軽自動車で高速道路を走るのはきつい?長距離でも疲れない車種ランキングを紹介
軽自動車で高速道路を走る際、合流や追い越し時の加速不足、横風の強さなどが気になる方もいます。
しかし、近年の軽自動車はターボ搭載や安全装備の充実によって運転しやすくなりました。
この記事では、軽自動車で高速道路を走る方向けに、選ぶ際のチェックポイントやおすすめの車種を紹介します。
これから軽自動車を購入予定の方は、ぜひ参考にしてください。
軽自動車で高速道路を走るのがきついと言われる理由
軽自動車は高速道路を走りにくいと思われる方がいるのには、軽自動車特有の理由があります。
軽自動車の購入を検討している方向けに、高速道路を走るのがきついと言われる理由を3つ紹介します。
乗用車と比べてスピードが出にくい
高速道路を軽自動車で走行する際、不満を感じやすいのが「エンジンのパワー不足」です。
軽自動車のようにエンジン出力が低い車両の場合、追い越しや高速合流時にスムーズな加速が難しくなります。
また、常にエンジンを高回転させて走行するため、一般道と比較して燃費性能が著しく低下します。
普通車と同じ感覚でアクセルを踏むとパワー不足を感じる場面があるため、合流時や追い越し車線を走行する際は周囲への注意が必要です。
横風にあおられやすい
高速道路やトンネルの出口付近では、急に横方向から強風を受ける「横風」に注意が必要です。
横風を受けると、一瞬ハンドルが取られるような感覚とともに、車両が進路を逸れるおそれがあります。
「横風注意」の標識が設置されたエリアではハンドルをしっかり持ち、突発的な風による進路変更に備えることが大切です。
車体が軽く、重心が高めの軽自動車は、横からの風を受ける面積が大きくなります。
特に、橋の上や海沿いでは強風が発生しやすく、思わぬハンドル操作を求められる可能性があります。
高速道路の走行時は周囲の車両との車間距離だけでなく、横風にも注意しましょう。
騒音ノイズが大きい
騒音ノイズは、道路とタイヤの摩擦や振動が車体に伝達される際に生じる「ゴー」や「ガー」と鳴る騒音です。
この騒音ノイズの大きさは、使用するタイヤの性能や車両の防音設計に大きく左右されます。
軽自動車の場合、普通車よりも防音材が少ない傾向にあり、外部の騒音や振動が車内に伝わりやすい設計になっています。
さらに軽自動車は、高速道路走行時にエンジンを高回転で維持しなければならないため、普通車よりもエンジン自体の振動や騒音が大きくなりがちです。
高速道路を走るのにはどんな軽自動車がおすすめ?
軽自動車の中には、比較的高速道路を走りやすい車種があります。
高速道路を走行しやすい軽自動車の特徴を解説します。
車高が低い軽自動車
車高が低い軽自動車は、安定性を確保したい方におすすめです。
軽自動車は車重が軽いため、高速走行中の横風や突風でハンドルを取られやすい設計です。
車高の低い車両を選ぶと、風の影響を受ける表面積が小さくなり、横風の影響を受けにくくなります。
横風の影響が少なくなると、ドライバーの疲労軽減や安全性向上にもつながります。
また、高速道路では路面からの突き上げを減らすサスペンションセッティング(乗り心地や走行性能の最適化)も重要です。
レンタカーなどで高速道路を走ってみると、安定性や乗り心地などを具体的に確認できます。
ターボ付きの軽自動車
ターボエンジンを搭載した軽自動車は、同排気量の自然吸気(NA)エンジンよりも高出力を発揮します。
高速道路の合流時や追い越しでアクセルを踏み込んだときも加速しやすく、運転時のストレスや疲労感が軽減します。
ただし、ターボチャージャーは高温になりやすく、オイル管理や冷却対策が重要です。
こまめにオイル交換を実施しないと、ターボユニットの寿命を縮めるリスクが高まります。
ターボ付きの軽自動車を選ぶと、追い越しや合流など、周囲の変化に対応しやすくなります。
長距離でも疲れない軽自動車ランキング
長距離や高速道路の走行でも疲れない軽自動車として、以下の車種を紹介します。
Honda N-BOX三菱 ekスペースダイハツ タント
それぞれの車種の特徴や疲れにくいポイントを解説します。
1.Honda N-BOX
出典:Honda公式サイト
HondaのN-BOXは、大人4人が乗車しても、膝周りや頭上空間が十分なのでストレスを感じません。
センタータンクレイアウト(車体中央付近に燃料タンクを配置する)を採用し、軽自動車らしからぬ広い車内を実現しているためです。
先進運転支援システムHonda SENSINGを搭載し、衝突被害軽減ブレーキや誤発進防止など安全面の装備が充実しています。
また、ステアリングアシスト機能が付いているため、運転に不慣れなドライバーの車線維持をサポートしてくれます。
N-BOXにはターボ仕様もあり、頻繁に高速道路を走行する方におすすめです。
2.三菱 ekスペース
出典:三菱自動車公式サイト
三菱のeKスペースは室内高が約1,400mmあり、子どもが立ち上がれるほどの広い頭上空間を備えています。
視界面も工夫されており、高いアイポイントとワイドなウィンドウ設計で、歩行者や自転車などを早期に把握しやすい設計になっています。
高速道路を走行する際には、マイパイロットと呼ばれる先進運転支援技術がステアリングやアクセル操作をサポートし、ドライバーの負担を軽減してくれるのが特徴です。
さらに、衝突安全強化ボディ(RISE)やSRSエアバッグを複数装備しており、万一の衝突時もキャビンの生存空間を確保できるよう配慮されています。
ekスペースは、長距離ドライブでも車高を生かしてリラックスしやすく、運転をサポートしてくれる機能が豊富な車種です。
3.ダイハツ タント
出典:ダイハツ公式サイト
ダイハツのタントは、スマートアシストと呼ばれる先進安全運転支援システムを搭載し、衝突警報機能や誤発進抑制制御などで安全をサポートしてくれます。
ホイールベースが比較的長めに設計されており、軽自動車特有の横風や突風に対しても車体が安定しやすい設計です。
さらに、メーカーオプションやグレードによってはターボエンジンを選べるため、高速合流や追い越しのシーンでも力不足を気にせず走行できます。
タントは、日ごろの買い物から週末の遠出まで、多彩な用途を想定する方におすすめの車種です。
軽自動車で高速道路を走る際に疲れにくくするポイント
高速道路を走行する際は、以下の点に気をつけると疲れにくくなります。
なるべく左車線を走行するこまめに休憩するタイヤの空気圧を高めにする
軽自動車は普通車と比較すると疲れを感じやすいので、それぞれのポイントを取り入れてみましょう。
なるべく左車線を走行する
軽自動車は普通車より加速しにくいため、追い越し車線を走行し続けると後続車のスピードを阻害しやすくなります。
追い越しが完了したら早めに左車線へ戻り、走行を妨げないように配慮しましょう。
無理のない速度を心がけると、安全面に加えて車両への負担も軽減できます。
こまめに休憩する
高速道路を長時間運転すると、疲労や筋肉のこわばりを感じやすくなります。
1〜2時間ごとに休憩をはさみ、サービスエリアやパーキングエリアに着いたら車外に出て軽く体を動かしてみましょう。
腰や背筋を伸ばすストレッチは血行を促進し、肩コリや眠気を緩和してくれます。
また、立ち上がって深呼吸するだけでも、車内とは異なる新鮮な空気を取り込めてリフレッシュできます。
高速道路は長時間同じ景色が続くため、適度な休憩を入れて心身をリフレッシュさせましょう。
タイヤの空気圧を高めにする
高速道路での安全を維持するうえで、タイヤの空気圧チェックは欠かせません。
空気圧が不足すると、タイヤのサイドウォール(側面のゴム部分)が過度にたわみ、走行中の熱蓄積が増えます。
タイヤの温度が上がると、バーストなどの重大事故へ発展しかねません。
空気圧を高めに設定すると安全性の向上だけでなく、タイヤの転がり抵抗が減り、燃費向上につながります。
ただし、指定値を大幅に上回ると乗り心地が悪化したり、グリップ力が低下して雨天時の制動距離が伸びたりするので危険です。
高速道路を走行する際は、タイヤの空気圧をメーカー指定値+10%程度にしましょう。
【まとめ】軽自動車でも快適に高速道路を走行できる!
軽自動車は排気量や車体サイズに限界があるため、高速道路での走行を不安に思う方もいるでしょう。
しかし、近年の車種はエンジン性能や安全装備が向上し、ターボ車や低重心設計などを選べば、合流や追い越し時のストレスも大きく軽減します。
横風対策や騒音対策も進化しており、車高やボディ剛性を工夫した車種は、普通車に近い安定感を得られるようになりました。
これから軽自動車を購入予定の方は、今回紹介した車種を参考にしてください。