突然死、認知症にならないためには?
千葉県の取り組み「ちばSSK(しない・させない・孤立化)プロジェクト」をご存じですか?これは高齢者の孤立化防止のためのもので、昨年11月末には講演会を開催しました。
独居の高齢者が増加孤立化防止のために
近年の高齢化に伴い、独居の高齢者が増加。
一人暮らしは「気ままに暮らせる」などのメリットもありますが、健康を害した時にはさまざまな問題が出てきます。
千葉県では「ちばSSK(しない・させない・孤立化)プロジェクト」を立ち上げ、高齢者の孤立化防止のための取り組みを行っています。
昨年11月末には、講師に(一社)日本遺品整理協会理事の上東丙唆祥(じょうとう ひさよし)氏を迎えて、「突然死、認知症にならないための部屋づくり」講演会を開催しました。
今のあなたは大丈夫?兆候をチェック
上東氏によると、突然死の兆候は「生活や食事の乱れ・身体的な衰え・孤立化」といった変化に現れ、認知症の兆候は「同じ物の購入・ごみの放置・不自然な場所に物を置く」などの行動に現れるといいます。
このような兆候があったらまず医師や専門家に相談することが大事と述べ、認知症なら進行を遅らせ、病気の場合は突然死を防ぐことにつながると強調します。
認知症・突然死を予防できる部屋とは?
部屋作りにおいても、「自然光や人工照明」を上手に利用して気分を改善し、良質な睡眠ができる環境を意識しましょう。
窓を閉め切らず、新鮮な空気を部屋に入れ、湿気とカビを予防。
エアコンなどの適時使用も健康的な環境の維持に役立つと上東氏は述べます。
また部屋の整理整頓・清掃の習慣化も大事で、「季節ごとのカーテン洗濯も必要ですよ」との言葉に、参加者からは驚きの声が上がりました。
上東氏によると、孤独死の人の部屋はほとんどがひどく散らかり、物で転倒しやすくなっているそうです。
意識的な片付けで、認知症や突然死を予防しましょう。
※講演に関する問い合わせ
電話番号/043-223-2342
千葉県高齢者福祉課