長澤まさみ新境地!髙橋海人“初時代劇”の色気!〈4つの見どころ〉から紐解く映画『おーい、応為』の魅力
天才絵師の波乱万丈物語『おーい、応為』の魅力とは?
近年、大型展覧会、さらには大河ドラマ『べらぼう』の好評も相まって、浮世絵が再び大きな注目を集めている。そんな浮世絵ブームのなか、この秋ぜったいに観ておきたい映画『おーい、応為』が10月17日(金)より全国公開となる。
――破天荒な天才絵師・葛飾北斎の娘であり、弟子でもあった葛飾応為。美人画は北斎を凌ぐと評され、数少ない女性絵師として江戸の男社会を駆け抜けた先駆的な存在として知られている。本作は、豪胆で自由、そして絵にまっすぐに生きた応為の知られざる姿を、長澤まさみ主演、共演に永瀬正敏、髙橋海人を迎え、大森立嗣監督が映画化した。
まさに芸術の秋にふさわしい、静かに染み入る感動を届ける『おーい、応為』。ここでは本作の魅力について、浮世絵のビッグウェーブを乗りこなしている人はもちろん浮世絵門外漢な映画ファンのためにも、その見どころを<4つのポイント>から分かりやすく紹介したい。
POINT①:長澤まさみが挑む<葛飾応為>という新境地
長澤まさみが演じるのは、父・北斎に劣らぬ絵の才を持ちながら、煙管を手にし、一人称は「俺」という型破りなヒロイン・葛飾応為。豪胆にして自由奔放、けれど絵に対しては誰よりも真剣という人物像は、まさに長澤にとって新境地となる挑戦だ。監督の大森立嗣は「現代に生きる長澤そのものが江戸にいるように見せたかった」と語っており、俳優・長澤まさみはその期待に見事応えてみせた。
POINT②:知られざる<父娘の物語>が紡ぐ感動
応為と父・北斎は、ともに絵に生きた二人の天才。本作が描くのは、名声だけでは見えてこない親子の関係だ。破天荒で不器用な父と、自由に生きようとする娘。ぶつかり合いながらも筆を通じて響き合う二人の姿から、芸術を超えた“親子の絆”が浮かび上がる。孤高の天才として知られた北斎のユーモラスで人間味ある素顔にも注目。
POINT③:キンプリ髙橋海人が体現する色気と人間味
応為の同志であり兄弟のような存在として描かれる絵師・善次郎を演じるのは、King & Princeの髙橋海人。初の時代劇とは思えない堂々たる存在感で、飄々としながらも色気あふれるキャラクターを瑞々しく演じ切った。趣味でもある絵の経験を活かした筆さばきも見どころだ。大森監督も「最初の登場で映画全体が明るくなった」と、その存在感に太鼓判を押している。
POINT④:スタッフ陣が紡ぐ“芸術の秋”の映像体験
本作の企画はコロナ禍の真っ最中、監督から脚本を託された吉村知己プロデューサーの「この脚本を必ず映画にしたい」という思いから始まった。吉村は「お栄や北斎の生命力に触れ、質素だけどかけがえのない幸せをつかもうとする姿に憧れと感動を覚えた」と振り返る。そうして動き始めた本作には、『べらぼう』なども手がける浮世絵指導の向井大祐・松原亜実が参加。所作指導から劇中画の制作まで支え、現代映像に応為と北斎の世界を甦らせた。芸術の秋にふさわしい静かな感動を届ける布陣が集結している。
――世界的に知られる天才浮世絵師・葛飾北斎の娘にして、もう一人の天才絵師・葛飾応為。その人生を、豪華キャストと一流スタッフが織り上げた『おーい、応為』は10月17日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。