花總まり、森公美子ら出演 不朽の映画『バグダッド・カフェ』のミュージカル版が上演
2025年11月、シアタークリエにて、ミュージカル『バグダッド・カフェ』が上演されることが決定した。
映画『バグダッド・カフェ』(パーシー・アドロン監督)は、1989年に日本公開されると記録的なロングランを果たし、当時のミニシアターブームのきっかけとなり、昨年4Kリマスター版が公開されるなど、多くのファンに愛されてきた。
アメリカ西部の砂漠の真ん中にある「バグダッド・カフェ」の女主人ブレンダと、偶然現れたドイツ人旅行者ジャスミンの出会いと友情、さらにそこから広がる国籍も人種も立場も異なる人々の絆を描いた、ファンタジックなコメディ映画だ。ジェベッタ・スティールが歌ったテーマ曲「Calling You(コーリング・ユー)」はアカデミー賞歌曲賞にノミネートされ、多数の歌手にカバーされる名曲となっている。
この度、アドロン監督と妻のエレオノーレ・アドロン自らが脚本を手掛けたミュージカル版が、小山ゆうなの演出で、日本初演されることとなった。
映画と同じ作曲家ボブ・テルソンのオリジナル楽曲は、ロック、ソウル、レゲエ、ラップ、クラシックなど様々は要素を盛り込み、ポップで楽しいミュージカルとなる。
主演のジャスミン役には『エリザベート』のエリザベート役、『マリー・アントワネット』のマリー・アントワネット役など数々のミュージカルで名演を重ねる花總まり、カフェの女主人ブレンダ役には『シスターアクト~天使にラブソングを~』のデロリス役や『レ・ミゼラブル』のテナルディエ夫人役でお馴染みの森公美子、ジャスミンに恋する画家ルディ役にミュージカル『ボニー&クライド』のバック役で存在感を示した小西遼生、ブレンダの娘フィリス役に『レ・ミゼラブル』エポニーヌ役を好演中の清水美依紗、その他、松田凌、芋洗坂係長、岸祐二、坂元健児、太田緑ロランス、越永健太郎など、多彩なキャストが揃った。
言語も文化も人種も超えた女の友情、そこから始まる周囲の人々の再生を描く、心温まるコメディミュージカルに期待しよう。
【STORY】
アメリカ西部の砂漠にたたずむ、さびれたダイナー兼ガソリンスタンド兼モーテル“バグダッド・カフェ”。
切り盛りするブレンダは子育てや仕事に日々ストレスを抱え、不甲斐ない夫サルを追い出してしまう。
そこへ突然やってきたのが、ドイツ人の旅行者ジャスミン。夫と喧嘩別れして、カフェに流れ着いた。
予期せぬ来訪者にブレンダは不信感を抱き、冷たく接するが、やがてジャスミンの存在がブレンダを始め、娘フィリスや息子サル・ジュニア、画家のルディなどカフェに集う人々の心を癒し、その“マジック”が徐々に日常を変えてゆく——。
花總まり コメント
『バグダッド・カフェ』といえば「Calling you」の歌があまりに有名ですが、砂漠の中の錆びれた一軒のモーテルでのヒューマンドラマ。あの世界観がミュージカルに!私自身まるで未知の世界に飛び込むかのようにドキドキワクワク。初めてご一緒する森公美子さんを初め素敵なキャストの方々との作品がどんなものになるかを今から楽しみにしております。
森公美子 コメント
「Calling you」の歌と共に、この映画が大好き過ぎて、何とレーザーディスクで持っていました。時代ですね(笑)。
何より楽しみなのは、「バグダッドカフェ」が、ミュージカルになってるところです。
私の役ブレンダは、何もかも上手くいかないストレスで、怒鳴りまくってる役ですが、映画では、チョットポッチャリドイツ人のジャスミンと、ガリガリなラスベガスの近くのカフェのオーナーブレンダなのですが、逆転しました(笑)。
花總まりさんのファンなので共演できる事に楽しみ100万倍です。