義母「私みたいな人はいない」デイケア職員も驚くほどのフル装備でスタンバイ #頑張り過ぎない介護 153
一つ屋根の下で義母と同居しているまる子さん。嫁姑問題や介護の話をメインに自身の体験をマンガにしています。
まる子さんは、義母の代理で薬をもらったときに、予約していた次の診察日を待たずに薬が切れてしまい、慌てて病院と薬局に駆け込んだ経験があります。それ以降は、毎回薬をもらうときに次回の診察予約日を薬剤師さんに伝え、不足分がないか確認するようにしています。今回もいつものように確認すると、また1週間分足りないということが判明。幸い薬局でわかったので、すぐに追加処方の対応をしてもらえました。慌てて病院や薬局に駆け込まずに済み、まる子さんは「よかった……」と、胸をなで下ろしました。
徐々にバージョンアップ
今朝、義母から朝ごはんは「自分でやれるからいいです」と言われたまる子さんは、それが「用意は不要だ」と受け取りました。しかし、しばらくすると義母がキッチンにやって来て「朝、いいです。いつでも」と、ひと言。『いいです』って、どういう意味!? とまる子さんは困惑。結局、義母が見守る中で朝食の準備をすることに……。その際、いろいろと細かいリクエストがありましたが、最近はリクエスト通りにしても翌日には正反対のリクエストをされることがあり、義母はやはり双子なのでは? と、まる子さんは疑いたくなってしまうのでした。
義母は今日もデイケアのお迎えを待ちながら、ボヤいています。
まあ、義母は時間に合わせて座っているだけですからね……。
デイケアに行き始めたころは、今みたいなフル装備ではなく、必要最低限だったのですが……。
体温が上がりやすいため、保冷グッズが追加され……。
喉が渇くと言われて水筒が追加され……。
いつでも鼻がかめるように、ティッシュとゴミ箱が追加され……。
暑さ対策で扇風機が登場し……。
ヘアブラシで身だしなみも完璧!
今では、迎えに来てくれた職員さんも驚くほどのフル装備になりました。
「義母ほどの人はいない」です。いろんな意味で……。
デイケアに行く日の朝。義母は出発の時間よりも前に玄関でスタンバイしながら「私ほど時間前にキチッと支度して待っている人はいませんよ」とボヤいています。デイケアの迎えが遅れるのは、他の人の支度が遅いからだと文句を言っていますが、義母は時間に合わせてただ座って待っているだけ。どこの家にも私のように支度を整えてくれる人がいるわけではないのに、そこまで考えはおよばないようです。
ちなみに、義母は最初からこんなにフル装備だったわけではありません。それこそ最初は、デイケア用の歩行器と杖と靴、それに手提げ袋があるだけでした。それから、義母の体温上昇に備える保冷グッズが加わり、喉を潤す水筒、好きなときに鼻をかむためのティッシュ+ゴミ箱、暑さ対策の扇風機……と、徐々にバージョンアップ。今となっては、迎えに来たデイケア職員が驚くほどの装備になっています。
義母の言う『私みたいな人はいない』の意味は、「こんなに時間通り支度を済まている人はいない」だと思いますが、私からすると「これだけの装備をしている人はいない」という意味に思えてしまうのです。
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デイケアの職員も、大物女優並みの装備で待っている姿を見ると、反応に困ってしまいそうです。ここまで準備をするのはラクではないと思いますが、機嫌を損ねることなく確実にデイケアに行ってほしいという、まる子さんの強い決意が感じられますね。
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