パ・リーグ球団別週間MVP オリックス龍馬とロッテ史礁の“ダブル西川”がワンツー
打率.480、wRAA4.7の西川龍馬
プロ野球セ・パ交流戦はソフトバンクの優勝が確定し、全体的にもパ・リーグ勢が大きく勝ち越した。先週はソフトバンク、日本ハム、オリックスの3チームが4勝2敗、楽天も3勝2敗1分け、西武とロッテも3勝3敗と負け越したチームはなかった。
SPAIAでは6月17日から22日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
交流戦2位のオリックスでは、西川龍馬が25打数12安打の打率.480と絶好調。13日の巨人戦から9試合連続安打、ここ4試合連続マルチ安打と調子を上げており、パ・リーグトップのwRAA4.7を記録した。
広島からFAで移籍して1年目の昨季は打率.258にとどまったが、今季はここまでパ・リーグ5位の打率.298。交流戦2位、リーグでも2位のチームをトップへ引き上げるか。
楽天・浅村栄斗、西武・山村崇嘉も好調
まだ1試合残しているロッテだが、先週は青山学院大からドラフト1位で入団したルーキー・西川史礁がwRAA3.3でチームトップだった。22日のDeNA戦では4安打を放つなど、18打数9安打の打率5割をマーク。これまでプロの壁にぶつかっていたが、このまま波に乗っていけるか。
パ・リーグ5位とはいえ借金2で踏ん張っている楽天では、浅村栄斗が19打数8安打の打率.421で四球も6個選んでwRAA3.2。プロ17年目の今季は通算2000安打、300本塁打もクリアし、好調をキープしている。
10勝8敗で交流戦4位だった西武では、山村崇嘉がチームトップのwRAA2.4。22日の巨人戦で3安打を放つなど12打数5安打の打率.417をマークした。東海大相模高から入団5年目の今季は大きく飛躍できるか。
ソフトバンク野村勇、日本ハム清宮幸太郎も爆発期待
交流戦優勝のソフトバンクでは、野村勇が20日の阪神戦で3安打を放つなど25打数8安打の打率.320をマークし、wRAA1.8だった。このまま好調を持続すれば、97試合に出場して10本塁打を放ったルーキーイヤーの2022年成績を超えられそうだ。
パ・リーグ首位を走る日本ハムでは、清宮幸太郎がwRAA1.7でチームトップ。21日の中日戦で25日ぶりの5号ソロを放つなど19打数6安打の打率.316を記録した。交流戦で復調気配を見せており、リーグ再開後の爆発が期待される。
交流戦が終われば27日からリーグ戦が再開される。首位・日本ハムをオリックス、ソフトバンク、西武が追う展開となっており、7月のオールスターまでに順位の変動はあるだろうか。週間MVPに輝いた選手のバットに期待がかかる。
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記事:SPAIA編集部