福井の郷土料理が味わえる店6選! 地元ならではの食材を使った滋味深い料理を召し上がれ。
食べるとじんわりあたたかい福井の郷土料理。
今回は、まごころこもった福井の食に出合える店へ行ってきました。
宝永旅館【福井市】
「旅館の定食」税込1,000円 ※日によって内容が変わる
【お品書】
福井の厚揚げ焼福井サーモンのマリネ大野のすこ福井の煮付(上庄の里芋・たくあんの煮たの)昔からの呉汁永平寺の胡麻豆腐名物 小豆ゼリー
《丁寧な手仕事が生む福井の朝のごちそう》
地産地消の食材を使った日替わりメニューが楽しめる“旅館の朝食”。毎朝6時半から営業し、日本料理人として47年目の前川さんが丁寧に作る品々で客をもてなします。
仕込みには丸一日を費やし、美しい盛り付けとともに郷土の味がぎゅっと詰まった料理が並びます。
郷土食の煮付や呉汁は、目覚めたばかりの体にやさしく染み渡り、ほっとする味わい。
コロナ禍をきっかけに「地元の人々にも福井の食を楽しんでもらいたい」という思いから始まったこの朝食。宿泊者以外も味わえ、観光客と地元の人々が交流する場としても親しまれています。
\女将のピアノ生演奏も聴けるかも!/
前川治さん
宝永旅館
福井県福井市宝永3-7-16
☎︎0776-22-5204
【営】6:30~10:00 ※予約優先
【休】年末年始
魚竹別館・牡丹【越前町】
「ジビエ小鍋定食」税込2,420円
《ジビエと野菜で彩る極上鍋に心ほぐれる》
深遠な竹林を眺めながらジビエを味わう「ぼたん鍋」の店。おおい町の郷土料理として親しまれる「ぼたん鍋」を、越前町で食べられます。
冬になると県内外から鍋を求めて訪れる人も絶えず、リピーターも多いそう。
限定20食のランチ「ジビエ小鍋定食」は、手頃な価格で本格的に楽しめると好評。
鍋には、店主の竹原さんが自ら育てた白菜やもやし、エリンギ、ゴボウなど約10種の野菜がたっぷり入っています。
近隣で獲れたシカやイノシシの肉は、新鮮なまま処理するため臭みがなく柔らか。
約40年間継ぎ足す自家製みそを、野菜と肉の旨味が凝縮しただしで溶かしな がら味わえば、体の芯から温まります。
\コラーゲンたっぷりで美容にもいいんですよ/
竹原智恵子さん
魚竹別館・牡丹
福井県丹生郡越前町下糸生野田110-12
☎︎0778-34-5037
【営】11:00~23:00 ランチ11:00~14:00 ※予約優先
【休】第1・3水曜、年末年始
土の駅 今庄【南越前町】
「土の駅Aセット」税込1,200円 ※季節によって内容が変わる
【お品書】
越前おろしそば今庄産米のごはんたくあん煮むかごの胡麻和え厚揚げと人参、大根、里芋のこざいポテトサラダにしんの昆布巻き赤カブの酢の物なんばみそキャベツと厚揚げの炒め物ホウレン草のお浸し
《今庄の山の幸と里の幸を食べ継いでいく》
今庄の豊かな土の恵みを届けたいと、地元産の素材にこだわった料理を提供する「土の駅 今庄」。近隣に住む女性たちが朝早くから厨房に入り、仕込みは夕方まで続きます。
代表の窪田春美さんは、定期的に料理教室「南越前町 伝承塾」を開催。昔はどの家庭でも作られていた料理を次の世代に教えています。
「生徒は60代まで。それより上の人は指導役になってねって言っています。郷土料理にこだわるのは、誰かが残していかないとなくなってしまうものだから。基本のレシピはありますが、それぞれの家の味で作り、食べて繋いでいってほしい。だから“伝承”料理と呼んでいるんです」
自慢のランチには、野菜や山菜がたくさん採れる今庄ならではの品々が揃います。
定番のたくあん煮はショウガと唐辛子を入れて香り高くピリ辛に。昆布巻きは2メートルもの昆布でニシンを巻き、2日間じっくり煮込むため、口の中でトロトロに溶けます。
かつて今庄ではどの家でも自宅で手打ちしたという「越前そば」も打ち立てを提供します。
「地域に伝わる料理は野菜の使い方が上手。手をかけた旨味たっぷりのだしを使うので、体にやさしく、深く染み入る味わいです。旬の食材によってメニューを変えるから、季節ごとに食べに来てほしいですね」。
先人たちが紡いできたふるさとの味を、その土地の空気とともに味わいたい。
\年末にはおせちもやってます!/
窪田春美さん
土の駅 今庄
福井県南条郡南越前町湯尾96-19
☎0778-45-1272
【営】11:00~14:00
【休】木曜・第4日曜、年末年始 ※おせちの販売あり(要予約)
※支払いは現金のみ
白山さんち【越前市】
「健康長寿 ぼっかけ飯」税込1,600円 ※日によって内容が変わる
【お品書】
ぼっかけ飯さつまいもとカニカマの春巻きカラッとあげた大豆カツ蕪の葉のおひたし手作り胡麻豆腐人参しりしり菊芋の甘辛煮魚白山さんちブレンドコーヒー
《白山の恵みの詰まった「ぼっかけ」をめしあがれ》
白山地区で古くから親しまれている伝統食「ぼっかけ」を味わえる古民家レストラン。
この地区では正月のおせち料理の後に食べる食事として知られているが、この店では、豆乳から手作りした自家製豆腐と大根おろし、ネギをご飯の上にのせ、昆布とかつおのだしをたっぷりとかけて食べます。
さっぱりとした大根おろしがだしと混ざり、さらりと食べやすいです。
スタッフが愛情を込めて育てたサツマイモが入った春巻きは、パリッとした食感がたまらなくカニカマと相性抜群。地元の新鮮な食材をふんだんに使い、季節の恵みを存分に感じられる品々が、訪れる人々の心を豊かにしてくれます。
\米粉パン教室も不定期で開催します!/
塚絹子さん(右)橋本君代さん(左)
白山(しらやま)さんち
福井県越前市上杉本町11-7
☎0778-67-7256
【営】11:00~14:00 ※要予約
【休】年末年始
味真野茶屋【越前市】
「あじわいランチ」税込1,200円 ※月によって内容が変わる
《茶葉香る歴史が紡ぐ味真野の「茶めし」》
県内唯一の茶葉産地であり、700年の茶文化が息づく越前市味真野地区。
味真野茶を提供する店が営むメニューは月替わりで、郷土料理の「茶めし」を中心に、地元の食材を使った品々が揃います。
大野産の赤大豆を硬めにゆで、味真野茶とともに炊き上げる「茶めし」は、茶葉の香りと米の甘味がふんわりと広がる絶品。「茶めしカレー」や「茶めしとろろ丼」など、ここでしか味わえないユニークなメニューも人気です。
また、近隣の製粉所で挽いた新そばも2月末まで楽しめます。
\デザートの茶団子もおすすめです!/
渡辺喜恵さん
味真野(あじまの)茶屋
福井県越前市池泉町20-17-1
☎︎070-9103-6823
【営】10:00~15:00、ランチ11:00~13:30LO
【休】火・水曜、年末年始
朽木屋(くっきや)【小浜市】
「浜焼き鯖定食」税込1,980円 ※月によって内容が変わる
《ふっくら焼き上げた鯖の旨味を1本丸ごと》
創業260年を誇る鯖専門店の「朽木屋」は、若狭小浜から京へ食物を運んだ「鯖街道」沿いに店を構えます。
香ばしい香りが漂う店内には、焼き鯖やへしこなどの加工品が並び、一尾丸ごと焼き上げられた一本焼の購入も可能。2階の食事処では、店主の益田さんが注文を受けてから丁寧に平焼きする鯖を定食で味わえます。
身は脂が乗り、ふっくらほろほろ。味付けなしにもかかわらず、かむほどに旨味が口いっぱいに広がります。地元流の生姜醤油で味わえば、その旨味がさらに引き立ちます。
鯖街道の歴史を感じられる特別な時間に心満たされて。
\近くの鯖街道博物館にも寄ってみてね!/
益田隆さん
朽木屋(くつきや)
福井県小浜市小浜広峰39
☎︎0770-52-0187
【営】土日祝10:30~14:30
【休】年始の営業はインスタを確認