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宮元神輿保存会が発足50周年 記念式典で継続・発展誓う

タウンニュース

歴代の会長たち(左上端が飯嶌会長)

國學院大學のレストラン「ヒルトップ」で2月22日、宮元神輿保存会(通称:宮若/飯嶌米三10代目会長=人物風土記で紹介)の発足50周年記念式典が開催された。同会関係者や地元企業の代表者など合わせて約140人が出席した。同会では毎年10月に行われる驚神社=新石川=の例大祭で、会員一丸となって神輿を担いでいる。

同会の前身は「宮元青年会」と呼ばれる会で、終戦を迎えた頃から自作の樽神輿を担いでいたという。しかし、荒々しい担ぎ方や周囲への影響が問題となり1965年に解散。その9年後の74年10月に「悪さや乱暴なことをやらない」という約束の元、宮元神輿保存会(矢島勝男初代会長)として再出発を果たした。以来、コロナ禍など特殊な事情を除き、休むことなく活動を続けてきた。また、例大祭以外にも年間を通して行事があり、春には総会と花見、秋頃には熱海への研修旅行、大晦日と元日には会の発足当初から行っている福餅の配布など、盛んに活動を行っている。

よたよた歩く与太神輿

現在、約100人が所属する同会。特徴の一つが、神輿を担ぐ前に「酒を飲むこと」だ。”よたよた”と歩いて神輿を担ぐ様子から別名「与太神輿」とも呼ばれている。飯嶌会長によると「ひと昔前は一升瓶を回し飲みしていた」とのこと。コロナ禍などもあり、現在はコップに酒を注ぎ、各々で酒を仰ぐ形式となっている。

10月の驚神社例大祭

驚神社例大祭では「宮元」「平川」「荏子田」「牛込」「船頭」「保木」の各谷戸宮がお囃子や太鼓、獅子舞などを披露しながら街を練り歩く。また、各地域の伝統神輿があざみ野の平崎橋交差点付近に集合し、最終地点である驚神社まで巡る。前日は「宵宮(よいみや)」と呼ばれ、地域ごとに祈祷を行ってから神輿を担いで町内を回る、2日間にわたる行事だ。

記念誌や升の配布も

式典当日、飯嶌会長は関係各所に日頃の協力への感謝を述べた後、「無事に50周年を迎えられて、幸せの極み。今後も活動を続けていけたら」とあいさつ。続けて、「諸先輩方にかわいがっていただき、立派な大酒飲みになりました」と会場の笑いを誘った。

その後、来場者たちは配られた記念の升に酒を注ぎ、乾杯。用意された食事に手を付けながら、昔話や思い出話に花を咲かせていた。また、会場ではお囃子が行われ、来場者を楽しませたほか、同会50年の歩みをまとめた記念誌や手ぬぐいなどが配られた。

例大祭での様子=提供写真
各谷戸宮の関係者たち

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