<同居NG ⇒絶縁!?>経済的DVを受けた長女!実家に連れて帰ると……次女が激怒!?【まんが】
私はナツコ。還暦を過ぎ、穏やかな老後を楽しんでいます。私たちには娘が2人いますが、今はどちらも成人して、それぞれ別々に暮らしています。なので私は夫と2人暮らし……でした。ついこのあいだまでは。というのも、長女のアオノが夫から経済的DVを受けており、離婚をすることになってしまったのです。そこでアオノたちを一時的にわが家で受け入れることにしました。アオノは心身ともに疲弊しています。なんとかわが家で回復してほしいです。
当時、アオノはわが家から飛行機で行くような距離に住んでいたため、アオノの夫は「両親に助けを求められるわけがない」と高を括っていたのかもしれません。しかし経済的DVの話を聞いて怒り狂った私たちは、すぐにアオノのもとへ。やせ細ってくたびれた服を着ているアオノを見て、涙が止まりませんでした。
アオノの夫はご両親からこってりと絞られ、離婚はすんなりと成立。そして文字通り、アオノとアカリちゃんは私たちが引き取ることになりました。
アオノたちとの同居を始めてからおよそ一ヶ月。最初こそ2人ともかなり疲れ果てていましたが、少しずつ元気になっていきました。そんなある日、次女であるヒヨリから電話がかかってきました。どうやら、ヒヨリの部屋で探してほしいものがあるとのことです。
子どもの声に気付いたヒヨリにアオノたちと一緒に住んでいることを伝えると、「信じらんない!」と怒り出してしまいました。
夫から経済的DVを受けて、離婚することになった長女のアオノ。連絡を受けて会いに行ったときのやせ細った姿を、一生忘れることはできないでしょう。 生活の基盤が整うまで一緒に暮らすことにして、最近ようやく2人が落ち着いてきてほっとしています。けれど次女のヒヨリは、その状況がおもしろくないようです。 「お姉ちゃんは簡単に受け入れるんだ」と怒られてしまいました。ヒヨリが冷静になってくれたときにでもきちんと説明ができればいいのですが……難しいものですね。
気の強い次女「お姉ちゃんはズルイッ!」全く事情が違うのに……
「親とまだ離れたくない」「会社まで頑張れば通える」など、なんとなく言い淀むヒヨリ。夫が家にお金をいくら入れるつもりなのか聞くと、驚きながら「五千円くらい?」と答えました。
夫はヒヨリの答えを聞いて、やや呆れたような顔をしました。「できることなら助けるから経験としてひとり暮らししてみなさい」と言うと、ヒヨリは少し不満げながらも受け入れたのです。
私はアオノの事情……元夫からの経済的DVを受けたことやそれが原因で離婚したこと、心身ともに弱っているうえにアカリちゃんもいることから、生活基盤が整うまで一緒に暮らしたほうがいいと考えたことなどを事細かにLINEしました。しかし……。
ヒヨリからの返事は怒りに満ちていました。
私たちが過去にヒヨリからの同居の提案を断ったことで、ヒヨリは「お姉ちゃんばっかりズルい」と感じたのでしょう。 しかし今回の場合、アオノとヒヨリでは事情が全く異なります。わかってもらおうと詳しく説明をしても、ヒヨリは耳を傾けてくれないどころか絶縁宣言までしてきました。 ヒヨリは昔から気が強いところがあり、このモードになったら私の話を聞き入れてはくれません。とりあえず今はそっとしておこうと思います。
【次女の気持ち】「大変だったね」同情する彼氏の姿をみて……ハッ
私はヒヨリ。今は会社員として働いています。社会人になってすぐの頃はひとり暮らしをしていましたが、現在は家賃を少しでも浮かせるため彼氏のタケルと同棲しています。私としては実家で暮らしていたかったのですが、両親から断られてしまったのです。しかし最近になって、姉とその子どもが実家で暮らしていることが判明。私との同居は断ったくせに、不公平じゃありませんか……。私の心は怒りでいっぱいになってしまいました。
断られてしまったら仕方がありません。私はしぶしぶひとり暮らしを始めることにしました。そして働き始めてすぐにタケルと付き合い、同棲を視野に入れ始めました。
タケルも私も、社会人として走り出したばかり。仕事と私生活のバランスをうまく取ることができず、ケンカしたり生活が荒れたりすることがありました。
ある日のことです。ちょっとした用事があって母親に電話をしました。すると電話の向こうから子どもの声が聞こえてきたのです。
初めて聞いた姉たちと両親との同居に、怒りが湧いてきました。私が実家に住みたいと頼んだときは断ったのに。母は「事情が違う」と言い続けていましたが、納得できません。姉はいいのに、なぜ私はダメなのでしょうか。
タケルが怪訝そうな顔をしたので、私は冷静になるのも兼ねて経緯を説明することにしました。
姉と姪っ子が両親と同居し始めたことを知って、反射的に怒ってしまった私。「私が実家暮らしをお願いしたときには断ったくせに、お姉ちゃんはすんなりと受け入れるのか」と腹が立ってしまいました。母は「お姉ちゃんにも事情があるのよ」と弁解していましたが、言い訳にしか聞こえませんでした。しかしタケルにこの話をすると、タケルは「大変だったね」と姉に同情するような言葉をかけ、心配そうな表情をしています。その姿を見て、私は冷静になることができました。