「長野県警の3人はどんな関係性なの?」「諸伏高明の弟って?」 劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』につながるアニメエピソードまとめ
4月18日(金)に公開を迎え、歴代No.1ヒットスタートを切った劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』。舞台は長野県ということで、大和敢助(やまと かんすけ)、上原由衣(うえはら ゆい)、諸伏高明(もろふし たかあき)の長野県警が活躍するストーリーに話題沸騰中です。
ただ、普段アニメシリーズや原作を読んでいない方の中には、「長野県警の3人はどういう関係なの?」と疑問を抱いている方も多いはず。実際に、筆者の私自身も原作勢でもなければアニメを毎回見ているわけでもなく、毎年の劇場版を密かに楽しむ程度。
案の定、わからないシーンが結構出てきたので「これじゃもったいない!」と長野県警に関連するアニメ回をほぼ制覇した上で映画を再び鑑賞。その結果、1回目とは異なる感動と興奮を味合うことができました。
映画の魅力がさらに深まるこの感覚を、より多くの人に味わってもらいたい!ということで、本記事では、劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』(以下、隻眼の残像)につながるアニメエピソードをご紹介。ぜひ参考にしてくださいね!
※劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』に関するネタバレはありません。
【写真】劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』がさらに楽しめるアニメエピソードまとめ
長野県警に関連するアニメエピソード(TVアニメシリーズ)
風林火山 迷宮の鎧武者/陰と雷光の決着(516話/517話)
長野県で起こる連続殺人事件に江戸川コナン、服部平次、毛利小五郎が挑む“風林火山”シリーズは、長野県警の大和敢助と上原由衣の初登場回。2人の関係性を語るには欠かせないエピソードです。敢助が隻眼になり左足を痛めた理由が語られたり、敢助を「敢ちゃん」と呼ぶ幼馴染の由衣は刑事を辞めて結婚して「虎田由衣」になっていたりと、『隻眼の残像』につながる重要な話が盛りだくさん。蘭と和葉の恋に影響を与えるほど、敢助と由衣の(良い雰囲気が漂う)関係性にぜひご注目ください!
危険な二人連れ(557話)
車が故障して帰れなくなった阿笠博士と灰原哀。困っていたところに声をかけてくれたのは、怪しい男女の二人連れでした。“風林火山”を見た人ならその正体にピンとくると思いますが、博士と灰原はまったく知らないので、この二人を黒ずくめの組織の一員だと疑い始めます。(そのすれ違いが面白い!)毛利探偵事務所へ向かっているという男女二人連れの目的とは何なのか、次に紹介する“死亡の館、赤い壁”シリーズの序章とも言えるお話です。
死亡の館、赤い壁(558〜561話)
4話連続で続く“死亡の館、赤い壁”シリーズでは、敢助とは小学校からの幼馴染でライバルでもある諸伏高明が初めて登場します。かつては長野県警本部の同僚だった高明ですが、初登場時は所轄の刑事。“死亡の館”と呼ばれる別荘での殺人事件を軸に感じられる敢助と高明の関係性、そしてコナンの聡明な頭脳に気づき始める高明の姿に注目です!
毒と幻のデザイン(652〜655話)
服部平次に届いた手紙をきっかけに、コナンたちが別荘で殺されたデザイン会社社長の犯人を探すことになります。別荘が軽井沢だったこともあり、長野県警の敢助、由衣、高明も登場。ここで、高明が所轄から県警本部へ戻ってきたことも明らかになります。
赤い女の惨劇(754〜756話)
女子高生探偵の世良真純は兄から頼まれて、コナン、蘭、園子と一緒に長野県にある貸し別荘へ。15年前にその別荘の近くで殺人事件があり、その犯人は「赤女」と呼ばれ、いまだに恐れられていました。兄の代わりに奇妙な事件を解決している最中、殺人事件が起こり、長野県警が担当することに。コナンたちのもとにやってきた由衣から警察学校時代の敢助と高明の様子が語られるシーン(回想シーン)もあります。
県警の黒い闇(810〜812話)
コナン、蘭、小五郎が長野県を観光している最中、長野県警の敢助、由衣、高明と再会。観光中に起きた長野県警警部殺人事件をきっかけに、長野県警の内部にあるというグループの謎に迫ります。この回は、敢助が犯人だと疑う高明と、それに反発して1人で捜査を始める敢助がポイント。顔を合わせるたびに何かと言い争っている2人ですが、お互いに信じ合っている様子が伝わってくる印象的な回です。ちなみに、当時、長野県警捜査一課長だった黒田兵衛が初めて登場する回でもあります。
キッドVS高明 狙われた唇(983話/984話)
自分宛ての封筒を受け取るために東京を訪れていた高明が、怪盗キッドと対決するストーリーです。2人のバトルも見どころですが、『隻眼の残像』につながるポイントとしては、敢助との電話で初めて語られる高明の弟の話。弟は警察を辞めて別の仕事に就いたと聞いてから音沙汰がないと話す高明ですが、受け取った封筒の中には、その弟に関連する“あるモノ”が入っていました。その“あるモノ”と“封筒の裏に書かれていた文字”を見て、何かを察する高明にご注目ください。
36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)(1003〜1005話)
依頼を受けた小五郎が、コナン、安室透、いろは寿司の脇田兼則という珍しいメンバーで長野県へ。長野県警の3人と協力しながら事件を解くなかで、高明は小五郎から送られてきた動画に映っていた安室に気づき、過去に弟が親友として紹介してくれた人物だと思い出します。高明と弟、弟と安室の関係は『隻眼の残像』の理解度を深める重要なポイントです。
群馬と長野 県境(ボーダー)の遺体(1123話/1124話)
被害者が群馬と長野の県境で倒れていたことから、群馬県警の山村ミサオと長野県警の敢助、由衣、高明がコナンたちと一緒に事件を解決するストーリー。推理中の高明を見て、ミサオは県境にある秘密基地で遊んでいた幼馴染の“ヒロちゃん”を思い出し、高明の弟とミサオが幼馴染だったこと、一緒に“正義の味方になろう”と約束していたことが発覚します。
個人的に、この回は映画の鑑賞後にもう一度見てほしいエピソード。『隻眼の残像』で語られる話と1124話のラストシーンがつながっているようで、胸の奥がギュッとなるような気持ちになります。(筆者は映画を見終わった後に見て号泣しました。)