港南区在住三橋さん 「孤立者の居場所になる」 中央ケアプラで地域食堂
港南区在住でスクールソーシャルワーカーとして働く三橋和美さんが4月26日から「地域食堂LuckyStation」を港南中央地域ケアプラザ2階の多目的ホールで始めた。
安価に食事ができ、地域のコミュニティー作りに役割を果たす、いわゆる「子ども食堂」の形式だが、子どもに限らず誰でも利用可能。毎月第4土曜日の午前11時から午後2時で、中学生以下は無料、高校生以上300円だ。「子どもだけでなく大人でも地域とのつながりを必要としている人はいる。居場所になりたい」と三橋さん。事前に行われたプレオープンでは50人ほどが利用した。
町内会役員での気付き
精神保健福祉士、社会福祉士などの資格を持つ三橋さんが、地域食堂を立ち上げようと考えたのは、町内会役員を務めたことがきっかけ。地域内には子どもに加え、ひきこもりの人、障害がある人、高齢者など周囲の支援が必要な人がいることに気付いた。また、同時にそうした人をボランティアとして支援できるエネルギーを持つ人もいると感じたという。
そこで、両者を結び付ける場として地域食堂を考案し同ケアプラに相談。協力を得て実現に至った。現在ボランティアは30代から80代までの10人ほど。追加のボランティア募集も行っている。さらに、最初は利用者だった人がボランティアとして運営に携わることも期待する。「(給料の発生する仕事と異なり)ボランティアなので、何もせずいるだけでも良い。自信をつけるきっかけにもなる」と話す。
運営資金は補助金や寄付に加え、三橋さんの自費で工面。それでも「家にこもりがちな人の『出かける場所』になりたい」と笑顔で話した。