森永卓郎氏「立証するのがなかなか難しい」旧ジャニーズ性加害問題 補償対象外200名以上
お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30)
9月9日の放送では大竹が経済アナリストの森永卓郎氏と共に、故ジャニー喜多川氏による性加害問題で、被害申告があった996人のうち、在籍や被害の確認ができなかった203名へ旧ジャニーズ事務所「SMILE-UP.」が補償を行わない旨を連絡したことに関する朝日新聞の記事を取り上げた。
大竹まこと「これは新しく立ち上げた会社が届いた被害届を見て、それをほんのちょっと調べて判断をしたということになるんですか?」
砂山圭大郎アナウンサー「対象外となった方がメール1通のみの通達で、その理由が明確ではないところに不信感を抱いているということですね」
大竹「新聞にインタビューが載っている方は20回以上被害があって……ということで請求したけどメール1通でおしまいだったという。森永さんこれもう少し外部からの捜査は入らないんですか?」
森永卓郎氏「ここがすごく難しいところで。私も事実としてあったのではないかとは思うんですけれども、結局所属していない人に関しては個人的にジャニー喜多川氏の被害に遭っているわけですよね、しかも秘め事なので証人がほとんど居ないという。一般の性加害でもそうなんですけれども、これを立証するのがなかなか難しい……」
大竹「それでも会社の中に調査している人がいれば密室であったことでもある程度状況は分かるのではないかと思うんですけれどもね」
森永氏「例えば、チームで居て「あの人はこの日に呼び出された」みたいな証言が出てくればいいんですけれど、1人だとなかなかそれを証言してくれる人も居ないわけですよね。ジャニーさんが亡くなってしまっているということもあって、こうなったら民事裁判を起こすしか手がないのではないかという気はしますけれどね。ただ、時間もお金もかかるから、それを個人としてやるのはすごく大変なんですよね」
大竹「他に手はないということですか?」
森永氏「本当だったら疑わしきも全て祓うというふうに旧ジャニーズ事務所がしてくれれば良かったんですけれども、そこまではしなかったということですね」
大竹「そうですね。実害がこの203人にあったとしたら、随分理不尽な結論だなということになりますね」