<マウントバトル……開始!>え?手土産を返された!ママ友の非常識な言動にビックリ【まんが】
私はチサト(32歳)。小学1年生の息子がいます。これは数か月前の話です。私は週に3回、息子のジュンが小学校に行っている時間にパートをしています。同僚のトモミさん(35歳)とは同じ年の息子を持つ母親として意気投合し、親しくしてもらっています。口下手な私にも優しく、とてもよい人です。ある日トモミさんの紹介で、ジュンと同じ学校に通う子どもがいるリエさん(35歳)と知り合いになったのですが……。
トモミさんが紹介してくれたのは、私より3歳年上で専業主婦のリエさんという方です。どんな方なのかとても楽しみにしていました。やってきたのは華やかな格好をした女性。私とはタイプが全然違いそうなので、緊張してしまいました。
初対面にもかかわらず、学校の先生の悪口を言うリエさん。止まらない悪口に、私は苦笑いするしかできませんでした。私のために集まってくれたことはとてもありがたいのですが、正直リエさんとうまく付き合うことは難しそうだと思ったのです。 しかし後日、リエさんからお誘いの連絡がきたのです。
新居へのお誘いを断るのは失礼だと思い、私も「行きます」と返事をしました。気は重かったのですが、トモミさんがいればなんとかなると思ったのです。新居祝いにお菓子を持参するつもりなので、事前にご家族のアレルギーを聞いておくなどの配慮もしました。
当日の朝、トモミさんから「息子が高熱を出して行けなくなった」との連絡が。だからといって、私も行けませんと言うわけにもいかず、ひとりでリエさんの新居に行くことになってしまったのです。 私は近所のお菓子屋さんでプリンとゼリーを買い、リエさんのお宅へお邪魔しました。
リエさんは笑顔で「ありがとう」と言いつつも「食べないから」と手土産を返してきました。私は驚きのあまり、なにも言葉を発することができませんでした。せっかく新居祝いにとおいしいお菓子を買ってきたので、とてもショックだったのです。もしかしたら有名店ではないことが気に入らなかったのかもしれません。まだ新居に伺ったばかりなのに、もう帰りたい気持ちでいっぱいです……。
バカにされてる?自慢話が大スキなママ友「帰りたい!」
私はリエさんから返された手土産を持ったままリビングに移動しました。吹き抜けや天井のライトなどが高級感をかもし出しています。「ケーキ食べる?」というリエさんの言葉に私は、「いえ……お気遣いなく」と返答。断ったつもりだったのですが、リエさんはキッチンへ行ってしまいました。
リエさんは遠回しに私の買ってきたお菓子は安物だと言っているのだと思います。とても心が痛く、ケーキがのどを通らなくなりました。
私が夫・ユウキの職業を伝えると、リエさんは笑って自分の旦那さんのことを話しはじめます。大企業の課長で、いずれは重役になると豪語しています。さらに学歴や華麗な生い立ちをまるで自分の実績であるかのように自慢げに話してきました。
その後もリエさんはひたすら家族の自慢と私を小馬鹿にするような会話を繰り返してきました。トモミさんに対してリエさんは普通に接していたので、余計にショックが大きかったです。
嫌われているかもと思っていたので、リエさんから再び誘われたことに驚きました。同時に、正直イヤだなとも思ってしまいました。
もしかしたらリエさんはユウキにも直接嫌味を言うのかもしれません。ユウキに迷惑をかけるのは申し訳ないのですが、トモミさんが紹介してくれた人の約束を断ることははばかられます。
ユウキはとても優しく、家族のことを一番に考えてくれる夫です。今日も私に向き合って真剣に話を聞いてくれました。
いつも人のことを悪く言わないユウキがめずらしく嫌悪感を示したので驚きました。やっぱりリエさんは、ユウキから見ても相当ひどい行動をしていたようです。ユウキが私のつらい気持ちに寄り添って共感してくれたのはとても嬉しかったです。でもトモミさんからの紹介なので、私からリエさんとの付き合いを急にやめることは難しそうです。そもそも、私を嫌っているような様子のリエさんが再び誘ってきた真意もよくわかりません。旦那さんも一緒にと言われたけれど、やはり私を馬鹿にして自慢話をすることがリエさんの目的なのでしょうか?
「今度は旦那さんも!」嫌われているはずなのに、なぜ?
ユウキの言葉にハッとしました。私は周りを気にするあまり、自分の気持ちを犠牲にしてしまうことが多い気がします。けれどユウキが私のことを心配してくれているので、今回は自分の気持ちを大切にしようと思えました。「なにかあったら俺も協力するから」と言ってくれたユウキがとても頼もしく感じました。
ユウキに背中を押された私は、翌日パート先でトモミさんにリエさんのことを打ち明けました。
トモミさんの話を聞いて、リエさんが再び新居に誘ってきた真意がわかりました。私が彼女のマウント行為のターゲットになっているのだとしたら、これからも誘われ続けてしまうでしょう。かといってリエさんとの交流を断つとトモミさんの顔に泥を塗ることになってしまいます。 それならばリエさんからマウントを取られない方法を探すしかありません。そこでトモミさんに詳しく事情を聞いてみることにしました。
まさかリエさんがトモミさんにもマウントを取っていたことがあったなんて知りませんでした。リエさんは誰に対してもステータスで判断する人なのだということがよくわかりました。
トモミさんと話ができたおかげで、リエさんのマウント行為を回避する方法を思いつきました。私は口下手なので、ユウキに協力をあおぐことにしたのです。
トモミさんに事情を打ち明けると、リエさんがステータスで人を判断し、マウント行為を取る人だということがよくわかりました。手土産の品もユウキの職業も、ステータスを判断する材料にされてしまっていたのです。今思い返しても悲しい気持ちになります。ユウキにも協力をあおぐと快く了承してくれたので、夫婦2人で頑張りたいと思います。
バカにされるのはウンザリ「反撃しますッ!」焦るママ友
前回と同じお菓子と知って、リエさんは不機嫌そうに手土産をつき返してきました。ユウキはイライラしていますが、もう少しの辛抱です。それから微妙な空気のまま、私たちはリビングに通されました。リエさんが用意していたのは、また有名店のケーキです。しかし、私もユウキも口をつけないので、リエさんの不機嫌さは増していきました。
ここから反撃開始です。
1丁目はいわゆる高級住宅街で、リエさんの新居がある場所よりも地価が高いエリアです。そのことを知っているであろうリエさんは顔を歪めました。すると今度はシゲアキさんが口をはさんできました。ステータスに敏感なリエさん夫妻は、ユウキの現実味のない言葉に驚いたようです。でも、私たちは嘘をついているわけではありません。
リエさんとシゲアキさんは驚きの表情で顔を見合わせます。親会社の重役ということは、シゲアキさんより立場が上です。私はにっこり笑って、こう言いました。
まずいと思ったのか、リエさんは私につき返したはずの手土産を奪い取るように手に取りました。
それから私とユウキはさっさとリエさんの新居から立ち去りました。トモミさんの話を聞いて、リエさんのマウントにはマウントで返すことが一番効果的だと考えたので実行しました! 私は口下手なのでユウキが協力してくれて本当に良かったです。そしてこの日以来、リエさんからマウントは一切取られていません。リエさんを紹介してくれたトモミさん自身がリエさんと距離を置くようになったので、私も遠慮なく誘いを断っています。たまに学校行事で会うと、マウントどころかこびを売ってくるほどです。今後もしマウントを取ってくる人がいたら、今回のように夫に相談したり距離を置いたりして適切に対処していきたいと思います。