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『トランスフォーマー博2024』レポート オリジンから『トランスフォーマー/ONE』へ、おもちゃ&映像作品の全ヒストリーを辿る

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『40周年記念 トランスフォーマー博2024』

今年でシリーズ開始から40周年を迎えた変形ロボットキャラクターの金字塔『トランスフォーマー』の10年ぶりとなる大規模展覧会『40周年記念 トランスフォーマー博2024』が、2024年9月13日(金)から9月29日(日)まで東京・天王洲の寺田倉庫 G1ビルで開催されている。9月20日(金)から公開中の映画最新作『トランスフォーマー/ONE』も話題沸騰中のトランスフォーマー。シリーズの誕生からこれまでのすべてに迫った展示は、最新作を観た後はもちろん、観る前でもワクワクを高めてくれる魅力的な内容になっている。ここでは開幕前日に行われたプレス内覧会の様子をもとに、本展の内容の一部をピックアップして紹介していこう。

40周年を記念する“トランスフォーマー祭り”

タカラトミーが生み出した日本の玩具初のコンテンツで、「ロボットが身の回りにある、ありとあらゆる物体に自由自在に変形し、潜んでいる」という夢のあるコンセプトで全世代の心を掴み続けるトランスフォーマー。1994年にアメリカで玩具発売後、翌年に日本でも玩具の販売とアニメがスタートした作品は、2007年からはスティーブン・スピルバーグ製作総指揮、マイケル・ベイ監督のもとで実写映画化され、ハリウッド屈指のシリーズ映画として世界中の人々に愛されている。本展は、そのオリジンとなる初代作品から今月公開の最新作まで、玩具・映像作品等のすべてのヒストリーを辿る“トランスフォーマー祭り”だ。

展示会場に続く2階の入場口へ上がると、映画『トランスフォーマー』に登場する政府特殊機関・セクター7の捜査員、シーモア・シモンズの声で「ここはアジアにあるセクター7のエイリアン保管施設だ。君たちはそんな危険な場所に忍び込んでしまったんだよ」と、これから始まる没入体験へのいざないが。

そして同じ空間にはアニメや映画で活躍してきた本作の主人公の勇姿が大集合。初期を知るファンには「コンボイ」の名でも愛される歴代「オプティマスプライム」(以下、オプティマス)の姿を前に、自分の子供時代に遊んだオプティマスはどれか……なんてことを話題にしながら、きっと入場前から盛り上がれるはずだ。

エントランスでは、タカラトミーの本展担当者である宮内貴之氏が報道陣に本展の概要を説明。

「本展は『Your originからOur originへ』をテーマに、ここまで40年続いてきたトランスフォーマーのファンが世代を越えて一緒に楽しめるような空間作りを目指しました。場内は、ご自身の好きな作品に関するエリアを自由に見ていただける構成になっていますので、公式ホームページ上で公開している調査MAPを参考にしながら楽しんでいただきたいです」

そう述べた宮内氏。その隣では、この日だけ特別に来場してくれたバンブルビーがゲストを歓迎し、彼らしい元気なパフォーマンスでお祭りの開幕に花を添えていた。

オプティマスとメガトロンの巨大胸像が来場者をお出迎え

会場を入って最初の空間は、シリーズのイントロダクション的な役割をなす「セクター7エリア」だ。入場してすぐ、上の方向からは早くも“巨大な何か”の気配が!

「CAUTION」の規制線で囲われ、赤く目を光らせる像はちょっと怖い……。なぜこんな恐ろしいものが最初に……とも思ったが、彼こそが地球上で初めて発見されたトランスフォーマーであり、オプティマスらオートボットのライバル・ディセプティコンのリーダー・メガトロンこと「NBE-1」が冷凍保存された姿なのだ。

迫力ある展示にさっそく圧倒されたら後は、トランスフォーマーの40年を辿る大年表を見ながらシリーズの歴史をチェック。ここには「ダイアクロン」や「ミクロマン」などトランスフォーマー誕生につながるプレ・トランスフォーマーの玩具展示やシリーズ初期の開発資料なども展示されていて興味深い。

さらに順路を進むと、今度はオプティマスプライムの巨大胸像がドーンと現れる。正義の青い眼を光らせる超リアルな顔面からは、まるで「私の名はオプティマスプライム。今日は我々の闘いの歴史を存分に楽しんでいってくれ」という声が聞こえてくる気がする(あくまで妄想ではあるが、笑)。

巨大キャラクター像に無数の玩具、圧倒的展示でファンの心をわしづかみ

そこからは「G1エリア」「ムービーエリア」「ビーストウォーズエリア」「アニメーションエリア」「『トランスフォーマー/ONE』エリア」と歴代作品ごとセグメントされたエリアを自由に散策できる空間となっている。

このうち「G1エリア」の中心には、初代「コンボイ」の立像がたくましく鎮座。実写映画で見るディテールバッキバキのオプティマスもカッコいいけれど、“コンボイ”といえばやっぱりコレ…という往年のファンも多かろう。そんな古株ファンの心をがっちり掴んでくれる像の隣には、そんなかつての少年たちが何度も何度も変形を繰り返して遊んだに違いない初代コンボイをはじめ、初期の玩具が勢揃いで展示されており、正義のサイバトロンを全力応援した、あの時代が蘇ってくる。

一方で「オールスパーク」の巨大オブジェが迎えてくれる「ムービーエリア」は、これまで全7作が制作されてきたハリウッド実写映画の軌跡を振り返るエリアだ。ここには『トランスフォーマー/最後の騎士王』版のオプティマス、シリーズ屈指の人気キャラであるバンブルビー、そして“ビーストコンボイ”ことオプティマスプライマルの巨大立像が並び立つ。

また、ここは各作品のバトルシーンを再現したジオラマも見どころだ。ピラミッドやジャングルなど地球上の実在する場所を舞台にオートボットとヴィランの闘いを再現した展示に単純なカッコよさを感じるのはさることながら、オプティマスたちの絶体絶命のピンチに何度も息を飲んだ、劇場でのドキドキ感が追体験できる。

そして「『トランスフォーマー/ONE』エリア」では、現在公開中のリアルCGムービー『トランスフォーマー/ONE』の世界を楽しむことができる。地球に降り立つ前のトランスフォーマーたちのストーリーを描く本作。ここにもオプティマスプライム(オライオンパックス)、バンブルビー(B-127)、メガトロン(D-16)、エリータ(エリータ-1)という主要4キャラの巨大立像が展示されているが、若き日の彼らは人間のような顔を持ち、強さよりも愛らしさに満ちた印象がある。これから活躍する彼らの勇姿を先取りしよう!

ちなみに、この空間の中心には撮影厳禁の「開発資料コーナー」もあり、オプティマスたちの誕生に迫る資料やスケッチは必見。その近くにある、玩具の最高峰モデル「マスターピース」の全展示もファンにとって涙モノの空間だろう。

BUMP OF CHICKEN直井由文との“コラボコンボイ”も!

続く「40周年エリア」では、トランスフォーマーの世界観の広がりを示す、他作品や他分野とのコラボコンテンツを多数展示。タカラトミーと同じ葛飾区に本拠地を置くサッカークラブ「南葛SC」の代表で、漫画『キャプテン翼』の作者である高橋洋一がトランスフォーマー40周年を記念して描き下ろしたコラボイラストのほか、キヤノンとコラボしたカメラから変形するオプティマスや、アイスのガリガリ君とコラボした「ガリロボくん」のような、知る人ぞ知る(?)歴代のレアなコラボアイテムも見られる。

また、人気ロックバンド・BUMP OF CHICKENとコラボした40周年記念特別映像、さらに同バンドのベース担当・直井由文が企画協力した、現在制作中の商品も見ることができる。

そしてショップの充実も本展の注目ポイント。玩具から始まったトランスフォーマーシリーズだけに、お気に入りのアイテムを探すのも本展を訪れる醍醐味といえる。ちなみに、本コーナーの一角で展示販売されているステンレス製の初代メガトロン頭部(ずばり165000円!)はおさわりOK。とげぬき地蔵のように触るとご利益がある……かどうかは分からないが、せっかくだから記念になでなでしてみよう。

トランスフォーマーを生んだタカラトミーが本気を出してきた物量豊富な展示は、概要だけ伝えきるのもここでは不可。そして、本当の意味で本シリーズを知る全世代のファンが楽しめる熱気ムンムンの会場を訪れれば、きっと、あなたのOriginがみんなのOriginに変わるはず。ぜひ現地でその感動を体感してほしい。

『40周年記念 トランスフォーマー博2024』は、9月29日(日)まで東京・天王洲の寺田倉庫 G1ビルで開催中。次はいつ見られるか分からない超貴重な資料の数々を絶対に見逃すな!

(C) トランスフォーマー博2024実行委員会
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For distribute in Japan only.
「トランスフォーマー」、「TRANSFORMERS」は株式会社タカラトミーの登録商標です。
文・写真=Sho Suzuki

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