「手軽だけど贅沢アウトドア体験!」釣魚をその場で食べる『ハゼ釣りデイキャンプ』のススメ
秋が深まり、釣りシーズンも本格化するこの時期、ハゼ釣りとデイキャンプを組み合わせた贅沢なアウトドアの楽しみ方を提案したい。手軽な釣り具とミニマムな調理道具で、釣ったハゼをその場で調理して味わうのだ。初心者でも簡単に始められるハゼ釣りと、自然の中で楽しむデイキャンプの魅力を存分に体験してみてほしい。
誰でも手軽に楽しめるハゼ釣りの魅力
ハゼ釣りは、初心者でも気軽に楽しめる釣りの一つだ。夏頃から釣れ始め、秋になるとサイズがアップして食べ頃になる。釣り自体が難しくないため、子供から大人まで幅広い層におすすめできるターゲットだ。
ハゼは食味が良い魚なので、釣った後の楽しみがあるのも魅力の一つといえるだろう。
釣ったハゼをその場で調理
ハゼ釣りは、それ自体が十分楽しいアクティビティだが、デイキャンプと組み合わせることで、さらに魅力が倍増する。すなわち、釣ったハゼをその場で調理して食べるのである。
新鮮な魚を自然の中で調理し、その場で出来立てを味わう。この瞬間こそ、アウトドアならではの贅沢な休日を実感できるひとときだ。
ハゼ釣りデイキャンプが楽しめる場所
筆者がよく訪れるのは、江戸川放水路。開放的な景色の中で釣りが楽しめるスポットで、ハゼ釣りのメッカでもある。
最寄りの妙典駅から徒歩圏内にあり、アクセスも抜群だ。釣り場の近くにはトイレも完備されており、家族連れや初心者でも安心して楽しめる。
数を狙いたい場合はボート釣りが良いが、デイキャンプと組み合わせて少量の釣果を楽しむのであれば、陸っぱりでも十分。デイキャンプができるエリアも近くにあるため、ハゼ釣りとキャンプを一緒に楽しむには絶好のポイントだ。
去年(2023年)は11月上旬ごろまで陸っぱりからハゼ釣りが楽しめた。例年若干のずれはあるものの、参考にしてみてほしい。
ハゼ釣りの仕掛け
ハゼ釣りには様々な釣り方があり、エサ釣りからルアーまで自分好みのスタイルを選べるのが魅力だ。
筆者が多用しているのは、チョイ投げスタイル。蛍光タイプの1号オモリを結び、赤ハゼ針4~6号を直結するという超簡単な仕掛けだ。エサにはジャリメを使用。50gほどあれば2〜3人で1日中楽しめる。
江戸川放水路は潮の満ち引きがあるため、長靴を履いておくとより沖を攻めることができる。満潮付近の時間帯に釣りを始めると、岸からでも良い釣果を期待できる。
ハゼ釣りデイキャンプに必要な道具
ハゼ釣りデイキャンプは、道具が少なくて済むのも魅力だ。後述する道具を全て揃えてもバッカン一つで事足りてしまう。
筆者が愛用しているのは、携帯性に優れたメスティンやトランギアのアルコールストーブ、バーゴのウッドストーブ。もちろん、シングルバーナーやカセットコンロでも十分だ。
必要な道具チェックリスト
・メスティン(鍋代わり)
・シングルバーナーまたはアルコールストーブ+五徳+燃料
・ハサミ
・排水溝ネット(ウロコ取り用)
・唐揚げ粉(まぶすタイプ)
・サラダ油
・キッチンペーパー
・キャンプ椅子
・折りたたみテーブル
・ジップロック
・保冷バッグ
・釣り道具一式
ハゼの下処理
ハゼは内臓を処理することで、より美味しく食べることができる。ハサミを使って内臓を取り除いた後、釣れたハゼをすべて排水溝ネットに入れて手でゴシゴシすると簡単にウロコが取れる。
ハゼの調理方法は唐揚げが手軽
デイキャンプにおけるハゼの調理法としておすすめなのが、唐揚げだ。まぶすタイプの唐揚げ粉を使えば、簡単に美味しい唐揚げが作れる。
下処理が終わったらキッチンペーパーで水気を取り、ジップロックに入れて唐揚げ粉をまぶす。
揚げる際は頭を取らずにそのまま二度揚げすると、外はカリッと中はふんわりした食感になる。熱々をいただく瞬間こそ、ハゼ釣りデイキャンプの醍醐味だ。
唐揚げと一緒にお酒を楽しむと満足度アップ
釣りたてのハゼの唐揚げと一緒に、お酒を飲むのもまた至福のひとときだ。筆者はキンキンに冷えたレモンサワーが定番。真昼間から楽しむお酒は、少しの背徳感と共に最高のリラックスを味わえる。生きててよかったと思える瞬間だ。
秋のハゼ釣りを堪能しよう
秋のハゼ釣りデイキャンプは、道具さえ揃えばさほど費用のかからない手軽なアクティビティだ。夏の暑さが和らぎ、成長した大きめのハゼを釣り、デイキャンプで楽しむ贅沢なアウトドア体験をぜひ味わってみてほしい。
<藤田浩平/TSURINEWS編集部>