阪神大石で手回し焙煎のコーヒーを発見♪行きつけにしたい『ろろろ珈琲豆焙煎所』 神戸市
阪神大石駅から南へ、都賀川右岸沿いに3分ほど歩くと、右手に見えてくるのが『ろろろ珈琲豆焙煎所』(神戸市灘区)。川沿いには畑が広がり、周りは住宅に囲まれたなんだかのどかな場所に、9月にオープンしたばかりのお店です!
同店はハンドドリップで淹れるコーヒーや、エスプレッソ、カラダに優しいスイーツや軽食が楽しめるお店。しかもコーヒーは、無農薬の生豆を手回し焙煎機を使って自家焙煎しています。
店内にはカウンター席とテーブル席が3つ。デザインが異なるものが集まっているのに不思議と統一感があります。
壁の真ん中には「クバ布」というアフリカで作られた約100年前の布がかけられ、とってもいい雰囲気。お店には他にも、各地の蚤の市や雑貨屋を巡って集めてきたもので溢れています。
入口ののれんは「科布(しなふ)」といってシナノキなどの樹皮から作られる日本最古の織物。また看板を乗せた椅子は、アルゼンチンの100年前のアンティークなんだとか。
そんなこだわりの詰まった店内で、毎日のように行っているという焙煎の様子を見せていただきました!現在コーヒー豆のラインナップは、エチオピアの「リム」と「モルケ」、ブラジル・セラードのシンコエストレーラ農園の豆の3種。無農薬で無燻蒸のナチュラル(天日干し)を選んでいます。
この日は「リム」の焙煎。コーヒーを担当するのはショウセイさんです。まずは焙煎機を温め、200℃になったら生豆を投入。右手では常に焙煎機を回しながら、温度や時間を確認しつつ、繊細なタッチで火加減を操ります。
色や香りを度々確認しつつ続けていると、7~8分経った頃から皮が剥けはじめます。その内、ポップコーンのように豆の爆ぜる音が!中深煎りにするため、2回爆ぜて少し経ったら火を止めます。
冷却器で剥けた皮を吸い込みながら、粗熱を取ります。その後はアロマキープバッグに入れてエイジング。約1~2週間で飲み頃を迎えます。
手回し焙煎の良さは、豆の大きさや種類に対応でき、調整がしやすいこと。その代わり味のブレがあり、湿度や気温にも左右される難しさはあるのですが、そこが面白いのだそう!むしろもっと風味が出せるのでは?と可能性を追求し続けているといいます。
そんな手回し焙煎の豆でハンドドリップコーヒーを淹れてもらうことに。
コーヒーを淹れるカップやお皿は、作家さんの個展や器屋に足を運んで選んだもの。どのカップを使うかは、ショウセイさんがお客さまの印象で決めているのだとか!要望があればもちろん応えてくれるそうですよ。
先ほど焙煎したものと同じエチオピアの「リム」を「自家製あんこの手づくり最中」とともに。リムは野生の木から収穫した実!味の方は、ほとんど酸味がなくスッキリとした印象です。
エチオピアはコーヒー発祥の地。とあるヤギ飼いが、コーヒーの実を食べて元気になったヤギを見て、自分でも食べたところ活力がみなぎったというコーヒー発見伝説があるそうなので、飲めばパワーをもらえるかもしれません!
もち米100%の香ばしい最中に温かい小豆を挟んだ手づくり最中は、豆の迫力がスゴイ!コーヒーによく合います。
小豆は北海道産の自然栽培のもの。喜界島の粗糖を少し加えてふっくら炊きあげています。スイーツや料理を担当するのは、りひとさん。
無着色のエサで育ったニワトリの卵で作った少し白いオムレツを「フロイン堂」のパンに挟んだオムレツサンドは、芳醇なバターの香りと有機トマトソースの酸味が効いて絶品!カフェラテとも相性抜群です。
自家製ラムレーズン入りのバスクチーズケーキは、粉類を一切使っていません。滑らかな舌触りと、はちみつでほんのり加えた甘さが◎。
穏やかな雰囲気の中で、とことんこだわった本格派のコーヒーとカラダに優しくて妥協なく作られた料理、行きつけにしたいお店を発見しました。
場所
ろろろ珈琲豆焙煎所
(神戸市灘区大石北町7-29)
営業時間
月・火・木・土曜日
11:00~18:00
日曜日
14:00~20:00
定休日
水曜日、金曜日