メルキュール横須賀 本町の足跡たどる写真展 往時の「EMクラブ」や「ガントリークレーン」「戦艦三笠」の写真も
横須賀市本町のメルキュール横須賀で「未来へつなぐヨコスカ写真展」と題した写真展が9月30日(月)まで1階ラウンジで行われている。
同ホテル内にある創業115年の「横須賀写真館」が撮影・保存していた、戦前の本町の風景や現在の同ホテルの位置にあった海軍下士官兵集会所(のちのEMクラブ)の写真など展示しており、本町一帯が歩んできた歴史をなぞっている。
同館の野坂洋平代表が、同ホテルの竹株枝里=人物風土記で紹介=総支配人に写真展の開催を持ちかけたところ、「地域の歴史が詰まったこの場所をもっと知ってほしい」と実施に至った。
同館は戦前、日本海軍の撮影をメインとしており、1933年に東京湾横浜港沖で行われた軍事演習の写真や明治初期頃の戦艦三笠、コースカベイサイドストアーズにあった海軍工廠のシンボルであったガントリークレーンの写真なども公開している。
展示に訪れた市内在住の76歳の女性は、「20代の時、結婚を機に汐入町に来た。当時は日本人と米軍関係者が文通するための翻訳屋さんや、スーベニアショップなどが並んでいた」と往時の景色を回顧した。