東大の赤門閉鎖中
東京大学の赤門が耐震性に問題があり4年前から閉鎖されている。3月11日「長野智子アップデート(文化放送)」では、元日刊スポーツ編集局長の久保勇人が東大の赤門の現状を語った。
長野「今はどういう状況なんですか?」
久保「赤門というと江戸時代末期の1827年に建てられた門で旧加賀藩の上屋敷があった門で非常に歴史的に貴重な国の文化財なんです。一方、200年間ずっと現役の門として使われてきた珍しいケースなんです。よく東大生が“赤門をくぐる”という言葉で東大に入学することを表現することがありますが、実は4年前からピタリと門が閉ざされて通行禁止の状態のため、“赤門をくぐる”ことができない東大生が出始めているんです。観光地としても人気スポットなんですけれども歩道側に低い柵が設けられて距離がとられている状態で観光客も通行できなくなっているんです」
長野「例えば大きな地震がきたら危ない状態なんですか?」
久保「数年前の耐震診断で赤門の脇に番所っていうところがあるんですが、ここの耐震性が低いということがわかって2021年2月に閉鎖したんです。そこから詳しく調べたところ、門も耐震性に問題があって、大きな地震とか強い風で倒れる恐れがある。通行人に被害が出る可能性が否定できないんじゃないかという判断が下って開けられないという状況になって耐震補強工事をやることになったんです」