「タヤ」を運営する田谷が第三者割当増資で約3億4800万円を調達
美容室チェーン「タヤ(TAYA)」を運営する田谷は1月31日、2025年3月期の第3四半期の累計決算を発表した。売上高は41億3700万円(前年同期比4.1%減)、営業利益は5900万円の赤字(前年は2800万円の赤字)、四半期純利益は8800万円の赤字(同7800万円の赤字)だった。
美容業界は、美容室のオーバーストア状態に加えて、美容師の獲得が難しくなっていることから、田谷はフリーランスの美容室ブランド「アノ(ano)」を立ち上げ、事業の効率化を目指している。昨年はたまプラーザ店、成城店をオープンし、今期は駒沢店、心斎橋店をオープンしている。昨年末までに田谷が展開する美容室は68店舗となった。
また、田谷は資金調達を目的に第三者割当増資を行い、約3億4800万円分の田谷株式をエボリューション・ファイナンシャルグループの中核である投資ファンド、EVO FUNDが引き受ける。これにより田谷は、収益力の向上を目指す。
田谷の2025年3月期の業績予想は、売上高は57億5000万円(前年比1.5%増)、営業利益は1億6000万円(前年は2300万円の赤字)、当期純利益は1億円(同1億5800万円の赤字)を見込んでおり、3期ぶりの最終黒字を目指す。