警察犬に1才のシェパード 活躍に期待 名張署で嘱託書交付式
三重県警名張署で12月11日、同署の嘱託警察犬となる1才の雌のシェパード、クヴォーテ・フォム・ハウスM.I.D.号の嘱託書交付式があった。同署が警察犬を委嘱するのは2年ぶりとなる。
呼び名は「エル」で、所有者は名張市朝日町の農業、寺嶋剛さん(75)。伊賀市沖で警察犬訓練所を経営する碇良博さん(76)の元で、日々訓練に励んでいる。
10月29日に鈴鹿市で開かれた県警嘱託警察犬審査会で初めて合格した。においを手掛かりに容疑者や行方不明者を追跡する能力が高く、“鼻の捜査官”として足跡追究部門を担う。嘱託期間は、2025年1月1日から同年12月31日まで。
クヴォーテ号について、寺嶋さんは「お茶目でわんぱく」、碇さんは「1才での委嘱は、なかなかない。賢すぎるくらい」とそれぞれ話した。嶋田敏署長は「2年ぶりの委嘱で、心強い。活躍に期待したい」と話した。
同署によると、県内では年間60回ほど警察犬の出動があるという。