Yahoo! JAPAN

食堂マニアに捧ぐ!うどんを抱きしめた「しょうゆ焼き」!知る人ぞ知る「あかの駅」で28年愛され続ける逸品(福岡・赤村)【まち歩き】

福岡・九州ジモタイムズWish

福岡県の東。山々の懐に包まれるように広がる赤村。新緑が風にそよぎ、今川の清らかな流れが耳に心地よい。そんな自然あふれる村で、心とお腹を満たしてくれる場所がある。その名も——「あかの駅」。
この店、ただの食事処ではない。そこには、28年間変わらぬ味と、人のぬくもりがぎゅっと詰まっていた。

【うどんを抱きしめたしょうゆ焼き】
「あかの駅」といえば、名物は何といっても『しょうゆ焼き』。え? お好み焼き? それとも焼うどん? いえいえ、どちらとも違う。これぞ、赤村でしか味わえない傑作。
「これはね、昔お世話になったおばあちゃんのレシピが元なのよ」と語るのは、店主の安藤和代さん。彼女の言葉には、懐かしい味への愛情が滲む。

おすすめは、『うどん入りしょうゆ焼き』。税込640円という嬉しい価格で、見た目以上の満足感が待っている。豚肉、角天、かまぼこ、白菜、そしてモチモチのうどん。素材たちは鉄板の上で出会い、香ばしい香りを立てながら、しょうゆダレと見事に絡み合う。

ひと口頬ばれば、まず感じるのは生地の香ばしさ。そこに続くのが、白菜のシャキシャキとした歯ざわりと、しょうゆダレのじんわりと広がる甘じょっぱさ。さらにうどんのもっちりとした食感が、全体をやさしくまとめてくれる。角天と豚肉の旨味がじゅわっと溶け出し、まるで和風のグラデーションを重ねたような、複雑で奥行きのある味わい。お好みで入れてもらえるマヨネーズで、まろやかさとコクが加わる。気取らないのに、忘れられない。それがあかの駅の“しょうゆ焼き”というごちそうだ。

【揚げたての正解、ここにあり】
そして、もう一つの主役が『からあげ定食(税込830円)』。しょうゆ焼きと人気を二分する、あかの駅のもうひとつの顔だ。
一口かじればサクッ、じゅわっと旨味が広がる。中津風をオリジナルにアレンジした醤油ベースでどこか懐かしく、それでいて新しい。これは、まさにご飯泥棒。

定食のうどんにもこだわりを感じる。ツルッとした麺は口に入れた際に柔らかく、噛むともちもち。コシが強い讃岐風。出汁も絶品で、つゆを飲み干してしまうほどのおいしさだ。

カウンター越しに笑顔で迎えてくれる、店主の安藤さん。お客さんと目が合えば、自然と会話が生まれる。取材中も「おいしい!」の声があちこちから聞こえ、まるで親戚の家に遊びに来たような温かさが店内にあふれていた。
「28年もやってるとね、小学生で来てた子が、今は子ども連れてくるのよ」と笑う安藤さん。その言葉に、時の流れと味の重みがにじむ。

お腹も心も「また来たくなる」理由がある
赤村の自然を感じながら、「あかの駅」で一息つく——そんな一日を過ごしてみてはいかがでしょう? しょうゆ焼きの香ばしさ、からあげのサクッと感、そして安藤さんのあったかい笑顔が、きっとあなたの心に残るはず。

さあ、次の週末は赤村へ。

■『あかの駅』
住所:福岡県田川郡赤村大字赤6957-1
TEL:0947-62-2499
営業時間:11:00〜15:00(O.S 14:30)
店休日:不定休
駐車場:あり
交通手段:平成筑豊鉄道「源じいの森駅」より徒歩1分

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 【アンサンブル橘 第2回定期演奏会】県内の実力派吹奏楽団による定期演奏会|新潟市江南区

    日刊にいがたWEBタウン情報
  2. 【道路情報】加茂幹線4号線、道路陥没により新潟県佐渡市梅津で全面通行止め

    にいがた経済新聞
  3. 神戸・有馬街道温泉すずらんの湯にオープンした「森のサウナ 蒸庵-jouan-」を体験 神戸市

    Kiss PRESS
  4. マツキヨでスヌーピーの限定グッズが買えるよ~!ポーチなど激かわで実用的なおすすめ3選♪

    ウレぴあ総研
  5. 屋根より高いこいのぼりのように泳ぐコイ【福岡県八女市】

    ローカリティ!
  6. 【フォト】ジュビロ磐田、J1ガンバ大阪に2−1で勝利、プレーオフへ<ルヴァンカップ1次ラウンド3回戦>

    アットエス
  7. 花田虎上の妻、テスト期間が始まった長女の弁当を公開「綺麗」「とっても美味しそう」の声

    Ameba News
  8. 緑川光、佐久間大介(Snow Man)、岡本信彦ら集結 朗読劇 READING WORLD ユネスコ世界記憶遺産 舞鶴への生還『約束の鎮魂歌(レクイエム)』開催決定

    SPICE
  9. 妙高酒造「大吟醸 妙髙山 三割五分」 全国新酒鑑評会で金賞を受賞

    酒蔵プレス
  10. 「SLAM DUNK」デジタル版が遂に配信へ 作者・井上雄彦が明かす原作秘話も

    おたくま経済新聞