西条盆踊り参加へ向け、外国人が手ぬぐいの絞り染めに挑戦【東広島】
東広島青年会議所の国際交流委員会は、同市に住む外国人を対象にした「伝統を感じて!踊ろう!東広島音頭で盆踊りナイト」を初めて企画。8月16日に御建グラウンドで開かれる「西条盆踊りの夕べ」(西条盆踊りの夕べ実行委員会主催)で東広島の伝統文化を体験してもらおうと準備している。消えつつある地域の伝統文化を未来へつなぎ、多文化共生のまちづくりを推進することが目的。
8月11日には、盆踊り当日に使用する手ぬぐいの絞り染めワークショップを蔵処樽(くらどころ・たる)(同市西条栄町)で開き、市内在住の10カ国の外国人約50人が参加。絞り染め体験工房京都いづつの山田智久(やまだ・ともひさ)さんの指導で取り組んだ。
参加者らは、4グループに分かれて挑戦。初めに、手ぬぐいを四つ折りの帯状にして生地の端から三角形に折って重ねる体験をした。この後、三角形に折った手ぬぐいをアクリル板で挟んでゴムで留めたものをピンクや青など4色の染料にゆっくり浸した後、水洗いするときれいな雪の結晶のような模様の雪花絞りが完成した。
家族で参加した市立西条小5年のアマヤ・ゴプタさんは、「花模様の輪郭がぼやけたところが気に入っているし、かわいくできた。盆踊りは初めてなので、少し緊張するけど楽しみ」と笑顔。西条盆踊りの夕べ本番前には盆踊りの練習と交流会を東広島芸術文化ホールくらら小ホールで開く。
同交流委員会の黒川琴絵(くろかわ・ことえ)委員長は、「東広島音頭や、約100年前に10万人も訪れていた西条盆踊り大会を、東広島に住む外国人に伝え消えゆく伝統文化を改めて見直し、継承していければ」と話していた。
西条盆踊りの夕べは、8月16日午後6~9時(盆踊りは、午後8時から)。(山北)
プレスネット編集部