中日・髙橋宏斗が挑む「初タイトル」と「夢の0点台」 昨季の最優秀防御率右腕、阪神・村上頌樹との投げ合いに熱視線
規定到達で防御率0点台なら54年ぶり
9月も折り返し地点を過ぎ、シーズンも残りわずかとなったプロ野球。優勝争いやクライマックスシリーズ進出をかけた戦いはもちろんのこと、個人タイトルをかけた争いも熾烈を極める。
18日の中日の予告先発投手・髙橋宏斗も、自身初のタイトル獲得に向けて突き進んでいる男の一人。今季ここまでの防御率1.14はリーグ断トツ。初タイトルどころか、54年ぶりの大偉業も視界に捉えている。
今季はここまで19試合に先発、134回2/3を投げて自責点はわずかに17。もしあと19回1/3を自責点0で抑えることができれば、防御率は「0.99」になる。
規定投球回に到達した投手の防御率0点台は、1970年の村山実(阪神/防0.980)を最後に出ていない。自身初タイトルに快挙で華を添えることができるか、残りの登板から目が離せない。
▼ シーズン防御率・歴代トップ10
※100投球回以上
1位 0.73 藤本英雄(1943年/巨人)
2位 0.81 沢村栄治(1937年春/巨人)
3位 0.88 野口二郎(1941年/大洋)
4位 0.887 林安夫(1943年/朝日)
5位 0.889 森弘太郎(1941年/阪急)
6位 0.930 野口二郎(1940年/翼)
7位 0.931 景浦将(1937年春/タイガース)
8位 0.97 須田博(1940年/巨人)
9位 0.980 村山実(1970年/阪神)
10位 0.981 村松幸雄(1941年/名古屋)
意地を見せたい昨季の最優秀防御率右腕
対する阪神は村上頌樹が先発する。こちらはプロ3年目の昨季、自身初タイトルとなる最優秀防御率を獲得。リーグMVPと新人王にも輝く大活躍を見せた。
ところが今季はここまで22試合に登板し、6勝9敗と黒星が先行。防御率2.49は決して悪い数字ではないが、投高打低のシーズンとあって防御率ランキングでは9位。飛躍を遂げた昨季から一転、苦しい戦いを強いられている。
上位の差がギュッと縮まり、最後までもつれそうな混戦セ・リーグ。昨季のMVP右腕がチームを連覇に導く原動力となるか、若き右腕の意地に期待したい。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
巨人・グリフィン-DeNA・ジャクソン(東京ドーム)
ヤクルト・ヤフーレ-広島・九里亜蓮(神宮)
楽天・藤井聖-ロッテ・カイケル(楽天モバイル)
西武・隅田知一郎-オリックス・エスピノーザ(ベルーナドーム)
ソフトバンク・大関友久-日本ハム・伊藤大海(みずほPayPay)
【関連記事】
・首位打者3回の青木宣親、盗塁王2回の金子侑司、中継ぎ・抑えでタイトル獲得の増田達至ら11名が現役生活にピリオド【プロ野球・2024年引退選手一覧】
・阪神・秋山拓巳が引退 なぜか打てない「遅球」で打者を翻弄、ファンを魅了した15年間
・セ・リーグの頂点を争う巨人と阪神をデータ比較、100年目の甲子園で何かが起こる!?
記事:SPAIA編集部