＜私も不倫スル！＞元カノと一夜を共にした夫を許す条件。傷ついた心を癒やすには……【まんが】
私はモモカ。夫のアツシ、そして中学生のひとり息子のヒロユキと一緒に暮らしています。わが家では8年前にアツシが不倫。同窓会に出席した際、元カノと盛り上がってしまったようです。当時を振り返ると、アツシは同窓会に参加した後、なんだかソワソワとスマホを触ることが多くなっていました。私はこっそりLINEを見たのです。すると、やはり不倫をしていました。そのときは離婚には至りませんでしたが、私はそれ以来アツシのことが許せません。
アツシは必死で謝っています。LINEの文面を見る限り、アツシにはこれ以上関係を続けるつもりはなく、本当に一夜限りの過ちだったのでしょう。元カノはブロックしてあり、これ以上連絡を取る気がないこともわかりました。しかし……。
それ以来8年間。ときどき不倫されたことを思い出し、アツシのことを泣きながら責めることもありました。アツシは悲しそうな顔をして「ごめん」と呟くばかり。アツシは私に文句を言わないのです。そんななか、私は会社でタケダくんと知り合いました。
8年前。アツシがボロボロにした私の自尊心を、タケダくんが癒やしてくれる……。しかし、順風満帆だと思っていたタケダくんとの日々は、アツシのひと言で唐突に終わりを告げました。
私のスマホを持って現れたアツシは、こう言いました。 「モモカ。タケダって誰？ ちゃんと説明して」 スマホの画面を見て私は「しまった」と思いました。 ……でも、先に不倫をしたのはアツシです。先にやる方が悪いに決まっています。私は文句を言われる筋合いはないですよね？
勝手にスマホ見るのは最悪「先にやる方が悪い！」私は悪くないハズ
カワカミさんというのは、私の職場の先輩。実はアツシの大学の先輩でもあります。まさかそんな経緯でバレるとは……。
大きな声で訴える私を前に、アツシは長いため息をつきました。 「こんなことさせたのはアツシなんだから！」
「確かに俺はバカなことをした。だから反省して、家族ときちんと向き合おうと決めた。もちろんそれで自分がしでかしたことがなくなるとは思ってないけれど……それでもまたモモカと笑って暮らせる日が来ればいいと思ってた」
タケダくんとの仲がアツシにバレてしまいました。 「他人のスマホを見るなんて最低」と抗議したら、「8年前にモモカだって見ただろう」と責められるようなことを言われて腹が立ちます。 しかし、これで8年前に私がどれだけ傷ついたかアツシも思い知ったことでしょう。私のことを傷つけておいて、「今まで償ってきたのに」なんて言われても許せません！ 納得いきませんが、一応私にも非があると思っています。今回は譲歩して「両成敗」で済ませる予定です。
8年前に不倫をした夫が親権を持つ？ダメ！被害者は……私でしょ？
アツシはハッとした顔をしました。思わず私も「言いすぎた」と気づきます。 しかし……一度吐いてしまった言葉を戻すことはできません……。 アツシは絞り出すように言ったのです。「わかった……じゃあもう離婚しよう」
「私から全部奪わないでよ！」 私は思わず声が大きくなります。しかしアツシは冷静に言いました。 「今までヒロユキは俺が育ててきたつもり。ヒロユキの友達は何人言える？」 アツシにそう言われて呆然としました。
8年前に不倫をしたアツシ。 それが原因で、私の中には「私は被害者、アツシは加害者」という構図ができあがっていました。 だから「私は何をしても許される」「たとえ私が不倫をしたとしても、悪いのは原因を作ったアツシ」くらいに考えていたような気がします。 しかしアツシに指摘されて冷静に考えてみると、ものすごく思いあがった考えをしていました。今になって反省するも、アツシの心は完全に私から離れていってしまったのでした……。
【夫の気持ち】悪いのはダレ？自業自得？離婚、息子と幸せになる未来
同窓会で、元カノと一夜限りの過ちを犯してしまった俺。「もう二度としない」と誓ってから8年、今度は妻のモモカが会社の後輩と不倫に走った。もちろんショックだったが、心のどこかで「もうモモカに責められながら生きて行かなくていい」とホッとしている自分もいた。俺はモモカに離婚を告げて、息子のヒロユキとの2人暮らしを開始することにした。ヒロユキが「父さんが一緒にいてくれるならいい」と言ってくれているのが救いだ。
カワカミさんは、相手の男について話し始めた。 「相手はヒートアップするモモカちゃんを上手いこといなしてた感じだったね。あれは百戦錬磨のオーラが出てたよ」 「離婚したって聞いてから。いつの間にか退職しちゃったんだよ。転職するってさ」
「どうだろう。遅かれ早かれ、モモカちゃんの自分勝手さはどこかで出てたんじゃないかな。アツシの行動はきっかけにしか過ぎなかったと思うよ」 カワカミさんの話は俺に刺さりました。（慰めてくれたのか本当にそう思っていたのかわかりませんが）
カワカミさんからモモカの現況を聞かされた俺。 モモカの様子には驚いたが、不倫相手であるタケダという男に怒りが湧くことすらなかった。相手がどんな奴であれ、モモカに隙を作らせたのは俺だったのだろう。それは今後も反省していくべきところだと思っている。しかしヒロユキを手放したのは他でもないモモカだ。カワカミさんが言う通り、モモカは俺への怒りに飲まれて自分のことしか考えられなくなっていたのかもしれない。 いろいろ思うところはあるけれど、これからは息子と一緒に2人で幸せになることだけを考えていきたい。