元町で24時まで営業するカフェ『喫茶 セントエルモの火』で本とドルチェとコーヒー 神戸市
南京町広場からすぐの場所に7月にオープンしたブックカフェ『喫茶 セントエルモの火』(神戸市中央区)。本好きでカフェ好きな店主が開いた同店は、その居心地の良さから「本当は教えたくない」とささやかれているのだとか。
お店の入り口は『餃子の王将 元町店』の正面で、意外と人通りの多い場所。営業時間は15時~24時までと遅く、仕事帰りでも閉店時間を気にせずゆっくりと過ごせるのも魅力的です。
薄暗い階段をぐるぐる、ドキドキしながら進み扉を開いてみると、さっきまでのミステリアスな雰囲気から一転、温かな雰囲気が漂います。
壁で仕切られている奥の空間には、2人席やオットマン付きの1人席、デスク席があり、視線が重ならない配置になっているので周囲を気にせず過ごせます。心も体もリラックスしたい、そんなときは靴を脱いで足をのばせるオットマンの席がオススメですよ♪
カウンターに並ぶイタリア菓子から『TAOCA COFFEE』の豆を使用した深煎りのコーヒーに合うとオススメしてもらったのは「テゴレ」「ブルッティ・ブオーニ」「アモール・ポレンタ」。どれもカフェやイタリアンで研鑽を積んだ店主・森脇さんの自家製です。素朴でシンプルなところが愛らしく1つ70円からというお手頃さで、ついいろいろと選びたくなっちゃいます。
メレンゲ菓子の「ブルッティ・ブオーニ」は食べた瞬間広がるバニラの風味がgood。「テゴレ」はザクザクと食感が楽しめて、とうもろこし粉を使った「アモール・ポレンタ」はサクッ、しっとり。プチプチとした食感とバターの香りが味わい深くて深煎りのコーヒーとよく合います。
本は、長編や文庫本、エッセイに漫画などが置いてあり幅広いジャンルが揃っています。本棚には店主が作ったポップがあって一目でジャンルがわかるようになっているので、ふらっと訪れたとき読みやすい短編集を読んでみたり、名作を読み返したり。1人で完結させてもよし。店主とお喋りを楽しむもよし。本を中心にさまざまな過ごし方ができそうです。
つい長居してしまった時、お腹がすいたら食べてみてほしいのが「余白にパスタ」。決まったメニューはなく、その日ある材料とその日のお客さんの心持ちに合わせて作るパスタなのだとか。
トマト、オイル、クリーム、ミートソース、ナポリタンなどの種類とアレルギーの有無などを伝えるのですが、オーダーは抽象的でも大丈夫。会話を交わしながら決めていくところも醍醐味なんです。
オーダーにかかるひと手間。できあがりを想像するワクワク感は余白パスタならでは。この日初めて食べたトマトとアーモンドのパスタはその美味しさと新しい発見ができた興奮とが合わさり格別でした♪
入る前は緊張しましたが、素朴で味わい深いイタリア菓子のように飽きることなく何度も通いたくなる、そんなお店でした。
場所
喫茶 セントエルモの火
(神戸市中央区元町通2丁目6-1 参壱伍元町ビル3F)
営業時間
15:00~24:00(L.O23:00)
定休日
日曜日
※イレギュラーで臨時休業、平日営業などの場合もありますので詳細は公式Instagramにてご確認ください