堂リンダリンダ」

古い町屋が並び立つ街並みに、イタリア国旗が揺れていた。

高知県安芸市は、歴史ある地域である。

古い武家屋敷も残っていて、その風情が今なお残っている。

「伊太利亜食堂リンダリンダ」は古民家風建物に入る、イタリア料理店である。

店に入ると、広々としたフローリングフロアに、赤みを帯びた薄オレンジ色に塗られた壁と天井が配されていた。

まさしくイタリア本土のトラットリアのような内装色で、さあイタリア料理を陽気に食べるぞ!という気分を高めてくれる。

和風古民家としての外観と、イタリアンな内観の対比がいい。

シェフひとりにサービスの方という布陣の店である。

だが、メニューを開くと、作られている方は一人だというのに、料理数が多い。

ドルチェも入れれば、55種類ほどあるだろうか。

特にパスタは、11種類ほどある。

たくさんいろいろ食べてもらおう、いろんなパスタを楽しんでもらいたい。

そんなシェフの想いが、メニューを見ているだけで伝わってきて、ワクワクとする。

さあ、どれにしようか。

嬉しい悩みで悩みに悩み、数品お願いした。

まずは「トリッパの煮込み」である。

トリッパとは、牛など動物の胃袋の総称で、牛の第二胃袋のハチノスのことである。

おお、なんと優しい味わいなのか。

玉ねぎとにんじん、トマトがトリッパとなじみ、丸い味となって、実に優しい。

続いて「イベリコ豚の自家製ソーセージ」が運ばれた。

ひと口噛んで、ニヤリと笑う。

なにより、肉の香りに溢れているのがいい。

そして、下に敷いてあるキャロットラペ(人参の細切りサラダ)がおいしい。

味付けがピタリと決まっている。

自家製だという生パスタがいただきたく、「生パスタはなんですか?」と聞くと、

「ミートソースがタリアテッレで、豚肉のラグーソースがパッパルデッレになります」と答えられた。。

タリアテッレとはイタリア北部やボローニャ地方でよく食べられる平打ちパスタで、パッパルデッレはイタリアのトスカーナ地方でよく食べられる同じく平打ちパスタだが、タリアテッレよりも幅が広い。

ここは「豚肉のラグーソース」だろう。

豚肉の旨みが詰まったソースを、幅広麺が受け止める。

ヴェネト州ヴェローナの郷土料理で有名だが、ここは安芸市だから「アッキーノ」か。

肉料理は高知の地鶏である「土佐ジローのカリカリ焼き」をお願いした。

肉をひとかじりした瞬間、鶏の躍動を感じる。

よく動き回っているのだろう。

肉の色が白くはなく、赤身を帯びている。

滋味深く、濃く深い。

最後にピッツァもお願いした

「安芸産茄子とベーコンのPizza」である。

カリカリの薄い生地でローマとナポリの中間のピッツァといったところか。

茄子の存在感があって、茄子の甘みを感じる。

おそらくそれを意識して、茄子を感じさせるようにダイス状に切っているのだろう。

いやぁ、一皿の量がほどよいので、いろいろと食べられて、楽しいことこの上ない。

そして、最後のドルチェは、「芸西村の黒糖を使ったクレームブリュレ」。

江戸時代から伝わる芸西村の伝統の「白玉糖」という砂糖を使っているのだという。

サトウキビを絞って煮詰めて固めたものが黒糖だが、固める前に丁寧に灰汁(あく)を取って固めたものが「白玉糖」である。

安西村では代々サトウキビを育て、白玉糖を作ってきたのだという。

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食べれば深いコクがある。

表面的な甘さではない、心を掴む甘いコクである。

食後にオーナーシェフの濱田敦史さんから話を聞いた。

ここではもう10年やられているという

高知市内にある「ノンナ」とフレンチの「クレオール」で修行したのちに独立された。

高知県は他県に比べて、イタリア料理店の数が圧倒的に少ない。

高知市内でも大変なのに、安芸市では大変でしょうと聞くと、たまに高知市内からもお客様が来るそうである。

次第に高知もイタリア料理店が増えていくのだろうか。

店内にブルースが流れていたので、「店名はブルーハーツからですか?」

そう聞くと、

「はい」と、シャイなシェフは、嬉しそうにはにかまれた。

この人柄が、料理にも表れているのだなぁ。

また、シェフの料理をいただきに来よう。

店舗情報

伊太利亜食堂リンダリンダ

住所:高知県安芸市本町1丁目9-8

営業時間:18時~21時ラストーダー(状況により早まる場合も有り)

定休日:日曜日 (連休・臨時休業は店舗のインスタでお知らせ)

電話:0887-37-9807

Instagram:instagram.com/aki_lindalinda/

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