接客業、男性の《リアル貯金額》。給料が低くて困っています……。保険料を抑えられますか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな総資産額を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【25歳 男性】
【貯蓄額】25歳、男性の場合
プロフィール
25歳、男性
医療系の接客業、年収430万円
4人家族(父60歳、母52歳、姉26歳)
世帯年収1,500万円
【相談内容】給料が低い……。保険料を抑えるにはどうしたらいいですか?
「給料が低いことが悩みです。保険料を少しでも抑えるためのコツが知りたいです」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同じ20代2人以上世帯の貯金額は、平均が249万円、中央値が30万円*です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年」
質問者さんの資産総額は460万円。平均を大きく上回っていますね。
20代会社員が保険料を抑えるコツは?iDeCoが効果的
質問者さんは保険料を抑える方法を知りたいとのこと。見直しポイントをお伝えします。
不要な保険を解約する
25歳とまだお若く、いざというときに支えてくれるご家族もいます。生命保険や医療保険の過剰な保障は不要です。
若い年齢での契約は保険料が安くなるメリットがあるものの、貯蓄を増やしたいなら思い切って解約を検討しましょう。
団体保険・団体扱い保険を利用する
会社で提供のある団体保険や、会社を窓口に個人契約する団体扱い保険は、販売コストを抑えられる分、通常の保険よりも安く加入できます。
ぜひ会社に問い合わせてみましょう。
余計な特約を外す
がん診断特約や三大疾病保障特約など、特約が付いて保険料が高くなっている場合も。
健康であれば余計な特約は外しましょう。
iDeCoに加入する
私的年金制度の一つ。掛金を全額所得から控除できるため、民間の個人年金保険よりも節税効果が高いですよ。
質問者さんは両親とお住まいなので、収入の一部をiDeCoに回す余裕があり、長期積立による効果的な資産運用が期待できます。
さらに、iDeCoの強みは外国株式型の投資信託に投資できること。
高いインフレ率の続く今、資産を日本円のみで保有したり、国民年金等で将来の生活を支えようとしたりとする場合、実質的な資産が目減りするリスクがあります。
投資商品の見極めは必要ですが、外国株式等を所有して資産価値の保全に努めることは、将来的な資産形成において有効と言えるでしょう。
注意点は手数料が高いこと。iDeCoを一度開始すると、継続の有無にかかわらず受給まで手数料が発生し続けます。
まとめ
・質問者さんと同世代の貯金額は、平均が249万円、中央値が30万円。
・保険見直しポイントは、余計な保険・特約を解約し、団体保険・団体扱い保険を利用すること。
・貯蓄に余裕があるので、iDeCoに加入するのも効果的。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆綾瀬わか
AFPライター。元中学校・高校の国語教員。
資産形成や社会保険、教育等に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。教員時代のスキルを生かして、相手に寄り添いながらわかりやすくアドバイスすることが得意です。より多くの方々が安心して生活できるようにお役に立ちたいと思っております。