ブレンド米くらい安い国産米「天のつぶ」はどんな味? 食べてみた正直な感想 / 激安スーパー『ビッグ・エー』
米の価格が全然下がらねェェェエエエ! 備蓄米はすでに放出されたらしいけど、私(中澤)の近所のスーパーは5kg4000円超え余裕で継続中。なんなら、先日、埼玉県の大宮で「ビッグ・エー」に入った時も、『ゆめぴりか』も『こしひかり』も税込4480円だった。高なっとるやないかい!!
そんな中、1つだけ5kg税込3750円の米が。安い。アメリカ米とのブレンド米『二穂の匠』なみに。そこでこの米を購入してみんなで食べてみることにした。
・ビッグ・エー最安米
驚いたのは価格だけではない。実はこの米、国産米100パーセントというだけでなく、国産のブレンド米ですらないようなのである。その証拠に、原料玄米の表記にはこうある。「単一原料米」と。その米の名とは……
天のつぶ。
どうやら、福島県産の銘柄米のようだ。これまで業務スーパーのカルローズ米、西友の台湾米、トライアルの国産ブレンド、まいばすけっとのアメリカブレンドと、様々なスーパーの最安米をお伝えしてきたが、国産単一米というのは初めてである。
逆に言うと、なぜ国産単一米でこの安さなのか。ひょっとしたら、美味しくないのではないか? そんな疑問を持つ人もいるだろう。というわけで、この米の真相をお伝えできればと思う。
・炊いてみた
まず、米を炊いてみたところ、炊きあがりの見た目はふっくらしており、粒がつやつやしていた。香り立つ甘い匂いはまさしく日本のお米という感じ。
今回もできるだけ感想を客観的にするため、出社している編集部員に集まってもらった。スーパーの最安米を食べる本企画に初参加の人もいるので、より多角的な感想が得られるのではないかと思う。まずは、そんな今回の参加メンバーの最安米経験値を紹介したい。
・メンバープロフィール
中澤星児(私)……カルローズ米(業務スーパー)、台湾米(西友)、国産米ブレンド「北海道のお米」(トライアル)、アメリカ米ブレンド「二穂の匠」(まいばすけっと)
P.K.サンジュン記者……カルローズ米、台湾米、北海道のお米
佐藤英典記者……北海道のお米、二穂の匠
亀沢郁奈記者……初参加
私は家での自炊もカルローズ米や台湾米なので最安米・海外米に一番慣れ親しんでいると言えるだろう。続いて、海外米の味を知っているのがP.K.サンジュン記者、国産最安米とアメリカブレンドの2つを食べたのが佐藤英典記者、そして、今回初めましてが亀沢郁奈記者という順。
・食べてみたそれぞれの感想
最初に、私の感想から言うと、粒立ちが良く食感もモッチリとしていて「白ご飯!」という感じがした。「北海道のお米」くらいモッチリしていて甘みがあり、台湾米くらい粒立ちが良い。
かなりウマイように感じたが、前述の通り私の舌は最安米に慣れ過ぎている。そこでメンバーに感想を聞いてみたところ……
P.K.サンジュン「モチモチとした粘り気といい、甘みといい、明らかに一番良い。マイナス1点もない。100点」
佐藤英典「普段、ゆめぴりか食べてるけど、遜色がない。国産というのがよく分かる」
亀沢郁奈「美味し~い!」
──最安米経験値が高いP.K.サンジュン記者の評価が高いことからは、クオリティーの高さがうかがえる。また、最安米経験値の低い亀沢郁奈記者の評価も高いので、スーパー最安米の入門にもちょうど良いかもしれない。
それにしても、最安で5kg税込3750円なんだから高くなったものだ。世知辛さも感じるコメ高騰の中、各スーパー最安の米がそれぞれ違うところには試行錯誤を感じずにはいられない。スーパーにもスーパーの戦いが起こっている。
・下がらないコメ価格
なお、TBSニュースによると、備蓄米の放出にもかかわらず、コメの価格は14週連続で値上がりしているという。備蓄米が平等で行き渡っていないという話も出ているようだ。確かに、私の家の近所のスーパーでも特別安めの米は販売されていないから備蓄米は本当に出回っているのか実感がなさすぎる。
どこまで上がるのか不安な米価格。はたして、この高騰はいつ収束するのか? いや、そもそも収束するんだろうか? せめて止まって欲しいものだが……。
参考リンク:TBS
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.