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三浦学苑軟式野球部 5年ぶり2度目 関東V 新チーム躍進、県勢対決制す

タウンニュース

関東大会優勝を決め、マウンドで喜びを分ち合う選手ら(写真は提供)

高校軟式野球の秋季関東地区大会決勝戦が10月30日、栃木県宇都宮市で行われ、三浦学苑(横須賀市衣笠栄町)が栄光学園(鎌倉市)を9―0で下し、5年ぶり2度目の頂点に立った。3年連続優勝を果たした県大会に続く快進撃で、関東大会でも王者の貫禄を見せつけた。

大会決勝では3回に6番・高橋翔太さん(1年生)が3塁打で3点を先制。6回と9回にも連打でそれぞれ追加点を3点重ね、計9安打9打点の大量得点に成功した。

投げては絶対的エースの2年生、出口未來(みらい)さんが完投。県大会決勝でも対戦し雪辱を狙う栄光学園の打線を相手に直球や変化球を低めに配球し、「打たせて捕る」投球で4安打に封じ、相手を寄せ付けなかった。

夏の敗戦糧に

県大会を含め、ほぼ一人で投げ切った出口さん。8試合わずか2失点の快投でチームの躍進を支えた。「疲れもあったけど、ベンチに戻る度『よくやった』と皆が声をかけてくれて元気をもらえた」と振り返る。

1年生夏の南関東大会から「背番号1」を背負った。以来、エースとして登板を重ねたが、右肩のけがで今夏の県大会は一塁手で出場。チームは予選Bブロックで敗れ、苦杯を喫した。「1番をもらっているのに周囲の期待に応えられないのが悔しかった」。その思いが今大会の力投につながった。

新チームになってからは「負けなし」を掲げ、自分が主役として前面に出るのではなく、「あくまで勝利はチーム皆のために」。敗戦を経て、投手としても一回り成長した。全ては創部初の全国制覇を成し遂げるため、チーム一丸にさらなる高みを目指していく。

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