神戸で愛され続けた名店の復活!以前と変わらぬ味わい、誰もが幸せになる一杯 神戸市
2024年5月。地元のみならず数々のラーメンファンから愛され続けた兵庫区(神戸市)の『みそラーメン さつき』が店主の逝去により閉店しました。
当時は張り紙を見て驚き、ショックを受けた人たちが店頭にメッセージを残すなど閉店を惜しむ声が絶えなかったそう。
そんな中、“なんとか店の味を残したい”と、常連客の一人が有志を集め「再生プロジェクト」を立ち上げました。そして、なんと半年後の11月に営業を再開させたのです。
名店の味を引き継ぐのは至難の業。どのようにして復活を果たしたのか?話を聞きに行ってきました。
メニューは「みそラーメン」と「みそラーメン ライスセット」の2種類のみ。
麺は先代のこだわりを引き継ぎ、みそラーメンでは珍しいストレートの細麵を使用しています。スープは先代のおかみさんが大将が仕込みをしていた時に見ていた記憶をもとにレシピを再現、微妙な味の調整を何度も繰り返して作り上げました。
スープのコク、麺との絡み具合は以前と変わらないと常連さんも驚くほどの完成度なのだとか。
見た目よりあっさりしていて、するするっとあっという間に食べ切ってしまうやさしい味わい。思ったよりボリュームがあります。
2枚の大きなチャーシューは食べ応え抜群。スープの底には刻みチャーシューも隠れていて、食感の違いを楽しめます。
「途中で山椒を入れて味変すると美味しいよ」と教えてもらったので、試してみることに。山椒の爽やかな香りとぴりっとした辛みがスープをさらにすっきりとさせてくれます。
セットのご飯はスープの中へ入れて雑炊のようにする人や、カウンターに置いてある大胆なカットのたくあんと一緒に食べ終える人などさまざま。
お店の復活へ向けて一番大切にしたのは、「おかみさんの希望」。
おかみさんがこれだけは絶対に守って欲しいと伝えたのが、スープは “多め” “あつあつ”で提供すること。これも先代の大将が「最後まで温かくスープを飲み干せるように」とこだわっていたことだったそう。
週に5日はお店に立つというおかみさんは再オープンを心から喜び、「以前のようにお客さんが顔を見に来てくれて、また色々な会話ができることがとても嬉しい」と、笑顔で話していました。
名店の味を復活させた店長も「以前と変わらず美味しかった」「これからまた通います」「復活させてくれてありがとう」など、あたたかい声や感謝の言葉を掛けられ、とてもやりがいを感じているのだとか。
以前と変わらぬ味わい、誰もが幸せになる一杯。大将の想いが詰まった「みそラーメン」を体験してみて欲しい。
開店直後は並んでいることが多いので、13時以降の方がスムーズに入店できるとのこと。但し、ラーメンが売り切れ次第閉店してしまうのでご注意ください。
場所
みそラーメン さつき
(神戸市兵庫区門口町1-17)
営業時間
11:00~15:00(売り切れ次第閉店)
定休日
水曜日
駐車場
無