永谷園の北海道限定お茶づけ海苔「うに」「ほたて」を食べてみたら、逆に “さけ茶づけの凄さ” を思い知らされた / お茶の日
北海道限定──。食べ物において、この言葉はパワーワードである。なにせ、大自然が育むグルメ王国。魚介はもちろん肉にしてもスイーツにしても、そのワードがつくだけでウマそうだ。
先日、北海道に行った私(中澤)。編集部への土産でも買おうかとJR旭川駅の土産物屋をブラブラしていたところ、なんと永谷園のお茶づけ海苔の北海道限定味が販売されていた。永谷園のお茶づけにまで!? その味とは「うに」「ほたて」。どんなものか気になったため買ってみた。
・さけ茶づけの3倍の価格
その永谷園の限定お茶づけ海苔はうに味2袋にほたて味4袋の合計6袋で価格は981円。さけ茶づけが同じ6袋で約300円くらいだから、価格はさけ茶づけの3倍以上だ。高級品と言って差し支えないないだろう。
外袋の大きさに「私たちちょっと違うんで」的な特別オーラがにじみ出ているが、開けてみると一食ごとの小袋もデザインが違った。北海道産うに、ほたて入りだからなあ。強い。
・ほたて茶づけ
そこでまずは、ほたて茶づけを開けてみると……
粉末段階では特にほたてオーラは感じられない。
色的にこの細長いのがほたてかと思われるが、かなり細かく刻まれているため見た目にほたて感はない。そのため、ご飯にお湯を注いでお茶づけにしてみても、見た目からは特にほたて感が感じられなかった。食べたらほたての味がするのだろうか? 食べてみたところ……
う~ん、ちょびっと。海の香りを感じる程度で、例えば、ほたてを食べたことがない王様に、「これがほたて味か?」と聞かれたら「違います」と答えると思う。
・うに茶づけ
続いて、うに茶づけを開けてみると……
こちらは見た目にうにオーラあり。
海苔に紛れてるクリーム色の小さい塊がうにだろう。粉じゃなくちゃんと塊が入っているのが誰が見ても分かりやすい見た目だ。食べてみたところ……
海の香りが濃い。食べた瞬間、ふわっと漂う海の風味がほたて味より強くて、さらによく味わうと塩辛さが普通のお茶づけ海苔よりはクリーミーなニュアンスである。
やはり、うにを食べたことがない王様に「これがうにの味か?」と聞かれたら「違います」と答えるものの、北海道限定感はちょっと感じられた。
・逆に実感したこと
正直に言うと、北海道産ほたてや北海道産うにというワードの期待に応えている味ではない。ただ、お茶漬けとしては悪くないし限定感も感じられる味ではあるので、「こんなのあったよ!」的なひとネタお土産としては全然アリだと思った。まあ、お茶づけ海苔だしこんなもんな気もしないでもない。
でも、そう考えると、鮭の素材感がしっかり感じられるさけ茶づけって名作である。北海道限定「ほたて」「うに」味を味わったことで、改めて普段食べているものの凄さが実感できたのであった。あんなにウマくて価格が、このお茶づけ海苔の3分の1なんて神だろ。永谷園ありがとう。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.