【実は使ってはいけない場合も?】熊手で差が出る潮干狩り 選び方と注意点をやさしく解説
熊手は潮干狩りで貝を採るのに便利な道具ですが、実は場所によっては禁止されていることも。この記事では、初心者向けに熊手の種類や選び方、ルールと使い方のコツをやさしく解説します。
潮干狩りの熊手とは
熊手は、長い柄の先に爪が付いていて、砂をかき分けて貝を探すのに便利な道具です。潮干狩りでは定番のアイテムですが、実は「どこでも自由に使える」というわけではありません。
というのも、熊手は「は具」と呼ばれる漁具の一種として扱われるため、各地域の漁業調整規則によって使用が制限されている場合があります。たとえば、熊手の爪の幅や形状、柄の長さなどに制限がある地域や、熊手そのものが使えない場所もあるのです。
使える熊手を調べる方法
使用可能かどうかを確認するには、水産庁の都道府県別 漁業調整規則ページで調べるのが確実です。地元の潮干狩り場のルールも併せてチェックし、現地の看板などにも注意しましょう。
また、アサリやハマグリなどの貝に「漁業権」が設定されているエリアでは、熊手の種類にかかわらず潮干狩り自体が禁止されていることもあります。知らずに採ってしまうと、密漁とみなされて罰則の対象になることもあるので、事前確認は必須です。
潮干狩りに使う熊手の種類
ひと口に潮干狩りの「熊手」といっても、形や機能はさまざま。使う場所や狙う貝の種類、自分の体力などによって、適したタイプは変わってきます。
ここでは、代表的な3つの熊手のタイプを紹介します。それぞれのメリット・デメリットを知って、あなたにぴったりの1本を選びましょう。
1. 普通の熊手
柄が短く、シンプルな構造の熊手です。100均やホームセンターでも手に入る定番アイテムで、初心者にも扱いやすく、多くの潮干狩り場で使用可能とされています。
爪は6本以上あると貝が引っかかりやすく、幅は15cm未満が望ましいです(※15cm以上は規制対象になる地域もあるため注意)。爪の形状は「ゆるくカーブしているタイプ」が砂を深く掘りやすくおすすめです。
2. 網付き熊手
爪の間に網がついていて、掘りながら同時に貝をすくうことができるタイプです。特にアサリのように浅いところにいる貝を効率的に集めたい人に向いています。
ただし、砂をかくときの抵抗が大きくなるため、力に自信のない方やお子さんにはやや使いづらいかもしれません。また、場所によっては網付き熊手の使用が禁止されていることもあるため、ルール確認は必須です。
3. 柄が長い熊手
柄が50cm以上ある熊手は、かがまずに作業しやすく、水に浸かっての作業にも向いています。干潮直前の浅場だけでなく、やや沖にある深めのポイントを狙いたいときにも活躍します。
ただし、こちらも地域によっては「柄の長さは◯cmまで」といった制限があるため、事前にルール確認をしてから使用しましょう。
熊手を使うときのコツ
熊手の使い方はとてもシンプル。「砂を掘って、貝を見つけて、手で拾う」。この流れを押さえればOKですが、貝の種類によって狙う深さや掘り方を変えると、もっと効率よく楽しめます。
浅い場所にいるアサリは「広く浅く」
アサリは、砂の表面から5cmほどのごく浅い場所に潜っています。そのため、広い範囲を浅く掘りながら探すのがポイント。熊手を横にスライドさせるように使って、砂の表面を広くかき分けていきましょう。
ハマグリやホンビノスは「深めにじっくり」
一方、ハマグリやホンビノスなどの大型貝は、足の力が強く10〜15cmほど深く潜っていることも。熊手を立てるようにして、少し力を入れて深めに掘り進めると見つかる確率が上がります。
見落とし防止のワンポイント
砂を掘ったあとにできる砂山や掘り跡には、実は見落とした貝が残っていることもよくあります。掘った場所の周囲をもう一度手で探ったり、熊手で軽くならすようにして再確認すると、取りこぼしが減らせます。
潮干狩り用熊手おすすめ3選
ここでは、初心者でも扱いやすく、使い勝手のよい熊手を編集部目線でピックアップしました。選ぶときのポイントは「使用予定の潮干狩り場のルールに合っているかどうか」と「自分の使いやすさ」。
商品ページのレビューも参考にしつつ、自分にぴったりの一本を見つけましょう。
1. Toysmith ステンレス熊手
こちらは、普通の熊手(スタンダードタイプ)。握りやすい木製ハンドルと、錆びにくいステンレス爪が特徴。初心者でも扱いやすく、網付きではないので使用OKの場所が多い点も安心です。
2. 近与 忍者熊手
こちらは「網付き熊手」です。爪の間に網がついていて、掘りながら同時に貝をすくえる効率重視のタイプ。大量に掘りたい人に向いていますが、使用が制限されている場所もあるため、ルール確認が必要です。
3. キャプテンスタッグ熊手
こちらは「柄が長い熊手」です。長い柄のおかげで、かがまずに作業でき、腰への負担も少なく済みます。水に浸かりながらの作業や、やや沖の深場を狙うときにも重宝します。
潮干狩りを楽しみたい人へ
他にもTSURINEWS内には潮干狩り関連のページが多数あります。テクニックや持ち物などを解説しているのでぜひ参考にしてください。
<TSURINEWS編集部>