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angelaが結成32年目で辿り着いた“答え”――通算12枚目のニューアルバム『Answer』に込めたメッセージ、“悪いもんじゃない”音楽人生に迫る!【インタビュー】

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

ボーカルのatsukoとギター/アレンジのKATSUから成るユニット、angela。『蒼穹のファフナー』シリーズをはじめ数々のアニメ作品の主題歌を担当し、アニソンファンから絶大な支持を得ている彼らが、約2年ぶり通算12枚目のオリジナルアルバム『Answer』を完成させた。

キングレコードのレーベルメイト・蒼井翔太とのコラボ曲「晴れのちハレルヤ!」(劇場版『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』主題歌)や、パチンコ機「Pフィーバー革命機ヴァルヴレイヴ3」搭載曲「Fly Alive」「命ノヒカリ」といった話題曲に加え、10月より放送のTVアニメ『不器用な先輩。』オープニングテーマ「不器用なI love you」や初の体操曲「angela体操」といった書き下ろしを含む全11曲を収録。

メジャーデビューから20年以上に渡り、アニメ音楽シーンの第一線で活動し続けてきた2人だからこそ辿り着くことのできた境地。2025年現在のangelaが見つけた“答え”が詰め込まれた本作について、atsukoとKATSUに思う存分語ってもらった。

 

 

【写真】angelaが結成32年目で辿り着いた“答え”【インタビュー】

タイトルに込めた思い――「今の自分が答えなんだ」と気づけた瞬間

──今回の新作『Answer』は通算12枚目のオリジナルアルバム。前作『Welcome!』以降に発表してきた話題曲を満載しています。

atsuko:最近はCDシングルではなく配信でリリースすることが多くなったなかで、「Fly Alive」「命ノヒカリ」や「僕等の歌」といった単発で発表してきた楽曲と、『蒼穹のファフナー ALL SONGS』に収録した「蒼穹(そら)の彼方」やTWO-MIXさんのトリビュートアルバム(『TWO-MIX Tribute Album “Crysta-Rhythm”』)に提供した「JUST COMMUNICATION」のカバーのように、いろんなところに散らばっていた自分たちの楽曲をまとめたい、というのが今回のアルバムのスタートでした。

──『Answer』というタイトルには、どんな思いを込めたのでしょうか。

atsuko:アルバム用の新曲を制作するとなった時に、私たちはこれまでにも色々なジャンルの曲を作ってきたし、自分たちの作りたい楽曲はもう作ってきた感覚があるので、KATSUさんと「何を作るのがいいか?」ということを話し合ったんですね。その結果、今回は“Song for one”をテーマに、誰かや何かに向けてわかりやすい楽曲を作るのが、音楽を発信する者として健全なのではないか、という話になって。

で、ちょうど今年の1月にFCイベント「OPEN/END」を2デイズで開催して、1日目はオープニング縛り、2日目はエンディング縛りでライブをしたんですけど、そこでアニメ『JINKI:EXTEND』のエンディング曲の「未来とゆう名の答え」を久しぶりに歌ったんですよ。その曲を書いた当時の自分は、この先この世界でやっていけるのかすごく悩んでいて。でも、戦っていかなくてはいけないし、いつか未来が来れば今悩んでいることの答えが出るんじゃないか、ということを歌詞に書いたんです。

それから20年経った2025年にこの曲を歌った時に、まさに今が、あの頃に思い描いていた未来だと思ったんです。今の私はまだ音楽を続けられていて、ライブもリリースもできているし、人にも恵まれている。これは幸せだぞ、と。そうなった時に、「今の自分が答えなんだ」ということに気づいたんですよね。歌詞にせよメロディにせよ、すべてを悩んで出した答えが、また1つの楽曲になっていく。全部が答えなんだな、という気づきから、『Answer』というタイトルに辿り着きました。

 

 
KATSU:atsukoさんから「『Answer』ってタイトルはどう?」って聞かれた時は、流石だなと思いましたね。確かに振り返ってみると、20代後半にデビューした頃は、30代になることが不安で、30代になると今度は40代、40代になると50代が不安だったけど、実際体験してみると、20代より30代、30代より40代のほうが楽しかったんですよね。そこから「昔のことよりも今、将来を見ようぜ」っていうテーマが自分の中で見えてきて、今回のアルバムは全曲がそこに繋がっていったように思います。みんなが求めているものの答えが見つかるようなアルバムにしたい。そして、今までみんなが選択をして生きてきた時間は全部が正解だったんだよ、という思いが、『Answer』という言葉の中に込められています。

──その思いはアルバム表題曲「Answer」からも、ひしひしと伝わってきました。ポップで晴れやかな曲調、atsukoさんのエネルギッシュかつ喜びに満ちたボーカル、未来への希望に溢れたメッセージ。“大人になった「今」が全て 悪いもんじゃない”という歌詞は、まさに今のお話にも繋がる言葉だと思います。

atsuko:20年前はネガティブなことばかり考えていたんですよね。「ライブで失敗したらどうしよう?」とか「大人になったら仕事なんてもらえないだろうな」とか。ずっと悩んでいて、あまり楽しめていなかったところがあって。でも、そこから20年ぐらい経った今、結構楽しくやれている自分がいるし、結局のところ、いろんな選択を繰り返して、2025年の私たちに辿り着いているわけで、つまり今の自分たちが“アンサー”なんですよね。だから、今悩んでいる若い世代の皆さんに、大人の我々が楽しそうにして、皆さんが選択した先の未来はそんなに悪いもんじゃないよ、っていうことを表現したいなと思って作った曲ですね。

──それは、ここまでangelaとして二人で走ってきたからこそ導き出せた答えでもあると。

atsuko:そうですね。なんだかんだもう32年やっているので、自分たちでもよくやっているなと思いますし、もちろん辞めようかということも何度もあったけど、それでもなぜか「続ける」という選択をして今ここにいる。その意味で、自分たちの音楽を聴いてくださる皆さんのためにも、そして歌い続けたい自分のためにも、そういう答えを出せたんじゃないかと。まあ、あくまでも今現在の2025年の答えなので、これが2045年になると、70代になった我々がどんな答えを出すかはわからないですけど(笑)。

KATSU:この「Answer」で、応援してくれているファンに、angelaから一言言ってあげられる答えがあるとすれば、僕はラスサビにある“さらけ出していけ あなたをもっと”という1行かなと思っていて。僕も体を壊したりしたなかで、我慢して生きていると後で絶対に後悔すると思ったんですよね。食べたいものを食べ、会いたい人に会い、行きたいとこに行く。欲しいものを買い、着たいものを着る。もちろん貯金をするのも大事だけど、やっぱり自分の気持ちをさらけ出して生きるのはすごく大切で、僕は究極、この1行を聴かすための「Answer」だと思っています。

 

 

──KATSUさんは2023年に急性心筋梗塞で入院されて、大変でしたものね。

KATSU:そうなんです。その節はすごくたくさんの人に迷惑をかけてしまって。その前の時期、ダイエットと筋トレをやっていて、冗談で「あのお店のラーメン食いてえなあ」「俺もしこのまま死んだら後悔するな」みたいな話をしていたんですよ。

atsuko:そういえば最近は気にせず食べるよね。「これは食べたら太るから食べない」みたいなことは言わなくなった。

KATSU:そうそう。大体食べる。大盛りとかも普通に頼むし。

atsuko:この間、KATSUさんと回転ずしに行ったんですけど、私が1皿に1貫しか乗ってないのに300円もする和牛炙りを「高い」と思って1回頼むのをやめたら、KATSUさんが「食べなよ」って背中を押してくれて。KATSUさんは大トロを5皿とか頼んでましたけど(笑)。

KATSU:世の中の目ばかり気にしててもね。でも、1回死にかけた経験をした人は強いので、その経験もある意味良かったなと思っていて。最近は海外とかに行くと、「俺、この景色見ることができなかったかもしれないんだな」と思う瞬間が多々あるし、常にやりたいことをやっておこう、という気持ちがあって。だからこの曲も、明るく楽しんで欲しいですね。

 

 

歌詞に仕込んだビジネス用語と“360度”の秘密

──アルバム初出の新曲としては、10月クール放送のTVアニメ『不器用な先輩。』のオープニングテーマ「不器用なI love you」も注目の1曲です。人付き合いが苦手なOLの主人公と年下の新入社員との関係を描いたラブコメ作品ですが、楽曲制作はどのように進めていきましたか?

atsuko:まず原作のコミックスを読んで世界観を掴むところから始めたのですが、私たち、正直こういうオフィスの恋愛は経験したことがないんですよ。そもそも会社員経験がないので。

KATSU:バイトくらいしかやったことないもんね。

atsuko:なので、原作を読んで、なるほどこういう感じか、と。それとアニメのプロデューサーからのリクエストとして、80~90年代のトレンディドラマの主題歌とかシティポップのような雰囲気が欲しい、というお話をいただいたんです。それはまさに私たちが中高生の頃に見聞きしていたもの、CDが100万枚とか売れていた時代の曲たちで、そういうものに憧れて音楽を目指したところがあったので、イメージしやすかったですね。テンポも現代のスピード感ではなく、当時の音楽を意識して遅めにして。

あと、自分たちが昔に観ていたアニメの曲や、その年代のアニソンにも感化された部分があります。『夢戦士ウイングマン』の主題歌(「異次元ストーリー」)とかシティポップを感じるし、他にも『さすがの猿飛』の「恋の呪文はスキトキメキトキス」とか、『The♡かぼちゃワイン』の「Lはラブリー」とか。自分たちが勝手に懐かしかったっていう部分もありますけど、当時のアニメって、話の内容は覚えていなくても、曲を覚えていたりするんですよね。

 

 
KATSU:あと、僕らとは少し世代が違うけど、「微笑みの爆弾」(TVアニメ『幽☆遊☆白書』オープニングテーマ)もですね。少し前に緒方(恵美)さんのカバーミニアルバム(『アニメグ。30th』)でアレンジを担当していたので。それにトレンディドラマが全盛だった頃の、90年代っぽい曲を作るのは意外と得意なんですよね。当時、angelaはデビューできない時期が長かったので、今売れてる音楽みたいな曲を作れたらデビューできるだろうと思って、当時流行っていた曲のオマージュみたいな曲をたくさん作っていたんです、バカだから(笑)。それこそTWO-MIXさんみたいな曲も当時はやってましたけど、今回は大黒摩季さんや広瀬香美さんのようなニュアンスをangelaなりに昇華したところがありますね。

──最初にこの楽曲を聴いた時、平成のJ-POP感があると思ったのですが、やはり意識していたところがあったのですね。

atsuko:まさにそこです。まずテンポ感が現代ではないので。

KATSU:作品自体も、今どきのドタバタ感が強いコメディというよりは、どこか落ち着きのある中にクスッと笑えるところがあるので、その意味でも「トレンディドラマっぽい曲にしたい」というのはわかるなあと思って。多分、ボーッと観ていても楽しめる作品になっていると思うんですよね。そこで楽曲があまりふざけすぎるのも良くないから、そのバランスは結構考えて作りました。

──歌詞には、急接近しそうな恋のドギマギ感や不器用な恋愛模様の愛おしさが描かれていて、作品のキャラクターたちが目に浮かぶようです。

atsuko:ありがとうございます。オフィスものということで、歌詞の中にビジネス用語を散りばめているので、そこもぜひ聴いて欲しいですね。あと、面白いのが“360度人生が 変わっていく物語”のところで、ここの歌詞は最初“180度”だったんですよ。でも、KATSUさんが「ここは“360度”にした方が、結果、1周回ってずっと不器用なままになるからいいんじゃない?」って言ってくれて。

KATSU:そう。“180度”だと真逆の意味なので、不器用が器用に変わっちゃうんですよね。そこは『不器用な先輩。』という作品なので、巡り巡って結局は不器用に戻るのがいいだろうっていう。アニメソングは作品を邪魔してはいけないんです。

 

 

──流石です。そして「正面突破 We are!」は、燃え上がるような熱さを湛えたデジタルロックチューン。しかもお二人の地元の方言・岡山弁を交えて歌っています。

atsuko:去年の12月にキャンペーンで岡山に行ったんですけど、その時がちょうど、地元のサッカーチームのファジアーノ岡山が、次の試合に勝ったらJ2からJ1に昇格するというタイミングで、どこの放送局に行っても、その話題で持ちきりになっていて、めちゃくちゃ盛り上がっていたんですよ。「angelaさん、もしファジアーノが勝ったら、放送の日程が変わります」みたいな感じで、地元民がみんなバタついていて。私はサッカーには疎いんですけど、そこでJ1に昇格することのすごさや熱を知ったんですね。

結果、ファジアーノ岡山はJ1に昇格したんですけど、ちょうどアルバム用の新曲を書かなくてはいけない時期で、とあるラジオ番組でその話をしたら、パーソナリティーさんが普段ファジアーノの試合の実況も担当されている方で、「じゃあもうファジアーノの応援ソングを書いちゃいなよ」と言ってくださって。で、我々はその軽い冗談を真に受けて、「これはいいお題をもらってしまった!」ということで、完全に非公式で作ったのが、この曲です(笑)。

──それで歌詞の中に“ストライカー”や“シュート”といった、サッカーにまつわる単語が入っているんですね。

atsuko:angelaはこれまでいろんなアニメの主題歌を担当してきましたけど、スポーツアニメの主題歌はまだ書いたことがないんですよ。それもあって、スポーツに関する応援歌を、ぜひ作ってみたいと思って。で、せっかくなので私がネイティブで歌える岡山弁を駆使しつつ、でも岡山弁すらかっこよく聴こえるようなメロディーラインにしよう、という話をKATSUさんとして、作っていきました。岡山弁の曲は、以前にもはなわさんと一緒に作った「OK! 岡山」があるんですけど、angelaは岡山の観光大使もやっているので、どんどん推していこう!ということで、第2弾になります。

KATSU:岡山には、今まで有名なプロリーグのチームがなかったんですよ。でも、熱がないかと言えばそうではなくて、岡山県民は熱い人間が多いんです。ファジアーノも、親企業を持たない地元リーグから始まって、そこからひとつずつ上り詰めて、J1に昇格した。それって自分たちに置き換えた時にすごく似ていると思ったんですよね。2人で岡山を出て上京し、誰も知らないライブハウスから始まり、徐々に仲間が増えていき、協力してくれる会社が増えていき、メジャーデビューして、今のangelaがある。そういう部分に感化されてできたのが、この曲なんです。

angelaのアニソンの作り方というのは、常に“主人公の応援歌”を作るということなんですけど、ファジアーノの応援歌を作るのも似ているなと思ったんですよね。で、どんなサウンドがいいかを考えた時に、まず「ファジアーノの選手が奮い立つような曲にしたい」という目標が浮かんで。そこからみんなで“Wow Wow”と歌えるような、みんなで拳を振り上げて応援できるような曲にしたい、というイメージで作っていきました。ファジアーノに限らず、他のスポーツのチームの応援歌にも使ってもらえたら嬉しいですね。

 

 

──それこそ地元の方であれば、岡山弁の歌詞も一緒に歌えますものね。

KATSU:逆に岡山の方じゃないとパッとはわからないですよね。サビ前に入っている“じゃろうが”は、よく使う岡山弁のコミュニケーションのひとつで、「わしが言った通りじゃろうが」みたいな感じでマウントを取る時に使うんですよね。そういうのも岡山の人なら楽しんでもらえると思うし、もし選手の方に「試合前にこの曲を聴いています」なんて言われたら、この曲の役割は果たしたなと思いますね。

atsuko:天に召されるね(笑)。

 

アルバムを締めくくる「angela体操」――公式準備運動、ついに完成!

──アルバムの新曲のうち「Dear T」は、しっとり優しい雰囲気のバラードソング。曲名や歌詞の内容から察するに、かなりパーソナルな想いが綴られている印象です。

atsuko:これは、angelaのライブのセットや大道具を20年以上作ってくださっていた方が、去年、事故で急にお亡くなりになったんです。それがちょうどangelaの20周年を締めくくる葛飾のライブ(「angela 20th Anniversary☆THE『〆』 Day1[2003-2013] / Day2[2014-2024]」)の1週間前のことで、ライブ制作の方々はすごく大変だったんですけど、そんなことより昨日までピンピンしていた人がいなくなることに、なかなか気持ちがついていかず。でもライブもあるし、どうにか2日間終えて、舞台からはけて楽屋に戻った途端、全員号泣みたいな感じだったんです。

その時は彼のことを歌にしようなんて1ミリも思ってなかったんですけど、それから1年くらい経って、アルバムの楽曲を作るとなった時に、この曲は先にメロディーラインだけあったので、じゃあ今日は歌詞を書こうと思った日が、ちょうど彼の1周忌だったんですよ。それで、彼のことを歌詞にすれば、ライブで歌うことで一緒にツアーを回っているような気持ちになれると思って、歌詞を書き始めたら、サラッと書けたんですよね。私、普段は歌詞を書くのにそこそこ時間がかかるのに。だから導かれたというか、「俺も一緒にツアー行くぞ」ということだったのかなっていう。で、KATSUさんに「どう?」って聞いて試しに歌入れしたら、すごく良かったので、その方向で制作を進めました。

KATSU:atsukoさんから“T”さんの曲にしたいという話を聞いた時、きっとそれを今歌いたいんだろうなと思ったんですよね。で、歌詞を見たらやっぱりグッとくるものがあったし、「この曲を歌ってツアーに一緒に行く」と言われた時は、これは絶対にやるべき曲なんだなと思いました。“T”さんは、ツアーで地方を回っている時も、部屋飲みに必ずいるんですよ。で、一番最初にビールを飲んで潰れてうとうとしてる。みんなから愛されているいじられキャラで、次のツアーでまた部屋飲みしたら、“T”さんがいるんじゃないかな、っていう感覚がまだ自分の中にあるんですよね。これからもずっとangelaの一部を作ってくれた人と一緒にツアーを回っていきたいなと思っていますね。

atsuko:あと、大人になってくると、そういう急な別れはどうしても増えてくるじゃないですか。私たちにとっては、この曲を書くことが“Song for one”ではありますけど、きっとみんなもそういう別れを経験することがあると思いますし、そんな人にも刺さるものがあるんじゃないかな、という思いも込めて書きました。

 

 

──透明感のあるサウンドとatsukoさんの優しい歌い口を含め、心に沁みわたるような美しい曲だと思いました。

KATSU:まあ、“T”さんはもっと声がしゃがれていて、全然綺麗な感じではないおじさんなので、もっと歪ませた音を使った方が良かったんじゃないか、というご意見を知り合いからはいただいております(笑)。

──いやいや(笑)。そして「Dear T」に続くアルバムの7曲目には、メジャーデビュー20周年の締めとして書き下ろされた「僕等の歌」を収録。先ほど話題に上がった葛飾のライブで初披露されて、この夏には野外フェス「ナガノアニエラフェスタ 2025」の最後にも歌われたそうですが、どんな楽曲に育っている実感がありますか?

KATSU:アニエラ運営の方がすごく泣いてくれたんですよ、ステージが終わった後。号泣していたので「何があったんですか?」って聞いたら、「ここであの曲はズルいです……!」って言われて。それこそアニエラは去年、開催中に事件が起きて中止になってしまった時、スタッフさんが戸惑いながら楽屋まで説明に来てくれたんですよね。そこでスタッフさんたちのアニエラへの想いの強さに胸を打たれたし、その後の1年間、すごい不安があっただろうなかで、僕らもまた無事にステージに立つことが出来て、スタッフさんの思いに届く曲が作れていたことを感じて、逆に勇気をもらえました。

atsuko:「僕等の歌」はアニメソングでも何でもないのにね(笑)。正直、最初は「angelaがアニソンと関係ない曲を歌いやがった」みたいな感じで叩かれたらどうしよう、と思っていたんですよ。でも、歌ってよかったなとすごく思いました。

──不安になりすぎですよ(笑)。「僕等の歌」の歌詞には、angelaのキングレコードでのデビューシングル表題曲「明日へのbrilliant road」のフレーズも入っていますし、アニメソングに思い入れのある人であれば絶対にグッとくる曲なので。

KATSU:ああ、嬉しい。でも、アニエラは本当にすごくいいですよ。野外だし、ステージが2つあって交互にライブが行われるので、頑張ればお目当てのアーティストは最前で観ることができる。雨には弱いかもしれないけど、今年、蒼井翔太くんがステージに上がった瞬間に大雨が降ったんですけど、それが逆にお客さんの連帯感を強くして、異様な盛り上がり方をしていたんですよ。しかも雨に濡れている蒼井翔太がまためちゃくちゃかっこよくて。

atsuko:angelaの出番の時は晴れて、めちゃくちゃ綺麗な夕焼けでした。もう、この景色を見れただけで元を取れたって思うくらいの美しさで。しかもそこから真っ暗になるまでの一番良い時間帯で歌わせてもらって。場所も大宮から1時間くらいで意外と(都内から)近いので、ぜひ機会があれば遊びに行ってほしいですね。なぜかアニエラを売り込んじゃったけど(笑)。大好き。

──ありがとうございます! そしてアルバムを締め括る新曲が「angela体操」。まさにラジオ体操みたいな曲ですが、これはどういった経緯で……?

atsuko:私たちがやっていたラジオ番組(「angelaのsparking! talking! show!」)に、angelaにやってほしいことを募集するコーナーがあって、その中の1つに「angela体操を作ってほしいです」というものがあったんです。私、以前にfripSideさんのライブを観に行った時に、ファンの皆さんがロビーで準備体操をされているのを見たことがあって、私たちもそれを「angela体操」として公式でできると面白いなと思って。ライブが始まる前にこの曲が流れて、みんなで体操を始めたら、初めて私たちのライブに来た人たちも気持ちや体がほぐれるんじゃないかということで、実際に作ることにしました。

 

 

──歌詞にはPPPHやヘドバンの運動が盛り込まれていますが、体操の振りも付いているんですか?

atsuko:はい。実は私たちが体操している動画もあって、公式サイトやYouTubeでご覧いただけます。

KATSU:ヘドバンとかもやってますけど、いたって真面目な体操の動画です。しかも、「アニサマ2025(「Animelo Summer Live 2025 “ThanXX!”」)」の時にさいたまスーパーアリーナの玄関で撮らせていただいて(笑)。でも、これにはメッセージがあって、我々はたまアリで単独ライブをやるという目標があるので、「たまアリに対しての準備運動を始めたよ」という意味を込めています。

atsuko:えっ!? そうだったんだ。

KATSU:そうそう。他にも、この間、ライブでドイツに行った時にも動画を撮ったので、バージョン違いとして後で出せたら面白いかなと思っています。

atsuko:この曲、作るのは意外と大変だったんですよ。体操の動きは私が大体決めていたんですけど、その動きをするためにはどんなピアノの伴奏が合うか、いつもピアノを弾いてくれている方に我々のスタジオまで来ていただいて、ひとつひとつ話し合いながら決めていったんですよね。「首を回す運動でこのテンポはちょっと早すぎます」とか。結構ライブ感のある作り方でした。

KATSU:僕がデビュー前からお世話になっているピアノの師匠なんですけど、「ジャン、ジャン、ジャン」って口で言うのに合わせて弾いてもらって。無茶ぶりが多かったんですけど、師匠がいい人で良かったです(笑)。

atsuko:毎回ライブの前に、サポートメンバーかスタッフさんにステージに出てもらって、みんなと一緒に体操してくれたら面白いかなと思ってますけど……みんな嫌がらないでやってくれるかな?

──大丈夫だと思います! そんなangelaのライブツアー「angela Live Tour 2025「Answer」」が、10月26日よりスタートします。

atsuko:2年前の「Welcome!」ツアーの時はKATSUさんが(急性心筋梗塞のため)不参加で、KATSUさんの薄っぺらいパネルと各地を回ったんですけど、それはそれで盛り上がったんですよね。

KATSU:僕はそのパネルにちょっと嫉妬しているっていう(笑)。

atsuko:でも、今回は実写のKATSUさんがついに登場するので、本来のangelaとしての完成形でライブをお届けできることが嬉しいです。それと今回は北京にも行く予定で、中国には今までも行ったことがあるんですけど、北京は初めてなんですよね。中国のファンの皆さんは、アニメを観ているからか日本語もかなり理解してくださっていて、声の大きさや熱量もすさまじいので、初めての街というドキドキ感もありつつ楽しみにしています。

KATSU:前回のツアーに参加できなかった時は、たくさんの方に心配していただき、迷惑もかけてしまい、僕にとって今回はその謝罪ツアーでもあるんですよね。あの時以来、ライブをやることに対して自分の体が大丈夫か心配は常にあるんですけど、実際は病院にちゃんと通って検査もしていて、数値的には普通の人と何ら変わらない。ただ、このツアーを終わらせることが僕の最大の任務というか、これを終えて初めて完治という気持ちで挑むツアーなので、なんとしてでも成功させたいです。そしてこの先、来年再来年に向けて、angelaの勢いが止まらないことを見せるのが、今回のツアーの役目だと思っています。ぜひangeraの「Answer」を見届けにきてください!

 
[文・北野創]

 

CD情報

【発売日】2025年10月8日
【価格】
初回限定盤:4,400円(税込)
通常盤:3,300円(税込)

≪収録内容≫
〈CD〉
1. 「不器用なI love you」(TVアニメ「不器用な先輩。」OPテーマ)
2. 「Fly Alive」(パチンコ機「Pフィーバー革命機ヴァルヴレイヴ3」搭載曲)
3. 「命ノヒカリ」(パチンコ機「Pフィーバー革命機ヴァルヴレイヴ3」搭載曲)
4. 「正面突破 We are!」
5. 「晴れのちハレルヤ!」(劇場版『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』主題歌)
6. 「Dear T」
7. 「僕等の歌」
8. 「蒼穹の彼方」(「蒼穹のファフナー」シリーズアンサーソング)
9. 「JUST COMMUNICATION」
10. 「Answer」
11. 「angela体操」

〈M-CARD〉※初回限定盤のみ
・「不器用なI love you」リリックビデオ
・12thアルバム収録曲カラオケ音源11曲
(M-CARDの絵柄は全4種からランダムで1種封入)

 
【アニメイト特典】
■複製サイン&コメント入りL判ブロマイド
※特典は無くなり次第終了します。ご了承ください。

 
■アニメイト特典:缶バッジ(56mm)
※特典は無くなり次第終了します。ご了承ください。

 

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