あなたがやってはいけないNG行動!腰痛を引き起こす3大原因とは?【専門医がしっかり教える 図解 腰痛の話】
前かがみの姿勢が大きな負担に
腰痛を起こす原因は様々ですが、よく見られるのは悪い姿勢、筋肉の衰え、ストレスの3つです。人の頭の重さは成人で体重の約1割(体重60㎏なら約6㎏)あるとされ、体の重心を背骨付近に置くことで重い頭を支え、全身のバランスを保っています。ところが、私たちはスマートフォンやパソコンの操作、デスクワーク、さらに掃除、洗い物といった家事などで、知らず知らずのうちに前かがみの姿勢をとりがちです。
このような頭を前へ出す姿勢を続けていると、猫背のように背骨が曲がって重心が前方へ移動。その結果、首や腰の筋肉に余計な負担がかかり、不調の要因をつくってしまいます。
また、運動不足や加齢による筋肉の衰えにより、筋力や柔軟性が低下しても、腰痛に繋がります。使われなくなり衰えた筋肉は血行不良を招き、さらにしなやかさが失われることで疲労が蓄積。その状態が続くと、何かの拍子に腰痛が起こるのです。特に体幹まわりの筋肉は、常に刺激を与えて、柔軟性や可動域をキープすることが腰痛予防に繋がります。
最後に意外かもしれませんが、心の不調が招く腰痛も少なくありません。から紹介しますが、様々な重圧が「心因性腰痛」となって表れることもあります。心配ごとで神経が高ぶって寝つけず、疲労から痛みが増したように感じるケースなどがその一例です。心因性の場合、患者さん自身も原因に気づいていないことがほとんどです。
腰痛を引き起こす原因
腰痛を引き起こす原因① 猫背などの悪い姿勢
前かがみの姿勢で体の重心が前へ移ると、 全身のバランスをとるために首や腰の筋肉に大きな負荷がかかり、緊張状態が続くことで不調を招くことも。
腰痛を引き起こす原因② 筋力の低下や柔軟性の衰え
運動不足や加齢により、筋力や柔軟性が低下すると、筋肉がこわばり、可動域も狭くなることで腰痛を誘発します。適度な運動の習慣をつけることが大切です。
出典:『専門医がしっかり教える 図解 腰痛の話』著/吉原潔