「突然の余命宣告…」父のがん宣告で崩れ落ちた私。父の最期の言葉に涙が止まらない【体験談】
約6年前、父の大腸がん発覚の知らせは、私の足元を崩れさせるほどの衝撃でした。ステージ4、余命2年という厳しい診断に、家族全員が動揺しました。
突然の余命宣告
医者嫌いの父のために、訪問診療を選択しましたが、進行したがんに対して手術の効果は期待できず、痛みを和らげる対症療法が主な治療となりました。
余命宣告から2年が過ぎ、父の症状は悪化の一途をたどりました。おむつ交換や、時に自暴自棄になる父への対応など、家族の疲労は限界に達していました。しかし、負けず嫌いの父は最後まで闘い、余命を1年延ばして息を引き取りました。
みとりで感じたこと
がんとの闘いは壮絶で、言葉では表現しきれない経験でした。それでも、最期に父が痛みを感じずに眠るように旅立ってくれたことは、せめてもの救いでした。
振り返れば、もっと事前に準備をしておくべきだったと後悔が残ります。予想以上に高額な医療費や、想像を超える介護の大変さに、何度も涙しました。父の弱っていく姿を見るのはつらく、自分の弱さに嫌気が差すこともありました。
家族が救われた言葉とは
しかし、最期に父が「ありがとう、本当にありがとう」と言ってくれたとき、家族全員が涙を流しました。その言葉は、これまでの苦労が報われた気持ちにさせてくれました。
この経験から、がんに対する事前の知識や対策の重要性を痛感しました。同時に、家族の絆の大切さも再認識しました。父との最後の日々はつらいものでしたが、今では大切な思い出となっています。
まとめ
がんは予期せぬかたちで私たちの人生に入り込んできますが、この経験を通じて学んだことを、今後の人生に生かしていきたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
著者:浦田真/30代男性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)