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経済アナリスト・森永康平氏に聞く!企業価値向上のためのDX戦略

文化放送

9月30日放送の「L is B presents 現場DX研究所」(文化放送 毎週月曜日20:00~20:30)は、経済アナリストの森永康平氏をゲストに迎え、企業価値向上のためのDX戦略について詳しくお話いただいた。

L is B代表・横井太輔氏(パーソナリティ)「DXがうまくいっている企業の事例を教えてください」

森永康平氏「例えばキユーピーさんは、原材料の不良品の検知。これまで人がやっていたものをAIに任せています。八千代エンジニヤリングさんは、AIで河川のコンクリート護岸の劣化を調べています。AIが自動判定すると当然人件費もかからないですし、細かいところまで気付けて、検知にムラがないと聞きます」

横井「DXを進める上で、トップの理解はすごく大事だと思いますが、トップに求められることってどういうことでしょうか?」

森永「これはもう、私が毎回言ってるのがとにかく新しいものは全部自分が触れるということ。新しい技術が出てきて全部それが自社にとって役に立つとは限らないですし、別にそれが莫大な利益をもたらすかどうかはわかりません。ですが、常にトップが新しいものをとりあえず触ったことがあるという状況を作っておかないと、社員もアイデアを上げづらくなりますし、その社員とのコミュニケーションができなくなる。これが大事だと思います」

横井「中長期で取り組むべきDX戦略について教えてください」

森永「一つは、ノウハウなど全て仕組み化して見える化することが大事だと思います。どのタイミングで誰が辞めるかわからない。やってることも持ってるノウハウも全て共有して透明化して仕組み化するというのを徹底的にやるのが大事だと思います。よく属人化する部分がなくなって、自分の存在価値がなくなることを怖がる人たちが年上の人に多いんですけど、そんなことはないんです。別にすごい人は、すごいままですし、すごくない人は別にすごくないままなんです。何かDXが進んでしまうと、“俺の価値は?”とびびってしまう人が多い印象がありますね」

横井「属人化というのが、キーワードとして出ましたけど、属人化しているものをデータにするとその人の仕事が減るんじゃなくて、新たなその人しか出せない価値がたくさんあるはずです。ですので、そこを突き詰めて、またそれをデータに起こしていくという繰り返しをしていくと、企業はもっともっと成長していくんじゃないかなと思います」

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