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名張警察署だより 特殊詐欺などの被害防止

伊賀タウン情報YOU

名張署庁舎=名張市蔵持町芝出

刑事課長 臼井俊史

 三重県警名張警察署では、本年8月末時点で特殊詐欺が8件(被害額計約560万円)、SNS型投資詐欺が10件(同約8360万円)、SNS型ロマンス詐欺が4件(同570万円)の被害を認知しています。いずれも前年に比べて大きく増加し、極めて深刻な状況にあります。

 最近では▼警察官を装い「あなたの口座が犯罪に使用され、犯人と疑われている。口座の現金を調査しなければならない」などと説明して現金を振り込ませたり、自宅まで取りに来る手口▼有名人などをかたり、株式投資や起業での儲け話をして投資アプリや嘘のサイトに誘導し、短期間で多額の利益が出ているように信用させ、更に大きな投資を持ちかけて多額の現金や仮想通貨を指定先に振り込ませたりする手口▼恋愛感情や親近感を抱かせ、投資、交際、結婚などの名目で現金や仮想通貨を振り込ませたりする手口が多く発生しています。

 しかし、特殊詐欺などの手口はこれらに限らず、次から次へと新しい手口が出たり、反対に以前はやった手口に戻ったりするなど多様化・巧妙化しています。

 そこで、これらの詐欺に遭わないための注意点を紹介します。

 ▼警察官が、捜査でお金やキャッシュカードを預かったり、振り込みを指示することはありません▼心当たりがない電話、特に「+で始まる国際電話」には応答しないでください▼相手に言われた電話番号やサイトは、一度自分で調べてみてください▼親しくない人からお金の話をされたら詐欺を疑ってください▼「誰にも言わないでください」と言われたら、すぐに家族など信頼できる人に相談してください

 詐欺グループは、あの手この手で言葉巧みにあなたの財産を狙っています。甘い言葉や簡単な儲け話には安易に乗らず、被害に遭わないようにしましょう。

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