使いやすさに感動……!動線を意識したキッチン収納【整理収納アドバイザー】
「キッチンに物が多すぎて、必要な物を探すのに時間がかかる……」そんなお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか?実はキッチン収納においては、動線を考えることが重要なポイントなのです。今回は、キッチンを効率的に使うための収納アイデアを紹介します。
動線を意識したキッチン収納の基本
食事作りには「準備」「洗浄」「下ごしらえ」「加熱」といった工程があり、それぞれの作業に必要なアイテムを適切な位置に収納することで流れがスムーズになります。
無駄な動きを減らし、効率的に調理を進めるために実践すべきポイントを各エリアごとにまとめました。
①準備エリア:冷蔵庫近く
冷蔵庫から取り出した食材を一時的に置くスペースを確保しましょう。
このエリアには、食品の封を開けるためのハサミや、使いかけの食品を保存するための袋やクリップをまとめて収納すると便利です。
また、一時置き場を作ることで、料理の見通しを立てやすくなるというメリットもありますよ。
②洗浄エリア:流し周り
シンク周辺は、食器や食材を洗う作業が中心となります。
このエリアには、ザル、ボウル、計量カップといった、水を使う道具を収納するのが最適です。
また、ゆでるために水を入れる作業が発生するため、鍋をここに収納するのもおすすめ。
逆にお湯が流れる排水管が通る場所でもあるので、温度変化や湿気に弱い食材は収納しないのが鉄則です。
③作業エリア:シンクとコンロの間
切ったり味付けしたりするため、ある程度広いスペースが必要になるエリアです。
この場所には、包丁やまな板のほかにも、調味料を近くに配置しておくと調理がスムーズになります。
作業効率をさらに上げるため、ワンアクションで取り出せる収納にすると良いでしょう。
④加熱エリア:コンロ周辺
コンロ周りは、鍋やフライパンを使って加熱する調理の中心となる場所です。
このエリアには、鍋やフライパン、キッチンツールや油などを収納しましょう。
フライパンや鍋を重ねてしまうと取り出しづらくなるので、スタンドや仕切りを活用して立てて収納すると便利です。
油や調味料をすぐ使える位置に置くことで、調理中のストレスを軽減できます。
使いにくい収納は動線から見直してみよう
キッチンの収納は、動線を意識するだけで大きく変わります。それぞれの作業に必要な道具を使いやすい場所に配置することで、調理がスムーズになり、家事の負担が軽減されますよ。
ぜひ、ご自宅のキッチンでどのエリアにどのアイテムを収納すべきか見直し、快適な空間を作ってみてください。
◆整理収納アドバイザー・インテリアコーディネーター / 福島レイナ
子どもの頃から部屋の模様替えが好きで、大学では環境心理学を専攻。空間が人に与える心理的影響について学ぶ。
大学卒業後はキッチンのショールームでアドバイザーとして勤務。新築・リフォームのプランニングや展示会のナレーター、セミナー講師等も務める。
子育てのため退職してからは、自分と家族に使いやすい収納・動線を日々研究中。
4人の子どものママ。