セ・リーグ球団別週間MVP 阪神・佐藤輝明が12球団トップ!巨人・岡本和真は優勝に貢献
11打数6安打の佐藤輝明はwRAA4.7
混戦が続いていたセ・リーグは、巨人が4年ぶり39回目の優勝を果たした。阪神の2位が確定し、クライマックスシリーズは3位DeNAと4位・広島の争い。広島は9月に5勝20敗と急失速したが、最後に巻き返せるか。
SPAIAでは9月25日から29日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
12球団トップのwRAA4.7をマークしたのは阪神・佐藤輝明。27日の広島戦で16号ソロを含む3安打を放つなど、3試合で計11打数6安打、1本塁打、3打点をマークした。
今季は不振で二軍落ちした時期もあり、新人から4年連続20発は望み薄となったが、残り2試合でどこまで上積みできるか。CSを勝ち上がって日本シリーズに進出するためにも佐藤の爆発が期待される。
ヤクルト西川遥輝、広島・野間峻祥も好調
巨人は主砲・岡本和真がペナント奪回に大きく貢献した。優勝を決めた28日の広島戦で二塁打3本を含む4安打3打点をマークするなど、22打数10安打の打率.455、1本塁打、5打点、wRAA4.5の大活躍。9月は打率.355と好調で、日本一に向けて主砲への期待が膨らむ。
5連勝で5位に浮上したヤクルトは西川遥輝がチームトップのwRAA2.9。21日の中日戦から7試合連続安打を放っており、期間中の4試合でも13打数6安打、5四球で打率.462と好調だ。来季につなげるためにも残り3試合を右肩上がりで終えたい。
元気のない広島は野間峻祥が10打数3安打でwRAA2.4。29日の中日戦では2安打2四球で全4打席出塁したが、チームは逆転負けした。残り4試合、CS進出を目指すチームの勝利に貢献したい。
中日・細川成也、DeNA梶原昂希も存在感
最下位に転落した中日は2試合で1勝1敗。チームトップは7打数3安打でwRAA2.3の細川成也だった。29日の広島戦では8回に同点22号ソロを放つなど勝負強さを発揮している。
DeNAは3年目の梶原昂希が13打数6安打をマークした。29日の阪神戦では3安打2得点で切り込み隊長の役割を果たし、wRAA1.7でチームトップ。残り7試合はセ・リーグでは最も多く、CS進出へ打線を引っ張りたい。
長いペナントレースも残り1週間。CSを争っていないチームも、個人タイトルを争っていない選手も、来季につなげる意味では消化試合ではない。最後まで全力プレーでファンを楽しませてほしい。
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記事:SPAIA編集部