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家族で楽しめる清掃活動『フィッシングボランティア』に参加 地引網やタッチプールも体験

TSURINEWS

フィッシングボランティアの様子(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

釣り人による清掃活動『フィッシングボランティア』の活動が4周年を迎え、6月10日に記念イベントが行われた。筆者は大体1人で参加しているが、今回は子供も楽しめる内容との事なので家族で参加してきた。大盛況に終えたこのイベントをレポートしたい。

フィッシングボランティアとは

『地元の海を綺麗に残すために』をテーマに釣り人のグループが集まって始めたボランティア活動。主に月1回の海岸清掃を行っており、活動の環は静岡県内だけではなく沖縄や愛媛にも広がっている。今回訪れた沼津会場はフィッシングボランティア始まりの場所で、2020年6月から清掃が続いている。『子供たちが海に興味を持つきっかけ作りができれば』ということで、4周年記念イベントとして子供たちが楽しめそうなコンテンツを企画してくださった。

当日の状況

会場は静岡県沼津市の『千本浜公園』で、沼津港の隣に位置し海水浴場ともなる穏やかな海岸である。今はまだシーズン前とあって釣り人や運動する人が穏やかに楽しんでいた。

そんな中イベントブースは朝6時から開始というのに大変にぎやかで、聞くと参加人数は350人を超えているという。事前の告知からか、やはり子供が多いように感じた。

受付を済ませた後は地引き網開始まで各自自由に過ごしていたが、会場中央に設けられたタッチプールは特に多くの人を集めていた。

タッチプールでは魚に触れられる(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

また海辺で遊ぶ子供も多く、1人が石を投げだすとどんどん石を投げる子供が増えて行き、さながら石投げ大会の様相を呈していて微笑ましかった。

海辺で遊ぶ子供も多かった(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

当日は
6時~ 地引網(1回目)
7時~ 清掃活動
7時半~ 代表挨拶・抽選会・写真撮影
8時~ 地引網(2回目)
9時~ じゃんけん大会
というタイムスケジュールで各コンテンツが行われた。

清掃活動

30分程と、いつもより活動時間は少し短かったが参加者全員で海岸の清掃活動を行った。

開始のアナウンスと共に始まったのだが、それまで遊んでいた子供達も積極的に参加して細かいゴミまで丁寧に拾ってくれていた。

普段の活動の甲斐もあってか決してゴミが多い海岸では無かったが、大勢でやったので沢山のゴミを拾うことができた。

たくさんのゴミが集まった(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

終了後は参加者全員で写真撮影を行った。

地引き網

6時からと8時からの2回行われ、2回ともロープを持つスペースがないほどの混み具合で大人も子供も一丸になって引っ張っていた。

1回目は波打ち際すぐ近くに網を投入したためか、獲れたのはカマスが少しだけと寂しかったが子供たちは大喜びで観察。

1回目の地引き網はカマスが少しだけ(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

2回目は前日から沖合に仕込んでくれていた網を上げたのだが、網が上がってくるにつれマダイを始めシロアマダイ、イトヨリ、イラなど大きな魚の姿も見られ網を引く人たちから歓声が上がった。

2回目の地引き網は様々な魚が入った(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

これらの魚はタッチプールで子供たちがひとしきり観察した後、スタッフの方に氷締めされてじゃんけん大会の景品になった。

地引き網で取れた魚はじゃんけん大会の景品に(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

抽選会

釣り具メーカーや地元企業協賛の抽選会が行われ、当選者には景品が配られた。景品はメタルジグやワーム、地元の調味料など様々な物がありいずれも頂いて嬉しい物ばかり。筆者の家庭も当選し、ありがたくお土産を頂戴してしまった。

抽選会で当たった景品(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

タッチプール

地元釣具店とペットショップ、それに釣り人の協力によるタッチプールでは、エビやカニ、小魚だけでは無く、ウツボやイサキ、舌平目やヒラメのみならずゴカイなどの様々な生物が展示され、みな思い思いに触ったり観察したりしていた。

地引き網終了後は獲れた魚をこちらのブースに開放し子供たちに触らせてくれる。手触りや形の違いを確かめたり、魚の重さを直に感じたりと有意義な時間になった。

地引き網で取った魚とタッチプールで触れあう(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

じゃんけん大会

魚の配布は子供たち限定のじゃんけん大会で行われる。勝った子が数人になるまで代表者と子供たちが一斉にじゃんけんし、最後は勝ち残った子供たちによる直接対決となり熱い戦いが繰り広げられた。

当日獲れたマダイやシロアマダイのみならず、釣り人提供による座布団ヒラメや大タイなども景品に上がり、勝者には惜しみない拍手が送られた。

大いに盛り上がったじゃんけん大会(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

また、勝てなかった子供達にも小魚の配布を行ってくださり、お土産十分のイベントとなった。

まとめ

これら以外にも釣具メーカーによる講習会がアナウンスされていたのだが、我が子たちが疲れてしまったのでじゃんけん大会まで参加して筆者は帰宅してしまった。

6歳と4歳の息子たちは、まだ『海を綺麗にする』とか『環境を守る』とかよく分からないのかもしれないが、『海に行くと楽しい!』ということだけでも覚えて、次第に分かって行ってくれればいいのかな、と思っている。そういう意味では今回のイベントに連れて行って、タッチプールも、地引網も、もちろんゴミ拾いも楽しんでやってくれていたので本当に良かった。

また、頂いた小魚は余すことなく料理し、食育として家族全員で堪能。南蛮漬けにして頭から尻尾まで美味しく頂いた。

南蛮漬けにして美味しく頂いた(提供:TSURINEWSライター・黒犬ちこり)

これからも月一回の海岸清掃は続いていく。興味を持たれた方は是非気軽に参加してみて欲しいと思う。

インスタグラムアカウント

・フィッシングボランティアグループ
@keiji__yamada
@kazuking_wh

・沼津フィッシングボランティア(静岡)
@mapinn2015

・富士フィッシングボランティア(静岡)
@masashi_gogochance

・静岡フィッシングボランティア(静岡)
@makoto228524

・142ショアクリーン(静岡)
@aoiyousyuka
@tatsu_surf_fishing

・しまなみフィッシングボランティア(愛媛)
@qichi_whe

・宮古島フィッシングボランティア(沖縄)
@kaiking_wh

問い合わせ先

・フィッシングボランティアホームページ

<黒犬ちこり/TSURINEWSライター>

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