×NG:ウォーミングアップをしっかり してから野球をしよう【そのコーチの教え、本当に正しいの? 少年野球 ワンランク上の選手になるための新常識52】
ウォーミングアップといえば、一般的にはランニング、体操、ダッシュに始まり、ラダー、ミニハードルなど、様々なメニューを時間をかけて行うことが多い。大学生やプロ野球チームのように、時間や場所が充分に確保されていれば、こうした手順が理想的ではある。
しかし、週末の練習や試合がメインの少年野球チームの場合、限られた活動時間の中で、単純に体を動かすだけのメニューに長い時間をかけるのはもったいない。最初からボールを使い、身体をほぐしつつ、技術的な要素を含んだメニューを取り入れることで、効率よく時間を使った練習を目指したい。
例えば、テニスラケットを使って緩いフライを打ち、さまざまな方向に選手を走らせて捕るだけの練習(返球の必要はない)や、優しいゴロのノックを打ち、徐々に距離を広げながら返球をさせる、など。小学生は体力、集中力も限られているので、最初からボールを使った練習で、ウォーミングアップ代わりにしよう。