河野太郎が原発推進に変節したわけとは?
自民党総裁選に立候補した河野太郎は、これまでの脱原発を封印。原発の新増設にまで踏み込んでいる。理由としてはデータセンターとAIで電力需要が跳ね上がり、再生可能エネルギーを2倍のペースにしても、原子炉を再稼働しても足らないと強調している。9月3日「長野智子アップデート(文化放送)」では、日刊ゲンダイ第一編集局長の小塚かおるに河野太郎の変節の理由を聞いた。
長野「河野さんの発言を聞いてどう思いましたか?」
小塚「河野さんは脱原発が持論だったと思うんですけど、今回再稼働だけではなく新増設にまで踏み込んだっていうのは驚きました。今、自民党の多数派は原発推進になっています。これまでの政権は原発をできる限り軽減していくっていう方針だったんですけど、岸田さんになってからは原発を活用していくっていう方向に舵を切りました。政権がそうなっているし、経産省も原発は必要なんだよっていうキャンペーンをやっているし、あと経済界も電力が必要だから原発をもっともっと再稼働してよっていう空気になっています。河野さんも総裁選を考えると自民党の中の議員票も計算して、そっちに舵を切ったのかなと思うんです。ちなみに石破さんは再生エネルギーの可能性を最大限に引き出すことで原発のウエイトは減らせると言っています。そういう意味でいうと、菅さんの時までは原発のウエイトは減らしていこうという話だったので、このテーマが実際に総裁選が始まった時のエネルギー政策の争点になって議論が活性化すればいいと思っているんですけどね」